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【Alice Nine.・Nao】ソロプロジェクト”MizinkoFacT”、バンド凍結から1st EP『MFT 1』に至るまでとこれからの展望を独占インタビュー敢行!__「Naoがなんかバカなことやってるよって思って楽しんでもらいたい」

現在無期限活動凍結中のAlice Nine.Naoのソロプロジェクト “MizinkoFacT”が精力的な活動をみせている。

今春には突如YouTubeチャンネルを開設し100日連続投稿を達成すると、「察して彼女」、「YA-BYE!!」とユーモラスかつアッパーなロックナンバーのMVも公開した。
さらには2026年1月に1st EP『MFT 1』(読み:ミジンコファクトワン)のリリースも決まっているという。

自らフロントに立ち歌うことをNaoが選んだ理由は、むしろドラマーとして来るべき“解凍”の日への想いもあるそうだ。

だが、仰々しく捉えるのもナンセンス。それぐらいにMizinkoFacTは瑞々しく弾け切っている。
Naoの現在抱いている想いと活動の原動力を語ってもらった。



◆     ◆     ◆ 


パワーアップしていないと凍結した意味がない



────まずはこのインタビューが出る当日はイベントに出演されてたんですよね?

Nao:そうですね。このインタビューが世に出てる頃には出番が終わってるはずですね。ALICE NINE.の虎さんのBDイベントなんですけど。

────12月13日には我が為、ビバラッシュとの3マンも決まっていたりとNaoさんの活動が勢力的になってきている印象があるんですけど、MizinkoFacTはNaoさんのソロプロジェクトっていう認識でよいのでしょうか?

Nao:んー、プロジェクト…まぁそういうことになるんですかね。僕しかいないし。あんまりそういう形にこだわってはいなんですけど。ちょうど1年前にも虎さんのイベントに出てて、そのあたりからソロとしてしっかり活動していこうと考えるようになってきたんですよ。

────名前の由来も教えてください。

Nao:やっぱり自分としても新しいことをゼロからのスタートだと思って始めてるんで、それが理由ですね。でも、ミジンコレベルでも挑戦すればやれるってことを見せたいっていう意味もありますね。実は来年の1月にはミニアルバムを出すことも決まってるんです。

────今年の春に開設したYouTubeチャンネルでは100日連続投稿をしたり、すでにMVも公開されています。さらには音源のリリースまですごいスピード感ですね。

Nao:そうですね。そのミニアルバムも中身が完全に決まっているわけではないんですけど、12月13日の3マン<爆発のトライアングル>で会場先行販売もする予定です。

────すでに世に放たれている「察して彼女」と「YA-BYE!!」は強烈なインパクトがあって、MizinkoFacTがどういうスタイルで進んでいくのかが明確な印象です。

Nao:さっき言った1年前の虎さんのイベントで弾き語りをしたんですけど、レパートリーのなかに50TAがあって。そのときにこういう方向性だったらアリかなぁって思ったんですよね。

────50TAは狩野英孝さんが歌うことでインパクトを残しましたけど、親しみやすい詩も大ブレイクの要因でしたよね。50TAカヴァーをセットリストに加えたのはNaoさん?

Nao:そうですね。

────またNaoさんの単独インタビューはVISUNAVI Japan的には初ということもあって、ALICE NINE.凍結からの2年間弱の足跡も伺えればと思います。

Nao:んー、あっという間でしたね。2年前の9月3日のライヴのことはすごく鮮明に覚えてます。全然2年経ったとは思えないです。正直なところ凍結ライヴとラストツアーを最高の状態で集大成として見せるためにやる切ることだけを考えていたので、凍結後のことはなんにも考えてなかったんですよ。実際あの期間はかつてないぐらいドラムに向き合ったし、凍結ライヴが本当の最後だって気持ちでやったんで今でも悔いはないですね。だからこそ凍結後はまずドラマーとして成長していくことを考えて、その流れでドラムでのソロライヴとかをやりました。その道中で弾き語りをする機会もあったり。実は弾き語り自体は10年ぐらい前からちょこちょこやっていたんですけどね。それでギターの虎とユニットを組んだりと割と精力的に動いてました。ドラムを叩きつつ、ギターも弾きつつ、歌いつつみたいにいろいろと。

────そもそもバンドが止まったのにも関わらず、まずドラムのスキルアップに着手したのはどうしてですか?

Nao:再びALICE NINE.をやる時にパワーアップしていないと凍結した意味がないんじゃないかって思ったんですよ、シンプルに。復活したときにALICE NINE.ってやっぱかっこいいよねって思ってもらえることが一番大事だから、そのためには止まってる時間はないなって思ってました。凍結してること自体ももったいないって思ってもらいたいし、ただ凍ってるんじゃなくて成長しないとですね。

────じゃあ未来に向けてポジティブな気持ちで取り組んでたってことですね。

Nao:僕ね、心配されるぐらいポジティブ人間だから(笑)。あとバンドって実は音楽以外にもやらなきゃいけないことが多いじゃないですか?そんななかでバンドが止まって目の前にドラムしかない状況は、逆言えばドラムに費やせる時間が増えるってことでもあったんですよ。ドラムは定年まで続けるって公言しているんで(笑)。

────60歳まで。

Nao:いや、僕は65歳までやりますよ(笑)。

────Shouさんもいろいろな媒体で話してますけど、Verde/を始める前は歌うことをやめる選択をしようとしていたそうで。長いキャリアがあるから永遠に続くなんてものじゃないんだなってことも痛感させられます。

Nao:Shouさんも先のことは考えてなかったと思いますね。歌うのかなぁ?歌わないのかな?って思って見てました。歌わない可能性もかなりあったという話を聞いたときはもったいないなぁって思いましたね。結果、歌い続けてくれていてよかった。

────そしてNaoさんも自身がヴォーカルを務めることになるんですよね。

Nao:ね(笑)。バンドスタイルのMizinkoFacTは今年の4月始動なんですけど、方向性が決まってからは早かったですね。と言うのも、歌うことってすごく難しいことだし、ずっと歌ってきた人じゃないと伝わらないものがあると思うんです。それをすごく理解しているからこそ、素敵な歌詞を歌っても届けられないんじゃないかって感じていて。


────そこで50TA的な世界観がトリガーになったと。

Nao:伝えたいことと歌う理由が明確に持てたのがきっかけですね。最初に出した「察して彼女」もそうですけど、自分が自分らしくやる意味を見いだせたんですよね。これならNaoっぽいし、みんなも“また”Naoがバカなことやってんな~“って笑って楽しんでくれるかなって。

────でも、自分がフロントマンとして出ていくっていうのは結構大きな決断ですよね。

Nao:でも、そんなにフロントマンとして出ていこうって気持ちは今はそんなにないかも。どちらかというとドラムが中心なんです。ただ、音楽をやるうえでドラムだけしかわからないってのはやっぱダメで。まぁダメっていうか、それで人生を終えたくないなと思ってるんですよ。弾き語りをやったのも同じ理由。ほかの楽器やパートに触れることでドラムのアプローチも変わるし、結局はドラマーとしての成長に繋がるんです。うん、学ぶためにやってるところもありますね。

────一方で8月3日に目黒ライブステーションで開催されたデビューライヴ<笑顔の爆発>ではドラムはプレイされずにギターヴォーカルスタイルに専念されてるんですよね。

Nao:これはですね、余裕がなかったっていうのが本音(笑)。

────まさに“YA-BYE!!”状況だったと(笑)。

Nao:ライヴでしっかり歌うっていうことに向き合う比重を考えたときにドラムも叩きながら歌うっていうところまでは至らなかったのと、歌うこととドラムを叩くことはちゃんと住み分けた方がいいなって思うようになってきたんですよ。それこそ当初はドラムも叩く予定だったんですけど、ちゃんと歌に集中したくて。

────ギターヴォーカルはいかがでした?

Nao:やっぱり弾きながら歌うのは難しかったですね。でも、何事も始めたばかりで上手くいくわけないんで徐々に伸ばしていきたいなって思ってます。デビューライヴだから当たり前なんですけ(笑)。始まりの瞬間を目の当たりにしてくれて感謝です。

────お客さんからも好評だったと伺ってます。

Nao:すごく良かったです。だいぶ想像の斜め上を行ってますからね。弾き語りで先に披露していた曲もちゃんとバンドサウンドで届けられたことも良かったんじゃないかな。曲と歌詞もかなり独特だけど、MizinkoFacTはオンリーワンを目指しててて、みんなに他では味わえない新しい世界を見てもらえましたね。自分としても表現したいと思って描いているものは表現できたし、全然悔いがない。

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