「DEZERT PARTY Vol.18」2月27日 東京キネマ俱楽部開催前にDEZERT・千秋、Royz・昴、甘い暴力・咲による13000字ボーカリスト鼎談実現!___「俺たちは悩める3バンドだと思う」

DEZERTによる主催ライヴ「DEZERT PARTY」が2月27日に東京キネマ倶楽部で開催される。
第18回目となる今回はRoyzと甘い暴力との3マン。
当然のごとく、チケットの入手は困難な状況になっている。
それぞれに関西出身の3者にシーンの最前線を走る者として抱える現在の想いを余すところなく語ってもらった。
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危機感を持つことが、対バンしたかった理由
────2月27日に開催される「DEZERT PARTY Vol.18」がDEZERT、Royz、甘い暴力の3マンということで千秋さん、昴さん、咲さんにお集まりいただきました。千秋さん、「DEZERT PARTY」っていうのはどんなイベントなんでしょうか?
千秋:主催ライヴですね。シンプルに。
────2011年から不定期開催されている…なんて歴史もあるわけですが、2023年に新宿BLAZEで開催された“Vol.13”にはRoyzも甘い暴力も出演していました。
昴:あの当時ってDEZERTとバンドとしての絡みはまだほとんどなかった気がするな。個人的に俺と千秋は関係性があったけど。DEZERTがまだ武道館を発表する前だったけど、傍から見てても明らかに勢いがあるバンドやったし、風をまとってたイメージ。そういうバンドの主催に呼ばれたことで、俺らもその一員になれたんかな?って嬉しかったような記憶がありますね。
咲:うわ、DEZERT先輩や!ってなったのを覚えてますね。とにかく爪痕を残して、めちゃくちゃしてやるぞって思ってました。
────演奏後、すぐにコメント動画出し企画があったのは記憶にあるんですけど、バックステージで交流とかはありました?
千秋:ないよね?
咲:楽屋にご挨拶には伺ってますけど、がっつりお話とかはできなかったですね。
────今回、Royzと甘い暴力を誘ったのはなにか特別に思うところがあったんでしょうか?
千秋:いや、シンプルに対バンしたい相手だったってだけかな。あと、うちが47都道府県ツアーを周ってきたから、イベントとか対バンに出れてないんですよね。それもあって対バンってものにすごく意欲がある。Royzも忙しいし、甘い暴力も大変な時期なのに出てくれてありがとうって気持ちですよ。
────昴さんと千秋さんの関係がここ数年ですごく深まったって話は、各所で話に出てますよね。
昴:ほんと、ひょんなことで再会してから、千秋とは一気に関係が深くなりましたね。
────Royzと甘い暴力は昨年末に2マンツアーをやっていたりと関係性も築いていると思うんですけど、千秋さんは甘い暴力に対してどんなイメージを持ってます?
千秋:うーん、どのバンドにも共通してるのかもしれないけど、やっぱりボーカルのイメージが強いよね。咲くんのバンドっていう印象。どういう音楽をするんやろ?ってすごく気になる存在。昴に関しては一緒に飲むことも多いし、普通に対バンしたい相手。言っておくわ。Royzはもう俺のお陰やろ(笑)。

昴:まぁ俺は千秋と再会できてから自分がめちゃくちゃ変わったからな。お陰な部分もあると思うよ。
千秋:まぁ、“お陰”ってのは冗談なんやけども。上昇志向が強くて、ヴィジュアル系っていうフィールドのなかでは最先端のバンドなんじゃない?
────自覚の厳しさとか意識の階層みたいなところで言うと、Royzも甘い暴力もそういわれる存在だと思いますよ。
千秋:もちろん、甘い暴力もそう。正直、この2バンドが今は抜きん出てると思う。Royzも主催ライヴやってたり精力的だし、そういうの見てると伝わるものがある。だから、今回はこの2バンドにしか声かけてない。
咲:いやぁ、恐縮です。
千秋:対バンするのがすごい楽しみ。うちも3月20日に幕張メッセやるけど、そこに来てもらえるようなライヴをしなきゃみたいな打算的な気持ちはないもん。と言うか、Royzのファンも甘い暴力のファンも動かんでしょ。
咲:“動かん”ってどういうことですか?
千秋:ジャンルは一緒やけど、違うというか。
昴:うん。
千秋:それぞれに異なるバンドだから、お客さんの取りあい合戦としては成立しなさそうな気がしてる。だからこそ、素直に対バンしたい相手なんだろうね。上から目線かもしらんけど、2026年2月のRoyzと甘い暴力ってどんなもんなん?って気持ちかな。Royzは先に武道館発表してて…あれ、何月だっけ?
昴:9月16日!
千秋:そう。それで甘い暴力も大きい会場を段階踏んでやってるのもしってるし、野望もあるやろうから、DEZERTとRoyzをやっつけてやろうって気持ちを絶対に持ってる。じゃあ、DEZERTもぶつかってみたいなって思わされる。
咲:めちゃめちゃありがたいです。
千秋:まぁ、メンバーは「え?今、主催やるの?」って感じだったけど。
────今回は千秋さん発信なんですよね、実は。
千秋:正直、メンバーは幕張の後じゃあかんの?って空気だった。でも、今やりたいんだよね。47都道府県ツアーをやって、自分たちのフィールドでしか戦えてない不安みたいなのも生まれてきてて、その空気のままデカいステージに立つのがなんか怖くて。それに、この3マンは早くやった方がよくない?って感じでしたね。
咲:わかる。言いたいことわかります。
千秋:わかるよね。まぁ、DEZERTとRoyzと甘い暴力の3マンなんてもっと早くやっておけよって気持ちもあるけど。
────今回、700人キャパの東京キネマ倶楽部ということで、チケットもかなりの争奪戦でしたね。
千秋:そこは正直に言うと、3バンドのスケジュールと空いている会場の都合もあったから、来れない人には申し訳ないんだけど。でも、Zeppが空いててもやってないと思う。この3バンドだったら、Zeppでもできると思うけど、それはなんか違うっていうか…キネマ倶楽部でやるからいいんじゃない?
────2026年2月末でどうなん?っていう話もありましたけど、Royzは今年の動き出しがゆっくりなんですよね。
昴:俺らも2026年が始まってから、バンドで大きい動きっていうのは実はまだやってなくて。それこそ今月の俺のバースデーが初ライヴなんですよ。武道館やるバンドの1年としてはかなりスロースターターなんですけど、ここから大きく飛び跳ねるために一回屈伸してる感じですね、今は。と言っても、武道館に向けていろいろと準備はしてたから、「DEZERT PARTY」でこの2バンドと一緒にやれるのは気合い入りますね。

────Royz的には特に交流のある2バンドですもんね。
昴: そう。ここ数年でDEZERTとの歴史も積み上げてきたし、甘い暴力とも2マンツアーをやったことで、バンド同士だけじゃなくて、ファンの間でも生まれた熱があると思うから、俺もシンプルに今回一緒にやれるのが楽しみ。
咲:自分たちも DEZERTさんに呼んでもらえたこと自体が嬉しい。お二方とも日本武道館っていう舞台をやるじゃないですか。DEZERTとRoyzの歴史っていうのもあるでしょうし、逆に言ったら、僕らがそこに切り込んでいく形になると思うんです。だからこそ、これは個人的な考え方なんですけど、そこにダークホースとして入り込めるチャンスやなって気持ちもあるんですよね。
────なるほど。
咲:実態がまだよくわからない存在として戦えると思うので、そういう部分も含めていい形で切り込んでいきたいと思ってます。ワクワクと同じくらい怖さもあるんですけど。しっかり、準備して臨まないといけないですね。でも基本的なスタンスとしては、良い曲を書いて良いライヴをする。それだけです。
千秋:咲くんもライヴを観に来てくれたりはするけど、仲良くメシ行ったこともないし、実態がわからないっていうのはたしかにそうかも。
────先日話題になったボーカル会でも特に?
咲:ちょっと挨拶したぐらいです。でも、僕、普通にチケット買ってDEZERT観に行ってましたよ。

昴:そうなんや。
咲:アメ村のFANJ twiceやったと思うんですけど。
千秋:うわ、懐かしい。でもさ、そういうところ然り、咲くんはめっちゃライバル視してくれてるんかなって勝手に思ってる。
咲:いや、ライバル視なんかしてないですって(笑)。めっちゃすごい先輩って気持ちしかないです。
千秋:だから、その“先輩”っていうのが…もうなんか嫌な感じがするんだよなぁ。…俺さ、甘い暴力って性格悪いと思う。
咲:あはははは!
千秋:ギラついてるんだよ、絶対。わかるでしょ?
────能ある鷹は爪を隠す…的な鋭さがあるバンドではありますよね。
千秋:あと、全然ダークホースちゃうしね。めちゃくちゃお客さん入れることも俺らは知ってるわけやから。その辺のパワーは昴も感じてると思うし、俺らも主催だけど負けられないなって気持ちにさせられる。
────危機感もあると。
千秋:うん。どう勝とうかなって考えてる。俺が武道館やったとか、昴が武道館やるとかは関係なく、そこはすごいフラットに見てるんだよね。甘い暴力はまだ武道館をやってないけど、いつかやるだろうし、仮にも先に武道館に立ったバンドとして、しょうもないライヴ見せられへんぞっていう危機感の方が強いかな。その危機感を持つことが、対バンしたかった理由にも繋がるしね。イベントで俺らのこと全く興味がない人に、どれだけ何を伝えられるんやろうってすごいワクワクする。でも、甘い暴力も絶対性格悪いからね。
────インタビューで先制攻撃しないでください(笑)。あと、“は”じゃなくて“も”なんですね。
千秋:俺も性格悪いもん。でも、これはめっちゃいい意味やで?やっぱね、対バン相手に勝つことを突き詰めると、お人好しじゃ上にあがれないんだよね。そういう同じ経験をして登ってきたバンドだっていうリスペクトを込めて“性格が悪い”と思う。ここだけ切り抜かれたら勘違いされるだろうけど、そんなんどうでもいい。
────たしかに、DEZERTも昔は時間を守らなかったり、客席に降りたり、常に予想に反するアプローチで戦ってましたよね。
千秋:そうそう。で、昴はアホ。
昴:あぁ、そうやな。それがいいとこかもな。
千秋:真っ直ぐなんですよね、俺らと違って。わかりやすい男。でも、武道館で終わりじゃないだろうし、もっとガンガンやってほしい。俺らもそんなに若くないからさ、もうイケイケドンドンじゃいけないのよ。人生もあるし。でも、これ読んでくれてる人には期待しててほしいよね、この3バンドに。



