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【KAKUMAY・真虎(Vo)】◆独占インタビュー◆今まで語ってこなかった真虎という像が持つ陰。俺は本当は強くない。肉親との壮絶な別れ、少年期に背負った十字架を吐露しながら、見据える先は未来────。

43日に自身最大キャパシティとなる恵比寿リキッドルームでのワンマンを見事成功したKAKUMAY。この1年間でうなぎ上りととなった動員力の理由、そして夢の場所へと肉薄する“Zepp Shinjukuワンマンの発表さらには今まで語ってこなかった真虎という像が持つ陰。俺は本当は強くない。肉親との壮絶な別れ、少年期に背負った十字架を吐露しながら、見据える先は未来だった。
何故、真虎は真虎なのか。過去と未来を結ぶ、全ヴィジュアルロックファン必読の答え合わせをお届けする。

お客さんの心をノックしているんです。



────まず先日のリキッドルームの話を聞きたいんですよ。ラストの「ONE」が終わった後にずっと強靭なシルエットで立ってた真虎さんが力が抜たようにステージにペタリとしゃがみ込んだんです。あの瞬間のことって覚えてますか?

真虎:覚えてます。昨年9月のWESTワンマンの時もそんな感じだったんで。ツアーファイナル前って結構一人で抱え込む時間が多くて、スタジオ練習もですし、外にいてもこういうこと伝えようとか、ああいうこと伝えようとかで結構思い詰めてるんですよ自分の中で。そういう詰まってたものを全部出したから、空っぽになったんですよね。

────やりきった手応えがあった。

真虎:そうですね。まあ、やりきったのもそうですけど、空っぽになったの方が近いかも知れない。

────実際、ものすごい数の人が集まったわけじゃないですかリキッドルーム。そのことについてはいかがですか。

真虎:驚いたんですけどんー……驚いたんですけど、やってきたことをを考えたら驚きはしないですね。なんだろうなそのためにやってきたことを考えたら逆に報われてなかったことの方が多かったから、まあそりゃあ来るよなみたいな感じですね。何も頑張ってなければミラクルじゃん!やったぜ!みたいな喜びもあったんでしょうけど、驚きはしなかったですね。それよりも、あっ、嬉しいみたいな感じ。純粋にワクワクしてよっしゃ!やったろ!ぐらいです。

────意外と冷静だった。

真虎:そうですね。

────KAKUMAYを広めるためのトライも地道に続けてましたもんね。一つ一つのイベントに意図があったり、細かいことを言うと2マンライヴ用に撮りおろしでデジタルフライヤーを作ったりと、徹底している印象でした。

真虎:うん。あと、当日無料っていうのもライヴハウスに来る間口を増やしたくてずっと続けてますね。あと、めちゃめちゃイベントとかが多かったんで、ライヴを観てもらえる機会が増えたのも要因だと思います。

────今の時代、自らどうやって様々な層にリーチしていくかも実力のうちですよね。リキッドルームも無料の当日券で来たお客さんもいっぱいいると思うんですけど、ちょっとビックリしたのですが、一番後ろで見てて思ったのが、様子見の人が少なかったんですよ。

真虎:あぁでもそうかも知れない。そうっすね。

────当日券無料ってどうしても賛否が分かれる手法ではあると思うんですけど、初見であろう方も含めてKAKUMAYに対して能動的な数がすごく多かったんですよ。悪天候だったのも結果むしろ良くて、雨の中ちゃんとKAKUMAYを観たくて来た人が多かったのが伝わってきて、これなら当日無料の意義はあっただろうなと感じましたね。

真虎:山内さんもご存知の通りゆいと。がフライヤ-配りをしてるじゃないですか。ゆいと。曰く、フライヤーを見て俺のインスタアカウント勇者マコの方を知ってくれていて、あの真虎のバンドなんだって気にして下さる方が多いらしいんですよ。

────SNSでのアプローチも大切にしていますもんね。

真虎SNSは大事ですよ。承認欲求を満たすような使い方している人もいるんでしょうけど、俺らとしては一つ一つの投稿でお客さんの心をノックしているんです。この投稿気になってる状態の人ってどれぐらいいるんだろ?みたいに常に考えていて。お客さんの中でKAKUMAYを気になる度みたいなゲージが100%になったらライヴに来てくれてるイメージ。なので、SNSで沢山ノックして、70…80%と高めていく。残り20%は何をしたらワクワクしてくれるだろうかとずっと想いを巡らせてます。

────その空白を埋めるために当日券無料も実施しているわけですよね。

真虎:そうです。ライヴを観てもらいたいからバンドをやっているわけじゃないですか。観てダメなら仕方ないけど、まずはライヴを観せたいんですね、当然。当日券無料・ツアーファイナル・史上最大キャパっていうのはまだゲージが70%ぐらいのお客さんでも来てくれる可能性があるそう思ってずっと心をノックし続けました。俺が新しいバンドに行くとしてもファイナルに行くんですよね。一番色んなお客さんに紛れられて、尚且つ演出が凝ってるファイナルは気になりますから、きっかけになった方が多かったならやって良かったです。

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