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【ユナイト】結成15周年ワンマン3月29日LINE CUBE SHIBUYA公演に向けて、10,000字超フルメンバーインタビューを敢行! 無敵艦隊のごとくシーンを席巻し始めた5人の絆と超名盤『FANTASTiC』以降の“現在”を語る。

ユナイトが、結成15周年ワンマン<UNiTE. 15th Anniversary oneman live [U&U's -selection-]>を3月29日にLINE CUBE SHIBUYAで開催する。“終わらないバンド”であることを信条にする彼らが、危機的状況に直面したのは2022年の同会場でのワンマンを終えた直後。そこから盟友と呼べる幾多のヴォーカリストが歌い繋ぎ、バンドをまもった。そしてその1年後、2023年の周年ライヴでバンド急上昇のキーマンとなる希が新たなヴォーカリストとして加入する。新人ながら、並外れた歌唱力と何よりその屈託のない愛らしさの裏に宿す実直さは、バンドに再び翼を授けることとなった。

窮地から不屈の精神で再起したユナイトは、2025年にはエポックメイキング的な20曲入りの超名盤『FANTASTiC』をドロップ。希の太陽のような存在感がもたらしたものは計り知れない。たしかな手応えと同時に5人はこれからどこへ向かうのか? フルメンバーに大いに語ってもらった。

これだけははっきり断言しておく。
ユナイトは今こそ、最も観ておくべき存在である。



◆   ◆   ◆

世界中の誰に聴かせても恥ずかしくない自信作を生み出せた



────3月29日にLINE CUBE SHIBUYAで結成15周年ワンマンライヴ<UNiTE. 15th Anniversary oneman live [U&U's -selection-]>を開催するユナイトですが、希さんが新ヴォーカルとして加入してから、およそ3年が経過します。今となってはバンドにとっても上昇気流に乗るきっかけだったような印象があるのですが、当のご本人的には振り返ってみるとこの3年はどんな時間でした?

希:最初の1年は本当にわけもわからなくて、ついていくのに精一杯でしたね。僕はもともとギタリストでヴォーカルが初めてだったことに加えて、それまでのユナイトの100曲をはるかに超える曲たちを覚えていくことになるじゃないですか? それをこなす……って言うのもアレですけど、そういうことを一つひとつ形にしていくだけで精一杯でした。ただただ歌うマシーンになってたと思います。自分である意味がない、と言いますか。

────そんな状態からスタートして、希さんにとって変化していくポイントはどこにありました?

希:ワンマンツアーで全国各地を回ってその先々で気づかされることが大きかったですね。それこそライヴハウスの店長さんのアドバイスもありましたし。

────12年の歴史を背負う作業をたった1年で成立させようとしていること自体が普通の人にはできないことですよ。

希:そうですね。だから、ヴォーカリストというポジションの在り方について考えられるようになってきたのは、加入2年目の2024年からですね。<UNiTE. 2024 Oneman Live Tour「シニカルアバウト」>ってツアーを回ったあたりからやっとバンドの一員になれた気がします。それで2025年は『FANTASTiC』という現体制初のオリジナルアルバムをリリースし、いろいろなバンドとの2マンが多かったことで、ひとりのヴォーカリストとして────っていうより、ユナイトとして何を伝えていくべきかってことを考えるようになりました。

────1年ずつ視野のレンジが広がっていったんですね。

希:ようやく自分の言葉に深みが出てきたような気がします。2025年はこれまでで一番有意義な時間を過ごせました。

────未緒さんが希さんを見出してユナイト加入になった流れはもう周知のことかと思うんですが、もともと歌唱力にはかなりの定評があったわけじゃないですか? そのあたりの自信はいかがでした?

希:でも、当初は既存のものをなぞるだけだったと思います。自分が加入して以降の曲が増えていったことで、既存曲も自分の色に塗りかえることができたのかなって。メンバーのみんなのおかげもあって、今はもう好き勝手に自分らしく歌わせてもらってます。

────それこそ6枚目のフルアルバム『FANTASTiC』は2025年にリリースされた作品の中で、シーンを見渡しても圧倒的なクオリティの名盤ですよね。

椎名未緒:いつもそう言ってもらってありがたいです。でも、かなりの自信作ですね。

────20曲入りという内容も、オールA面的な構成もインパクト大だったわけですが、手応えはいかがでした?

莎奈:もちろん手応えはすごくあって、自分たちでも良い作品が出来たなって話はよくしてたんですけど、個人的にはこれが今のシーン的にどう受け取られるか謎だったんですよ。自分たちのお客さんが喜んでくれるだろうってことは信じてたんですけど。

ハク:ファンの方は歌詞ひとつ取ってもどういう心境で書いたのか想像して聴いてくれるだろうし、そこが伝わる自信はあったんです。ただ、蓋を開けてみたら関係者さんからの評価がビックリするぐらい高かったですね。

莎奈:そうそう。対バン相手とか関係者さんから会うたび褒めてもらって、やっとそこで間違いない作品なんだなって確信に変わりました。

ハク:久々のフルアルバムだったってことと、希がヴォーカルになったっていうフレッシュさもあったのかもしれないです。メンバーもある程度、希のことを想像しながら曲を書いたと思うし、「empty mellow」は完全に“希ならこう歌ってくれるだろうな”って姿をイメージしながら作りました。それがバンドにとっても新しさに繋がってる気がします。

莎奈:ユナイトって、アルバム全体の枠組みを事前に決めないでそれぞれの曲を持ち寄るだけなんで、コンセプチュアルでもないし、作品としての一貫性はないんですよ。でも、希が加入してくれたことによって、これまでだったら再現性を加味して二の足を踏んでたアプローチにも容赦なくトライできるようになった。そうなることで一貫性のなさに拍車がかかって、それがちゃんと強い個性になったのが『FANTASTiC』だと思う。もちろん未緒さんとLiNさんが全体のバランスを見て上手に組んでくれてるから、変なアルバムになることはないんですけど。ヴィジュアル系シーンでこういうことやってる人は他にいないだろうなって感じます。希がヴォーカルになったことで幅と奥行きがグッと変わりましたね。

LiN:それぞれの曲の個性も出ていて、希が加入したユナイトの名刺的な1枚ですよね。希が加入する前のユナイトももちろん大切な歴史なんですけど、今は世界中の誰に聴かせても恥ずかしくない自信作を生み出せたと思ってます。希は女性キーでも歌いこなせるヴォーカリストなので、作曲できる曲の幅も本当に広くなりましたし、今は伸び伸び制作ができてます。

────良いタイミングで出会えたんでしょうね。

LiN:希と出会った時点で我々4人もユナイトを10年以上やっていたわけで、正直もうみんなトガってないわけですよ。だから、みんなが大人になってきたタイミングと希が入ってきたタイミングがかなりいい感じで、うまく馴染むことができたんだと思います。ただ、最近は女性キーを要求しすぎて希さんに怒られてますけどね(笑)。

希:いや、怒ってないですって! ただ、アルバムで「ballon flower」ってバラードがあるんですけど、それのレコーディングを朝5時ぐらいまでやってたんですよ。さすがにそのときは「LiNさん、歌わせすぎっす!」って言わせてもらいました。

LiN:あのときは、希の顔めっちゃ怖かったんですよ。その節は申し訳ございませんでした。猛反省してます(笑)。

希:ギリギリ許容範囲です。

LiN:自分は曲作りって神経を使うんですけど、でも、希のおかげで楽しくやらせてもらってますよ。

────未緒さんは希さんを連れてきた張本人にして、よりバンドを俯瞰することも多いと思うんですが、皆さんの話も踏まえて『FANASTiC』を振り返ってもらえますか?

椎名未緒:作ってる段階からなんか良くなりそうだなみたいな感じはしてたんですけど、それは自分がデモ作りの時点で自分の曲に手応えを感じていたということではないんです。それこそ「[about us]」もLiNさんがめちゃくちゃ推してくれたからシングルの表題になったけど、俺としてはピンときてなかったり。

────アルバムの中でも重要な1曲じゃないですか。

椎名未緒:デモの段階では、これでいいのか?って疑問を拭えないことが多かったんですよ。ただ、希の仮歌が入ると一気に景色が変わることが大きくて。希の歌に、これは良い曲なんだよって教えてもらうことがすごく多かった。

希:おお! やった!

椎名未緒:それがバンドの自信に繋がってるんですよ。もちろん手を抜くことはないんだけど、ある程度良いものを作っていけば、あとは希が名曲に仕上げてくれるっていう信頼がこの3年ですごく強くなった。

LiN:そうだね。

椎名未緒:今まではどうにか良い曲作って良い作品にしなきゃとか、曲だけの力で成立させなきゃいけないって使命感がへばりついてたんですけど、少し肩の荷が下りた感はありますね。『FANTASTiC』はなるべくして名盤って呼んでもらえる作品になったと思います。

────作曲者の個性が強く出てるのも、そういった側面があるんですね。

椎名未緒:みんなが作ってきた曲も素晴らしかったですしね。

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