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【マーキュロ】★スペシャルインタビュー★<四周年記念 単独巡業『絶望セカイ 悲しみの先…終結編』>振り返り

6月29日に、<マーキュロ主催 四周年記念 単独巡業『絶望セカイ 悲しみの先…終結編』 ファイナル公演>をZepp Haneda(TOKYO)で開催したマーキュロ。ライヴを終えた直後の感想や、ステージで語ったMCについて、さらに来年の五周年に向けた再演ツアー<再教育>への意気込みについて聞きました。込み上げてくる想いに言葉を詰まらせながらも、真摯に語ってくれた6人の言葉を届けます。



◆   ◆   ◆


グループの継続は簡単ではないけれど、このメンバーで四周年を迎えられたことが本当に嬉しい(珖夜ゼラ)



────まずは、Zepp Haneda(TOKYO)公演を終えた感想からお願いします。

翠城ニア ステージに立ってみると思った以上に広く感じたのと、リハーサルで初めてやることも多くて緊張しました。特に、オープニングのポップアップでの登場は、当日にしか練習ができなかったから最初は怖くて。それが表情にも出ていたみたいで「顔が怖がってる」と言われたので、本番は「キメ顔でいかなきゃ!」と思って頑張りました(笑)。でも、飛び出した瞬間、すぐにファンの方たちの姿が見えて、すごく綺麗な光景だと思いました。

紫月レンゲ セットの階段も少し怖かったんですけど、色々な見せ方ができたのは良かったです。あと、個人的な話ですが、豊洲PITの時は声が枯れてしまって悔しい思いをしたので、今回は事前に色々な対処法を考えたおかげで歌えてホッとしました。

藍咲ユウリ ツアー全体を通して、新しく挑戦することが多くて不安だったり「ちゃんとやらなきゃ」という思いが強かったりしたというか。いっぱいいっぱいになることの多いツアーでしたが、ファンの方に感想をいただいたり、メンバーが手応えを感じている様子を見られたりして良かったと思えました。

雅楽代カミテ ライヴ中もライヴ後も、個々に色々な思いがあったと思うんです。でも、ライヴが終わって楽屋に戻った時にとりあえずみんなが笑顔でいて。楽屋でもニコニコしていて笑い合える。そういう和やさとか、温かさがあって、それがすごく幸せに感じられました。

珖夜ゼラ グループが続くのは当たり前じゃない中で、このメンバーで四周年を迎えられたことが、まずは嬉しかったです。体調の面では悔しい部分があって、「ゲネ(本番と同じ状態で行う最終リハーサル)のほうが良いシャウト出せたのに」とか「もっとやれるハズなのに」と葛藤しました。でも、ファンの方たちが楽しんでいる姿のおかげで、ライヴ中に自然と気持ちは上がっていきました。

▲珖夜ゼラ


我執キル 前回のインタビューで「メンバーの意見も反映されたライヴになる」という話をして色々と叶えられたこともですが、それを読んでくれたファンの方たちが「どんな提案をしたんだろう?」と一緒にワクワクしてくれたり、「マーキュロがやりたいことをやって!」といった声をくれたり、その気持ちがすごく嬉しかったです。

「また逢ふ日まで」を、みんなで歌えた時は感動で涙が止まらなかった(我執キル)



────では、ご自身が提案した案や、今回初めての挑戦したことについて教えてください。

我執キル 登場のポップアップは絶対にやりたくて、前からずっと言っていたので実現できたのが嬉しかったです。あと、「still bleeding」の紙吹雪とか。やりたいことがありすぎて、何を提案したのかちょっと忘れてしまった部分もあるんですけど……(笑)。その中の一つとして、「また逢ふ日まで」を、ずっとみんなで歌いたいと思っていたので感動しました。ファンのみんなが目を合わせて歌ってくれる姿に涙が止まらなかったですし、その眼差しが、仲間として一緒にやってきた感覚で、「ここまできたんだぜ!」と言ってくれているように思えて……。

▲我執キル


────“対”お客さんではなく、“共に”という感覚があったと。

我執キル そうですね。心強かったです。

珖夜ゼラ 僕は、ダンサーさんに、「神世界帝都」のセリフパートで体を持ち上げていただいたり、ソロのダンスパートでシンクロして踊る振り付けを提案したりしました。ダンサーさんと合わせられるのが1日しかしなくて不安でしたが、映像を見て良い感じにシンクロできていたので安心しました。それと、自分の発案ではないのですが、デスヴォイスで煽るシャウトを「神世界帝都」の終わりでも入れることを提案してもらって、生バンドだからこそできるキメになったと思っています。

藍咲ユウリ 生バンドの魅力を活かしたいという思いはずっとあって、SEとか曲間の繋ぎのBGMにこだわりました。最初はなんの曲かわからないBGMの輪郭が少しずつ見えてきて、「あっ、この曲が始まるんだな」とわかる。個人的に、その瞬間の感動がすごく好きなので、そこも演奏していただいたり、音源を作っていただいたりと、バンドメンバーのみなさんにも力を貸していただきました。「1曲ずつ」ではなく、演奏もダンサーさんの振り付けも含めて、全体で一つの物語にしたかったんです。

紫月レンゲ 自分もバンドを活かしたくて、V系のライヴだとステージ前方に歩み出て楽器を弾くシーンがあるじゃないですか。それがやりたくて相談したらツアーの初日に試みてくださったんですけど、シールドが足りなかったりと色々な事情があって断念しました。あと、ライヴ終わりにスクリーンで“次の会場はドーン”みたいな(笑)。今回はスクリーンがなかったので、それもまた別の機会にやれたらと思っています。

ファンシーな世界観「マーキュロで、シャボン玉ってできるんだ!」と思いました(翠城ニア)



────今後叶っていくのが楽しみですね。では、ニアさんはいかがでしょう?

翠城ニア 自分からの提案はあまりなかったのですが、すでにやりたいことが詰め込まれていました。メンバーが挙げたところ以外だと、「ピエロ」の時にシャボン玉が飛んだのがすごく綺麗でした。ファンシーな世界観は、マーキュロのカラーとは違うのかなと思っていたんですけど「マーキュロで、シャボン玉ってできるんだ!」って。普段は、曲の世界観に合わせてステージではあまり笑わないんですけど、みんなにも「すごい笑顔だったね」と言れるくらい笑っていて、自分でも思っている以上に嬉しかったんだと思います(笑)。

▲翠城ニア


雅楽代カミテ 私もあのシャボン玉が本当に嬉しかった! 曲によりますが、そういったファンシーな世界も表現できることに気づけて世界が広がりました。そう思うと、通路を使ってお客さんのほうに行ってみたいし、もし可能なら天を舞いたい(笑)。視野も広がったので、これから色々と考えていけたらと思います。

翠城ニア 「エグル」で、ダンサーさんの上に座って歌うという提案をいただいて、やってみたらすごく新鮮に感じられて新しい挑戦になりました。


本編ラストの楽曲サプライズ「メンバーに話すべきか悩みました(笑)」(藍咲ユウリ)



────ライヴの裏側についてもうかがいたいのですが、メンバー同士でどんな話をしましたか?

雅楽代カミテ Zepp Haneda公演のゲネのあと、変化した部分の確認作業をしたくて、メンバーだけで近くの「パセラ」に行きました。だいたい1時間くらいだと思っていたのに結局6時間いましたね。去年は「やよい軒」だったんですけど(笑)。

我執キル そこで、「傷」の前のショートMCとか考えたよね。みんなでギュッと集まって過去のライヴ映像を見返したり、全員で曲振りをする案も挙がったりと面白かったし、良い時間を過ごせました。

────終演後はどうでしたか?

珖夜ゼラ 豊洲PIT公演終わりのインタビューでもお話しましたが、「また逢ふ日まで」でキルが「♪写真立て」で入る歌い出しが、今回も成功して、本番中に「よしっ、やった!」と思ったのをキルに伝えました。キルが成功すると、自分も嬉しくなります。

────逆に、みんながそこに注目するというプレッシャーが。

我執キル マジでそうなんです(笑)。でも、たくさん練習したので!

────最後にはサプライズもありましたね。

藍咲ユウリ 「ピエロ」で締める予定になっていましたが、メンバーに内緒で「救済ごっこ」を用意していました。

────演奏が始まってワタワタしているメンバーも愛らしかったのですが、ユウリさんだけが知っていたんでしょうか?

藍咲ユウリ はい。メンバーには秘密だと言われていましたが「こっそり話すべきだろうか。でも、サプライズだし……」ってギリギリまで悩みました。でも、「このメンバーならイケる!」と思ったので黙っておきました(笑)。

▲藍咲ユウリ


我執キル もう体力がギリギリでしたね(笑)。

珖夜ゼラ でも、すごくテンションが上がりました。曲中に、僕とカミテがうしろ向きで移動するところがあって、どこまで進むかは僕の動く距離で決まるんですが、テンションが上がり過ぎて、うしろ向きだと間に合わないくらい進んじゃったから、カミテには「ごめんね」って。

雅楽代カミテ 言われたんですけど、自分も楽しくなっちゃって全く気づきませんでした(笑)。

────ユウリさんを、手で軽くポカポカと叩いていたのはレンゲさんですかね?

紫月レンゲ 思わずちょっかいをかけちゃいました(笑)。

藍咲ユウリ ゼラも殴ってきてたよね(笑)。

珖夜ゼラ 隣にユウリが来た時に。あと、自分のパートが始まる直前に「ユウリ!」って叫んだりもしていました(笑)。

藍咲ユウリ サビあたりで、ニアとレンゲがアドリブでアンコールらしいことをやっていたのが可愛くて、ライヴ終わりに「あそこ最高だったね」みたいな話をしました(笑)。ニアは普段のライヴでもやってくれるから、流石の煽りでした。

翠城ニア 楽しくなっちゃって(笑)。でも、本当にビックリしました。


今まで、自分の傷とかマイナスな部分は人には見せてはいけないと思っていたけれど……(紫月レンゲ)



────ステージ上ではお一人ずつMCで語る場面がありましたが、それぞれどんな想いで届けた言葉だったのでしょうか?

雅楽代カミテ <絶望ツアー>を通して、自分以外のみんなを……なんて言うか、包み込みたいなと思ったんです。でも、相手には元気になってほしいと思っているけれど「寄り添ってあげられていなかったな」みたいに思うこともあって。自分が明るくいるだけでは、周りを明るくすることはできない。寄り添うための言葉も、伝え方によっては攻撃になってしまうことにも気づけました。すぐには変われないかもしれないですけど、自分なりの答えを見つけていきたいと思っているという気持ちを話しました。

我執キル 先に話す内容は決めていましたが、本番になると感情と涙が溢れてしまってダメでしたね。僕はマーキュロに入る前は、本当に何もしてない人で、グループを始めて最初の頃は、物販列でお客さんがゼロだったこともある。でも、今はメンバーがいて、応援してくれる人がいて、プロデューサーさんたちもいて、みんなが生きる力をくれる。それと、一時期は“寂しいってなんだろう”とずっと考えていました。それまで感じていなかった“人と話せなくて寂しい”とか“誰かに会いたいな”と思うことが増えて、今は“側にいてくれるたくさん人”の中で生きられているから寂しいと感じることができるんだと。うまく言葉にできないのですが、そういった気持ちと感謝を伝えました。

翠城ニア 自分も9割くらいは、事前に考えていたのと違うことを言っていましたね(苦笑)。本当にその場で感じたことを話した形にはなったんですけど、グループが4年続くのはすごく難しいことで、マーキュロになってからも、自分自身が活動休止をしていた時期があって。そういうのを踏まえた上で「このメンバーじゃなかったら、ファンのみんながいてくれなかったら辞めてた」という言葉がポロッと出てきました。ステージで一番に思ったのが、その言葉だったんです。ただ、最初に考えた文章とは全く違うことを言っていたので、その想いはXに投稿しました(笑)。

藍咲ユウリ 僕たちは<絶望ツアー>が始まる直前に、「絶望セカイ」を作ってくださったYoshitoさんの訃報を知りました。Yoshitoさんが残してくれた曲を歌うことで“歌い続ける覚悟”や“一緒にいられて幸せだった”という思いを刻みました。この活動を4年続けていると、この世からいなくなってしまう子もいて。救えなかったと言うのはあまりに傲慢だと思うし、その子たちが選んだ選択を否定したくはないんです。でも、本音としては逝かないでほしい。普段は絶対することのない、こういう話も本気でライヴをやったあと、たった一言なら言えるとその時思いました。だけど、それを初めて口にしたら耐えられなくて。本当は言葉で言うつもりじゃなかった。もっと、うまく煽りとか語りで、ステージの世界観に織り込んで伝えたかったなと。だけど、口にしたら「あぁ、これがずっと言いたかったことなんだ」と思いました。今生きてここに来てる“キミ”にも忘れないでほしい僕の本音です。

────ご自身にとっても痛みの伴うツアーだったんですね。

藍咲ユウリ まだ自分の中での暗い迷いもありますが、またマーキュロに会いに来てくれるなら、そのライヴまでの1日、1週間、1ヵ月と伸びた期間で、苦しい状況が変わったり、少しでも何か良いことが見つかりますように。この瞬間だけは楽しめますように。いつも、そんな気持ちでいます。

珖夜ゼラ 僕も同じようにMCを考えている時に思ったのは、「生きろ」とか「死ぬな」という言葉でした。だけど、そういう言葉は届かなくて。主観で考えた時に、僕自身が死を選びそうになった時に欲しかったのは、何かすがるもの……。“これがあるから生きよう”と思えるものだったなと。その選択をしそうになった時に、もしマーキュロが隣にいたら、どういう言葉をかけるか。それを一瞬でもいいから考えてみてほしいと伝えました。みんな抱えているものは違うけど、うん、なんか、ちょっとでも伝わるといいなと思っています。

────では、“50周年で赤いちゃんちゃんこを着たい”レンゲさんお願いします!

紫月レンゲ この言葉は、突然出てきちゃいましたね(笑)。自分の思っていることを人に伝えるのが苦手なので、MCは自分の経験談として話しました。マーキュロに入る前は、自分の傷とかマイナスな部分は人には見せてはいけないと思っていましたが、そうじゃないのかもしれないと思って。これはMCでは話していませんが、過去にリスカをしてしまったことを、マーキュロに入ってから親にちゃんと謝ることができました。伝えてもいいんだと思えて……声が震えて、これ以上言葉が出てこなくて……すみません。

▲紫月レンゲ



<再教育>で、一緒に歴史が振り返れるのが嬉しいです(雅楽代カミテ)



────言葉にしづらい部分もあったと思いますが、インタビューという場で胸の内を話してくださってありがとうございます。真摯に生きることや、グループに向き合った4年間だったことが伝わってきます。そして、現在は結成時からのツアーを再現する<再教育>が開催されていますね。来年の春にかけて、7つのコンセプト(+追加公演)のツアーを回りますが、意気込みをお願いします。

我執キル このツアーの話を最初に聞いた時は、グループを継続してきたからこそできるコンセプトだと思えて嬉しかったです。自分自身が振り返ることができるのも楽しみですが、ファンの方たちとの出会いや思い出は様々で「こんなことがあったね」とか「実はこんな裏話が」みたいことを、会える機会や、ライヴ&トークの場などでも話していけたらいいですね。

雅楽代カミテ ファンの方たちが「あそこで初めて見たよ」とか、「あの会場は絶対に行くね」とか言ってくれるんです。そうやって、一緒に歴史が振り返れるのが嬉しいですし、これまでの4年間も濃い時間でしたが、それを一年という短いスパンに詰め込んで再演するので、見応えのあるものになると思います。

▲雅楽代カミテ


翠城ニア 最初に“再演”がコンセプトだと聞いた時は「えっ、すごい!」と、ステージに立つことよりもファン目線で喜んでしまいました(笑)。個人的には、初めて役者さんたちと演劇を取り入れてやった<失楽園>が楽しみです。

藍咲ユウリ <失楽園>は、演劇要素のあるツアーですが、脚本はまた違ったものになると思うので、その続きの物語になるのか、どんなマーキュロが見せられるのかを想像するだけでドキドキします。最近出会った方たちとも歴史を一緒に辿れるので「足を運ぶなら今だぞ!」と。

珖夜ゼラ 結成して半年の、半周年ライヴ<秘密サークル>は、緊張しすぎてあまり記憶がなくて(笑)。その時の感情が思い出せたらいいなという気持ちと、たとえ同じ衣装で同じ曲をやったとしても、その時とはまた違うものが見せられると思うので、ぜひ!(※インタビュー時は7月初旬)

────公式Youtubeでは、今回の公演も含めて、それぞれのコンセプトで行なったライヴ映像も見られますし。

紫月レンゲ そうですね。初心にかえりつつ、ライヴでは自分たちの成長も見せたいです。僕は、前世でもアイドルをやっていましたが3年くらいで終わってしまったため、マーキュロで迎える4年目以降は、自分にとっても新しい領域に入っていくので先のことが楽しみでもあります。

我執キル これからも、寄り添い、頑張っていきますので、ぜひ<再教育>に遊びに来てください。

一同:一緒に行こうぜ!

取材・文 原 千夏
写真 横山あきお

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