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【Sick²】12月2日(水)新宿LOFTへ向けてフルメンバーインタビュー◆AI時代へのアンチテーゼを歌う新曲「マウス・トゥ・マウス」を引っ提げたワンマンツアー「83億のマウスへ」を開催中!

2026年9月9日に、NEW DIGITAL SINGLE「マウス・トゥ・マウス」をリリースしたSick²(シックス)。AIをテーマとする新曲を引っ提げ、9月13日からはワンマンツアー「83億のマウスへ」がスタートした。9月から11月にかけて全国各地を巡り、12月2日に東京・新宿LOFTでツアーファイナル「女の子を騙すだけの簡単なお仕事です。Vol.19」を迎える。全公演が当日0円ということで、今ツアーで新たに彼らと出会う人も多いだろう。そんな勢いを増す彼らが、今回VISUNAVI独占取材で新曲の制作秘話、そしてツアーについての思いをたっぷりと語ってくれた。ジェネ★(Vo)、祭-まつり-(Gt)、たくま(Ba)、しょう。(Dr)のフルメンバーインタビューをお届けする。



◆   ◆   ◆

────最近のSick²は、新曲「マウス・トゥ・マウス」を携えてのワンマンツアー「83億のマウスへ」がスタートしました。まずは、このツアーのコンセプトについて聞かせてください。

ジェネ★ 新曲「マウス・トゥ・マウス」はAIをテーマにした曲で、現段階の不完全なAIを利用することのリスクなどを歌っています。“マウス”というキーワードには、“口”と“ネズミ”の二つの意味がかかっていて、83億は2026年現在の世界人口の予測数値です。AIという未完成なものを、今まさに実験中の世界に生きているという意味で、“地球上に生きる83億人全員が実験用のマウスなんじゃないか?”という考えを、ツアーのコンセプトとして落とし込みました。ツアータイトルは、毎回シングルのコンセプトに合わせて考えているんです。

────今の世の中をリアルタイムで反映しているテーマですね。いよいよツアーも始まって、今バンドとしてはどんなムードになっていますか?

一同 ノリノリです!(笑)。

────ノリノリ!(笑)。

ジェネ★ 全員が「やってやろう!」みたいな勢いがありますね!

────先日、ツアー初日の池袋BlackHole公演を拝見したのですが、本当にそんなムードが感じられるライヴでしたよね。お客さんも超満員でした。初日の手応えはいかがでした?

ジェネ★ ツアーの初日って、新曲に対してのお客さんのリアクションが最も気になるところなんですけど、今回の新曲は僕が想像していた以上にお客さんのノリが良くて、これはいけるなという手応えがありました。お客さんの反応を受けて、僕がもっとパフォーマンスを磨いていく番だなと感じましたね。

祭-まつり- 本当に新曲の反応が良くて、盛り上がってたよね。これからツアーを経て新曲がもっと成長していくと思うので、いい兆しが見えた初日だったなと。

しょう。 初めて観に来てくれたんだろうなという雰囲気の人もわりといて、頑張り甲斐があるなぁと嬉しかったですね。

たくま 僕は、思っていた以上に衣装のウケが良くておもしろかったです。「みんなこのたくまを求めてたんだ!?」って(笑)。

一同 (笑)。

────あのたくまさんの新ルックは、ヴィジュアル系ファンの中でも刺さる人が多そうですよね!あとは、新曲の振りをその場で投票制で決めるというのも、斬新でおもしろかったなと。そこを事前に自分たちだけで決めきらなかったのはどうしてなんでしょう?

ジェネ★ 振り付けを考えるときに難しいのが、人によって解釈が違うことなんですよね。自分たちはこうだと想定していても、お客さん目線だと違っていたり、メンバー間でも、僕と楽器隊ではリズムの取り方が違うこともあるんです。お客さん視点・ボーカル視点・楽器隊視点で、捉え方が三者三様なんですよ。だから、いっそひとつのイベントにしてしまったらおもしろいんじゃないかな?と思って、今回やってみました。

────Sick²は、振り付け動画も出していますよね。ライヴでお客さんと楽しむことをすごく大切にしているバンドだなと感じました。初めて来るお客さんってノリについていけるか不安だったりしますし、あの動画が心理的ハードルを下げてくれるなと。

ジェネ★ そうかもしれないです。表題曲とかライヴでよくやる曲はだいたい動画を撮ってますね。

祭-まつり- 今回の新曲「マウス・トゥ・マウス」も、事前に振り付け動画を2パターン撮影して、投票でどっちが選ばれてもいいように対応してたんだよね。

────そもそもなんですが、ジェネ★さんがライヴで踊り始めた理由は何なんですか?

ジェネ★ 以前やっていたバンドのギターが、たまたま知り合いの招待で米米CLUBのライヴに行ってたことがあって、ライヴの感想を聞かせてくれたんですけど、ダンサーがいて振り付けもすごくて、圧巻のパフォーマンスだったらしいんですよ。

当時ヴィジュアル系の中にはそういうことをしているバンドは見当たらなくて。それで、当時のギターと「一般の人にもっと聴いてもらうにはどうすればいいのか?」ということを考えているときに、米米CLUBみたいなパフォーマンスを取り入れてみたらどうかと始めてみたのがきっかけですね。自分の中でも「今の自分はボーカルとしてどうなんだろう?」と悩んでいた時期でもあったので。

▲Vocal.ジェネ★


────まさか米米CLUBがきっかけだったとは!

ジェネ★ それで、パラパラを踊ったりしているうちにマイクが邪魔になって、今のスタイルに辿り着きました。あのヘッドセットマイクじゃないと、ダンサーとボーカルが両立できないんです。

────ジェネ★さんの華麗なダンスパフォーマンスは、Sick²のライヴの大きな特徴ですよね。新曲「マウス・トゥ・マウス」についても詳しく聞かせてください。この曲は、祭-まつり-さんが作曲だそうですね。以前からストックとしてあった曲なんでしょうか?

祭-まつり- この曲は、今回のリリースのために書き下ろしたものですね。アングラな感じの悪そうなラッパーをイメージしながら作りました。指輪をじゃらじゃらさせてるような。

────Sick²には本当に多彩な楽曲がある中で、今回の曲も個性的ですよね。

祭-まつり- いろんな表情を見せられるバンドっていうのが最初のバンドの始まりでもあったんで、他の曲との差別化みたいな視点も持ちつつ、楽しみながら作ってます。ここはライヴでドーンといくな、みたいな想像もしながら。実際、今回の曲もライヴですごく盛り上がったので嬉しかったですね。

▲Guitar.祭-まつり-


────たしかにツアー初日からすごい盛り上がりでしたよね!作詞はジェネ★さんが担当されています。作詞の面ではどんなイメージで制作したのでしょう?

ジェネ★ 最初に、作曲者の祭-まつり-くんに歌詞をどうしようかと相談したときに、邪悪な感じを出したいと言っていたのと、曲を聴いた印象としていわゆる“ダーク”というよりは、“邪悪”という言葉が僕としてはピンときたんですよね。それで今回は、“世の中で一番邪悪なもの”をテーマにしたいとイメージしました。

人それぞれ邪悪に感じるものは違うと思うんですけど、おそらく人間全般において、自分の予測のつかないことや自分と違う考えに対して、拒絶反応や恐怖感があると僕は思っていて。その観点で今の世の中を見渡したときに、AIがものすごく“邪悪”な存在だなと感じたんですよね。たとえ最終的な決定を人間が出すとしても、AIが回答したものに対して果たして人間がノーを出せるのか。大抵の場合は、それが正しいと思い込んでしまうんじゃないかと思うんですよ。そういった、まだ不完全なAIの存在自体やそれを利用する人間含め、僕は今の世の中に歪みみたいなものを感じていて、“今一番怖いもの”としてAIをテーマにしたいなと考えました。AIにまつわる社会的な問題も盛り込んだうえで、それでも、あえてAIの未来を完全に否定しないような歌詞にしたかったんです。

────世の中の多くの人がAIを使うようになって、AI任せで自分で思考をしなくなってきたり、何事も効率主義になっていたり、そうした現代へのアンチテーゼみたいなものを、MVの演出も含めて感じました。

ジェネ★ そうですね。AIの進化によって、人間の働き方や社会の構図が絶対に変わってくると思うんです。ロボット工学さえ進めば、人間が働かなくていい未来っていうのも、100年、200年後に来るかもしれない。そういう未来を見据えて、資本主義は成立するのか?とか、そういう視点も歌詞に盛り込まれています。

────ジェネさんってすごく視野が広いというか、社会とか政治とか含めていろんなことを考えていますよね。踊っているときとのギャップが良い意味ですごいです。

ジェネ★ ずっとNHKを見てるだけです(笑)。

一同 (笑)。

────歌詞の中には、哲学や神話で世界の創造主とされるデミウルゴスが登場しますよね。これにはどういう意味を持たせたかったのでしょうか。

ジェネ★ 創造主であるデミウルゴスは、AIを作った人間、そして、これから人間の脳を超える存在になっていくと言われているAI、この歌詞の中ではどちらとも取れると思うんです。どっちを示しているのか僕の中で答えはあるんですけど、人によってはもしかしたら逆のことを考えるかもしれない。そういう意味で、創造主のデミウルゴスというワードを選びました。あと前回のシングルのテーマが哲学だったので、そのつながりを意識している部分もあります。

────なるほど。このデミウルゴスという存在が、歌詞を受け取る人に考える余白を持たせてくれていますよね。たくまさんとしょう。さんは、この曲を聴いてどんな印象を持ちましたか?

たくま さっき“悪いラッパー”という言葉が出たように、いつもよりシンセの華やかさも控えめで、リズムメインのアングラな雰囲気の曲だなと感じました。この曲はベースがシンプルで余白が多いんですけど、そのほうが逆にベースって難しいんですよね。弾くところを詰めたほうが実は簡単で。だから、曲の雰囲気を壊さないように弾くのにちょっと苦労しました。

▲Bass.たくま


しょう。 俺はトラックメーカーの作った打ち込みが、音楽としてすごくいいなと思って「ドラムいらなくない?」って最初言ったんですよ。ライヴでは叩くけど、音源作品としてはこのままのほうがかっこいいんじゃないかって。ただ、祭-まつり-さん的にはドラムなしは違うとなって、試行錯誤して今の感じに完成しました。デモの時点で完成度が高くて、すでに出来上がっている曲に対して、どうやって自分が混ざるかというのが難しかったですね。でも、祭-まつり-さんもドラムについて積極的に一緒に考えてくれたので助かりました。

▲Drums.しょう。


────あとは祭-まつり-さんのギターソロについて、先日のライヴでもジェネ★さんが絶賛されてましたよね。このギターソロはどんなイメージで作ったのでしょう。

祭-まつり- ギターソロとかギターアレンジって、曲の流れや雰囲気を重視しているから結構後回しになっちゃうんですよね。ピロピロした速弾きなんかも入れてるんですけど、特別難しいことをやろうとはしていなくて、“曲が求めてるソロを入れる”ってことを考えています。

ジェネ★ 曲が求めてるソロ!かっこいい!(笑)。

────ジェネ★さんがMCで「僕のファンもみんな絶対に咲いた方がいい!」とおっしゃっていましたよね(笑)。

祭-まつり- ツアー初日でそのギターソロが来た瞬間、過去一の“咲き”がきました(笑)。

────MVについてはどんなふうに制作されたのでしょう?ジェネ★さんがAIを使っている場面が印象的ですよね。

ジェネ★ 基本的には、メンバーや監督さんで相談して考えています。こういうイメージで撮りたいとか、こういう場所がいいといった話は必ず一度はするようにしていて、歌詞についても監督さんに伝えています。ミーティングに加えて、ツアー中に機材車の中でしゃべってる中から新しいアイディアが生まれることもありますね。

────途中で闇堕ちしたみたいな濃いメイクになる演出もおもしろいと思ったのですが、あそこはどなたのアイディアだったんですか?

ジェネ★ あれは僕ですね。最近流行ってるバンドって、同じようなバンドばっかりでつまんないじゃないですか。誰でもあれだけ濃いメイクをすれば元の顔なんて関係ないし、みたいな。そういうのに対するアンチテーゼですね。あとは、ああいうダークなメイクが見たいというファンの声もあるので、ファンサービスのひとつでもあるつもりです。あのメイクにしても、AIが変換したという演出であればバンドの芯はなくならないかなと思ったので、プロンプトを通じていろんな要素を入れてみました。

────MVで使われてるプロンプトもジェネ★さんが考えたんですか?

ジェネ★ 相談しながらではあるんですけど、そうですね。AIを使う中に皮肉を入れていきたかったんです。最初の部分は、邪悪さを強調した歌い方になっているんですけど、あそこは、AIに聞いた“AIが使いがちな言い回し”を詰め込んだ歌詞なんですよ。僕がスマホをいじってAIに聞いてるシーンで、その歌詞が流れるというのは最初から予定していて、そこからAIに聞いて映像を変化させるというアイディアに派生していった感じです。

────MVもじっくり視聴してもらいたいですね!そして、ツアーの終着地は12月2日の新宿LOFTで、ファイナル公演「女の子を騙すだけの簡単なお仕事です。Vol.19」が開催されます。歴史のあるライヴハウスですよね。

しょう。 以前、ニューロティカというバンドさんが「武道館をライヴハウスにする」と言って武道館のステージに新宿LOFTを再現したことがあって、そのライヴを観たことがあるんですよ。そのときに、新宿LOFTの床が市松模様なんだってことを知りました(笑)。

ジェネ★ それはみんな知ってる!(笑)。

一同 (笑)。

しょう。 だからロックバンドとしては、新宿LOFTで良いライヴをしたいですよね。

ジェネ★ 毎回、ワンマンのファイナルの場所は変えていきたいと思っていて、お客さんにとっても新しいところで、俺たちにとっても挑戦的であるような箱を選んでいるんですよ。メンバーみんな新宿LOFTでやるのは初めてだから、そういう場所をファンのみんなと一緒に共有できるのが楽しみです。

しょう。 ファイナルに向けて、一本一本のライヴを大事にしていきたいね。

たくま そうだね。その土地で待っててくれるお客さんもいるわけで。お客さんも変われば、会場の雰囲気も変わるし、その日にしかできないライヴを楽しみながら一本一本やって、ファイナルには自分もさらに成長できたらなと思いますね。

祭-まつり- Sick²はお客さんのことを小悪魔って呼んでるんですけど、小悪魔と盛り上がれる空気を作ることを常に目指しているので、このツアーも来てくれた全員がSick²の曲で楽しんで、“今日よかったな”って喜んで帰ってもらえるライヴを作っていきたいです。

────祭-まつり-さんは、ライヴでもお客さん一人ひとりのことをよく見ていますよね。

祭-まつり- でも、最近お客さんが冷たいときがあるんですよ!(笑)。煽ったら下向いちゃうとか……。だから、頑張っていきたいと思います!

────それは目が合うと恥ずかしいからじゃないでしょうか?(笑)。ジェネ★さんからも、ファイナルへの意気込みをお願いします。

ジェネ★ 僕はバンドを始めたときから一貫して同じことばっかり言ってるんですけど、次のライヴは今日よりもいいライヴじゃないといけないと思っているんですよ。なので、今回のツアーだから、ファイナルだから、っていうのは僕の中ではあんまり関係なくて。広い会場だと、たとえば特効みたいなものがあったり、そういう部分での違いはあるんですけど、僕自身の意気込みとしては、一本一本のライヴで必ず何かしら成長して、ベストライヴをどんどん更新していきたい。これはバンドを続けている限り、ずっと一貫した意気込みになると思います。

────今後のバンドとしてはどんな未来を見据えていますか?

ジェネ★ 正直にいうと、コロナ禍以前はもっと大きな規模の会場でライヴができていたのが、ここ何年かはメンバーチェンジもあったりいろいろな要素が相まって、以前より規模が縮小したと感じてる人もいると思うんですよ。なので、まずはそれを以前と同じ規模に戻したいです。そして、それを戻すということはバンドとして上を向いているわけで、その勢いで突き進んでいきたいですね。

今の僕らでは及ばない部分もあります。どのぐらい売れたいというのは際限がないと思うんですけど、でも大きな会場でライヴができるようになれば、バンドとしてやれることが増えて、その先の可能性も広がっていくわけで。バンドをどこまでも大きくしていきたいというのは、もちろんずっと頭の中にあります。そのためのきっかけになればいいな、というツアーファイナルをこれまで何度もやっているので、今回のツアーファイナルはさらなる飛躍の一本にしたいです。

取材・文:Miyu

RELEASE


2026年9月9日
NEW DIGITAL SINGLE「マウス・トゥ・マウス」

【FULL ver.】
Sick² NEW DIGITAL SINGLE「マウス・トゥ・マウス」CM


LIVE


DIGITAL Release ONEMAN TOUR「83億の“マウス”へ」

OPEN 17:30 / START 18:00
前売¥4,000 / 当日¥0(ドリンク代別)
全公演共通申し込みURL
https://eplus.jp/sick2-tour83/

10月4日(日)今池3STAR
10月11日(日)岐阜ants
10月12日(祝)金沢gateBlack
10月17日(土)浦和ナルシス
10月24日(土)静岡サナッシュ
11月7日(土)横浜濱書房
11月23日(祝)神戸PADOMA

TOUR FINAL
「女の子を騙すだけの簡単なお仕事です。Vol.19」
12月2日(水)新宿LOFT
前売¥5,000 / 当日¥0(ドリンク代別)
先行受付:10/15(木)12:00〜10/28(水)23:59
一般発売:11/7(土)10:00~

関連リンク

Official Site https://planet-child.jp/sick2/
X https://x.com/Sick2_Official/
Instagram https://www.instagram.com/sick2_official/

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