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【ライヴレポート】バトルキマイラ~vol.6 CHAQLA.を脅かせ!~2026年1月21日 大塚Hearts+ シークレットバンドの正体はGUMMY!CHAQLA.、赤い幽霊、BLAZEと繰り広げた3DAYS最終夜の異常な結末。

1月19日から開催された「バトルキマイラ」
3DAYS最終日はCHAQLA.ヘッドライナーDAY。
共演は赤い幽霊とBLAZEに加え、クレジットには“and more”とだけ記されたシークレットバンドの4組だ。
そのバンドの正体がGUMMYだったことは大きな衝撃を与えたが、ヘッドライナーのCHAQLA.、そしてBLAZE、赤い幽霊のいずれも強烈な個性を放った。
GUMMYがみせた魅惑のステージ、そして新世代の哲学が交錯した夜の模様をお伝えする。



◆   ◆   ◆

赤い幽霊



3DAYS最終日のトップバッターを務めたのは、この日が初ライヴとなる赤い幽霊。
その実態は謎に包まれている部分が大きかっただけに、期待の表れか、初っ端から会場は超満員の状態になった。
守護霊(Vo)、カービー the DEAD(Gt)、昇真(Dr)に、この日はサポートベーシストとして永山銀が加わる4人体制で第一歩を踏み出す。

幕が開くと、ステージ上には客席に背を向けるように椅子に腰かける守護霊の姿が。
机には鍵盤、ノートパソコン、盆栽と様々なものが配されていて、早くも独特な雰囲気が漂う。

カービーが登場するなり、固唾を飲む聴衆を解きほぐすように、「楽しもうぜー!」と叫ぶと、ほうぼうから拳が上がる。
オープニングのSEは守護霊も鍵盤を操り、十分な尺とともに生演奏で届けられた。その開けた音像は言葉なくしても会場を巻き込んでいく。


大陸的なリズムが印象深い「お陀仏(極楽編)」では、クリーンな音色もフックになったかと思えば、ゲームミュージックのような要素も組み込まれた。とにかく目まぐるしく曲が展開するのが印象深い。

メンバーは赤を基調にした装いで揃えていて、ヴィジュアル面でもかなりのインパクトだ。
よくよく見ると、机のうえのPCモニターには「クレヨンしんちゃん」が再生されているように見受けられる。

▲守護霊(Vo)

▲カービー the DEAD(Gt)

▲昇真(Dr)

▲永山銀(support Ba)

衝動をすべて詰め込んだようなステージは好意的な情報過多で構成され、ダンサブルな「MOTIVE」では夏ソングのような爽やかさを、ケレン味のあるカッティングが鮮やかな「夢見るギロチン」では温かみのある旋律を届けてくれた。

「アッという間だな。最高の声聴かせてくれ!かかってこい!」と叫んだラストは「Lifestage Teenage」。メロコアのように疾走したかと思えば、キャッチーなサビではセンチメンタルさも感じさせる。

独創的な視覚効果と豊かな楽曲をもって、初陣にして見事にその存在を知らしめた赤い幽霊。


「生きてきてずっと居場所がなかったんですけど、今もなくて。みんなのなかにも、自分の居場所ってなんだろうなって思ってる人がいたら俺たちと一緒に…見つけにいってみませんか!かっかってこいよ!CHAQLA.を脅かしたるぜ!!」と、最後は長い付き合いのある盟友への想いも込めた。

BLAZE



転換中から雨音のSEが流れる場内は不穏な空気に包まれていた。
前触れもなく、その音が遮断されると「廻春」からスタート。


観客の合唱と澪(Vo)が操るハイトーンが交錯するバラードを、悲壮感を漂わせながら披露。
予ねてよりシャウトに定評のある澪だが、歌い上げる楽曲もまた彼の真骨頂だ。

▲澪(Vo)

とはいえ、ここは対決を挑む場。
「遊ぼうか、東京!」

澪の開戦宣言のごとき咆哮が号令となり、「劣情」、「eyesore」ハードなナンバーを連打。冒頭とは別空間のように会場を支配していく。

インタールード的にSEを挟み、緊張感の持続を要求するのもBLAZEのライヴにおける特徴だ。
薄暗い灯りのなか、後方からバンドを牽引する螢ちゃん(Dr)のオフマイクでの咆哮は超満員の会場後方まで響く。

▲螢ちゃん(Dr)

その気合いの入りっぷりはかなりのもので、「ルミナス」の衣装で臨むのは最後のライヴだと事前告知していたものの、負けられないときの“正装”として澪はジャージでステージに上がっていた。

そんな「ルミナス」ではデジタル要素をフィーチャーした激しいブロック、穏やかなパート、抒情的なメロディが折り重なることで、はやくもバンドが次のフェーズに突入し始めていることも感じさせた。


楽曲に輪郭をつける螢ちゃんのビートもさることながら、クールなNERO(Gt)、感情豊かなクルル(Gt)も野蛮さのなかに表情を色づける。
また、この日サポートベーシストとして緊急でステージに立った、みか(Co’COON)の助っ人っぷりも見事だった。

▲NERO(Gt)

▲クルル(Gt)

「生きてるか?」と確かめあってから雪崩れ込んだバンド始動時の名刺代わりの「MAYDAY」を叩きつけたところで、終演を告げるSEが流れたが、澪が「まだ時間あるじゃん。何やりたい?」とオーディエンスに尋ね、リクエストに応える形でこの日2度目となる「eyesore」を高速ver.で叩きつけて完全燃焼。


昨年8月に始動したBLAZE。もともと実績のあるメンバーとはいえ、半年足らずの期間にそれぞれのバランスを調律し、獰猛さのなかにシンプルな楽しさやエレガントさまでを有している姿が非常に興味深かった。8月にはO-WESTでのワンマンも決定しているだけに、ここからどのようなスピード感で魅了してくれるのかも楽しみだ。

GUMMY



続いてこの日3番手のバンドの登場となる。
公演クレジット上は「and more…」とだけ表記されていたが、その正体とは…?

ゆっくり暗転して幕が上がり、若干の間をおいてマリリン・モンローの「Two Little Girls From Little Rock」が流れだすと、手拍子が巻き起こる。
顔を伺うことはできないが、逆光のなかには4人のシルエットが浮かぶ。


それぞれの音を重ね、確かめあうように「死神は赤いハイヒールを履いて、首輪を残す」からスタート。“さぁ踊りましょう 最後のワルツを”というフレーズが耳に残るナンバーは、アッパーながらも退廃的でグラマラスだ。

このバンドの正体は既報の通り、GUMMYだ。
シークレットアクトとして、この日が正真正銘の初ステージのGUMMYは、Gara(Vo)、マッド・デンジャラス(Gt)、康太(Ba)、Lotty(Dr)の4人組。
そのヴィジュアルも鮮烈で、康太以外のメンバー3人は女装という出で立ちである。

ステージ上でのGaraの言葉を引用するならば、GUMMYは“新人ガールズバンド”であり、康太は“支配人”とのことだ。

▲Gara(Vo)

▲マッド・デンジャラス(Gt)

▲康太(Ba)

▲Lotty(Dr)

終演後には3月7日に新宿ロフトでファーストワンマンを開催することを発表したが、同公演は先行申し込みの時点で応募が殺到したことも記憶に新しい。

康太のベースソロをフィーチャーした「プリンにスプーン」、Lottyのカウントからシャッフルで揺らす「無色サーカス」、さらにはお馴染み(?)の低い体勢から奏でるマッド・デンジャラスのカッティングが無二の雰囲気を醸し出す「シール」。


ハイライトを挙げれば枚挙にいとまがないが、天賦の声を持つGaraの新たな一面が解放された衝撃は大きい。

この日の超プレミアなステージのひとつひとつを書き記すことほど野暮なものはないだろう。
そのすべては3月7日のワンマンで体感するべきだ。

CHAQLA.



「バトルキマイラ」3DAYSの大トリを飾るのはCHAQLA.だ。


“~CHAQLA.を脅かせ!~”のサブタイトルどおり、彼らがヘッドライナーを務めることになるが、GUMMY出演もあって、チャレンジャーとしてのメンタリティもあっただろう。
思えば、4人体制のお披露目はおよそ1年前の同イベントへのシークレット出演だった。

1年ぶりに大トリとして登場する彼らだが、ダイナミックな「POISON」を皮切りに、制御不能なロックンロールが力強い「未知への旅路」、自然発生的なシンガロングも発生した「ミスキャスト」と堂々たるステージを見せた。

▲ANNIE A(Vo)

▲kai(Gt&Cho)

▲鷹乃助(Ba)

▲Bikky(Dr)

ANNIE A(Vo)が途中「いや~。Garaさん出てくるのはずるいって!」とGUMMYのサプライズ出演に言及する場面もあったものの、すべてのオーディエンスに自分たちのまっとうする音楽を届けるべく、ダイナミックななかにも丁寧さを感じる仕草も見受けられる。

彼らが基軸にするミクスチャーのなかでも、細分化された楽曲を提示することでバンドの引き出しを感じさせたCHAQLA.。とりわけ中盤で披露された独白的な「Lv.600」はANNIE Aの歌唱とBikky(Dr)のサンプラー、鷹乃助(Ba)のシンセベースで始まる意欲的な楽曲だが、ミクスチャーのなかに引き算を許容することで、バンドとしての姿をよりシャープに感じさせる。途中から合流するkai(Gt&Cho)のフレーズとコーラスワークも楽曲の一翼を担う。


先述したように、サンプラーを導入するBikky、シンセベースも操る鷹乃助、コーラスで楽曲に欠かせない役割を果たすkaiと、楽器隊は1人が1人以上の存在感を持つのがCHAQLA.の強みだ。
ANNIE Aも喉を鳴らすスクラッチ音のような発声を使い分け、4人体制になって1年で、彼ら流のミクスチャーがより厚みを増したものになっていることに気がつかされる。


イベントへの情熱を伝えた終盤、一筋縄ではいかない「太陽の悪魔」、「首魁の音」をプレイ。その個性を存分に見せつけると、ラストは「PLAY BACK!!!」、パンク仕様の「蛍の光」とお馴染みのコンボを繰り出す。オーディエンスに身体を預け演奏に没頭するメンバーの姿もいたりと、CHAQLA.らしい尋常じゃないカタルシスで駆け抜けた。

3日間に渡って開催されたバトルキマイラ。
各日程で、これまで混じり合わなかったバンド同士がぶつかり合うことになった。
“バトル”をどう解釈するかで味わいが変わる側面もあるが、対バン相手を徹底的に意識することも、あくまで自らのスタオルを貫くことも、どちらにもバンドの個性と思考が現れて充実の時間となった。
これだけ刺激的なイベントになったからこそ、また続編に期待していてほしい。

Text:山内 秀一
Photo:Ayami Kawashima

SET LIST

赤い幽霊

お陀仏(極楽編)
MOTIVE
夢見るギロチン
Lifestage Teenage


BLAZE

廻春
劣情
eyesore
SE.「踏切と救難者達」
ルミナス
GOSH
MAYDAY
eyesore
SE.「終幕と救難者達」


GUMMY

死神は赤いハイヒールを履いて、首輪を残す
プリンにスプーン
無色サーカス
アスファルトラブ
シール
氷の結末


CHAQLA.

SE.波動
POISON
未知への旅路
ミスキャスト
hi-lite
次元上昇のすゝめ
SINK SPIDER
Lv.600
太陽の悪魔
首魁の音
PLAY BACK!!!
蛍の光(PUNK ver.)

関連リンク

◆CHAQLA. Official X https://x.com/CHAQLA_offi
◆GUMMY Official X https://x.com/Gummy_20260307
◆BLAZE Official X https://x.com/blaze_jpn
◆赤い幽霊 Official X https://x.com/Ghost_Red_JPN

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