【E.T】★インタビュー★今年結成15周年を迎えて、ニューアルバムのリリースとアニバーサリー公演を控えているE.Tをキャッチ!

ずっとヴィジュアル系で生きてきたし、今でもヴィジュアル系を追っている(浩)
────ほかにも、モダンなヘヴィネステイストを押し出した楽曲が多い中で、將高さんが書かれた「lights」は王道的なリフを活かしていることが印象的です。
將高 そこは、狙いましたね。
浩 この曲は、彼が5年前にE.Tに加入して、初めて書いてくれた曲です。
將高 そう。加入前にE.Tと対バンしていて、その時のE.Tのイメージを意識して作りました。リフは意識的にオールドロックっぽくして、サビとか途中でテンポチェンジするところとかはモダンなテイストを入れて、Bメロはブレイクダウンという。E.Tというのは1曲の中にいろいろな要素を入れてくるバンドだなという印象を受けたんです。
──── 一星さんとはまた一味異なるハイブリッド感覚を味わえます。もうひとつ、『Something left unfinished』は楽曲がコンパクトで、3分を切るサイズの曲が多いことも注目です。
浩 それは、実は狙っています。
一星 対バンライヴだと持ち時間が25分から30分ということが多くて、そういう中でなるべく曲数をやりたいなというのがあるんです。25分だと、普通は5曲くらいじゃないですか。6曲はやりたいし、できれば7~8曲は詰め込めたらいいなと思っていて、新しい曲を作るたびに長くならないようにすることを意識しています。本当は、7分とかの曲になってもいいから入れたいものを全部詰め込みたいけど、そこはギュッとするようにしています。
────3分を切っていても凝縮感があって物足りなさを感じさせないのはさすがの一言ですし、コンパクトな楽曲というのは、今のリスナーの嗜好にも合っています。
一星 そうみたいですね。
────ですので、時代にフィットした音楽といえます。
一星 フィットして……いるのかな?(笑)。
浩 してほしいですね(笑)。
────たとえば、「bluff」は1コーラス歌い切りという構成ですが、長い導入をつけることで余韻が残る2分23秒になっているあたりは心憎いです。さて、『Something left unfinished』は多彩さと完成度の高さを兼ね備えた楽曲や背中を押す歌詞、ハイレベルなプレイなど、聴きどころ満載の一作に仕上がりました。そして、現在のE.Tは都内で精力的にライヴをされています。
一星 E.Tのライヴは、結構ワチャワチャしているかなと思いますね。意図していろいろな面を見せているというより、ワチャワチャになってしまっているという(笑)。クールにいきたいけど、曲や場所によってはワチャワチャしているかなという印象です。

────ライヴは勢いを重視してエモい面や繊細な面などをカットしてしまうのではなく、多面性を見せているんですね?
一星 そうですね。いろんな面を見せたいなと思って、毎回セットリストは悩みながら組んでいます。
浩 ライヴに関しては、シアトリカルにやっているというのはありますね。明るさも暗さも表現して、ちゃんとショーとして完結したものを見せたいなと思っているので。ただ、やりたいことが多過ぎて、ずっと四苦八苦していたら15年経っちゃったという、それはそれで残念な結果ですけど(笑)。
────どうでしょう? これだけの音楽性の高さや幅広さを備えて、それをしっかり伝えるライヴをしようと思うと長い時間がかかるものだと思います。そういう意味では、自分達が15年かけて培ってきたものを駆使したライヴをされていると言えますね。
浩 流行り廃りや、一時的なシーンの状況といったものに左右されないように……ということは、たぶんメンバーみんな共通した意識としてあると思います。自分と自分たちを信じて、“いかがでしょうか?”という形でやっているところはありますね。
將高 僕は、浩さん、一星さんは雰囲気作りが上手いなと思っているんですけど、恐らくそれは考えてやっているわけではなくて、雰囲気が自然と出るんですよ。
一星 そんなふうに見えてた? 自分ではワチャワチャしてしまっているなと思っているから(笑)。
將高 ワチャワチャしていても、常にクールですよ。
────“ワチャワチャしている”というのはガチャガチャしているということではなくて、いろいろな面を見せているということだと思います。7月30日にEDGE Ikebukuroで行われる15周年を祝う単独公演は、どんなライヴになりますか?
將高 どうでしょうね? まだ気持ちを作っていないので……。ただ、15周年ということで、前回大きいところで言うと10周年のライヴの時は、僕は入りたてでワンマンということで、ものすごい曲数を演奏して大変だった記憶があります(笑)。そこから5年やってきたということを噛みしめながら、楽しみたいなと思っています。
一星 難しいですね。自分もまだ気持ちができていないので。今言えることはちょっと変な話になってしまいますが、シンプルに機材トラブルとかがなくライヴができるといいなと思っています。最近、機材トラブルが多いんですよ。“あるある”なことではありますが、ケーブルがダメになっていたり、調子が悪いところを直したら今度は別の場所がおかしくなったりといったことが何個もあって、いつまでこんなことをやっているんだ……という状況になっている。トラブルは起こらないように注意していても起こってしまうんですよね。なので、7月はもう不安要素ゼロで、なんのトラブルもなく、ライヴだけに入り込めて、ちゃんとショーとして完結できる状態になるといいなと思っています。
浩 ワンマンライヴについて話す前に、今日は僕らの音楽の深いところを引き出してくださって、本当にありがとうございます。Visunaviを通して、それがリスナーにも伝わってほしいなと思いますし、僕たちは3人ともヴィジュアル系出身だったりするんですよ。僕もX、LUNA SEAから入って、Laputaとか、ROUAGEといった名古屋系にハマって……という感じでした。あまりそういうふうに見えないかもしれませんが、ずっとヴィジュアル系で生きてきたし、今でもヴィジュアル系を追っている。それくらい、ヴィジュアル系シーンが大好きなんです。その上でヴィジュアル系は自由だと思っていて、僕はE.Tみたいな音楽がヴィジュアル系にもあっていいと思って、ずっとやってきています。リスナーの方は好きな音楽……激しいバンドが好きだったり、哀愁系が好きだったり、キラキラ系が好きだったりというふうにそれぞれある中で、こういうのもあるんだよというのが面白いかなというところで、僕たちはブレずに存在していようと思っています。7月のライヴは、それをしっかり伝えられるように頑張ります。
取材・文 村上孝之
RELEASE
3rd Full ALBUM『Something left unfinished』
This summer
LIVE
E.T 15th ANNIVERSARY
2026.6.02(tue)ANTIKNOCK Shinjuku
2026.6.07(sun)CRESCENDO Kichijoji
2026.7.24(fri)CHOP ikebukuro
E.T 15th ANNIVERSARY ONEMAN SHOW [OVER]
2026.7.30(thu)EDGE Ikebukuro
OPEN 18:30 / START 19:00
adv ¥1,500 / day ¥3,900
関連リンク
◆Official Website http://et-web.jp
◆Official X https://x.com/ET_OFFICIAL_
