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【ライヴレポート】<MAMA. vs RAZOR>8.28 大塚Hearts+:数年越しのラブコールが叶った一騎討ち、手加減なしのドラマがここに

MAMA. presents 3ヶ月連続2MAN LIVE 「浸水」vs RAZORが、2026年8月28日(金)に大塚Hearts+で開催された。本企画の第1回は、7月31日に「vs アンフィル」を開催。第3回は、9月25日に同会場にて「vs 鮮血A子ちゃん」を予定している。今回の第2回「vs RAZOR」は、MAMA.のメンバーがリスペクトする先輩・RAZORにラブコールを送り続け、数年を経てようやく実現した特別な一夜だ。それぞれの愛し方でヴィジュアル系を体現する男たちの、熱いぶつかり合いと固い絆がこの夜には確かにあった。



◆   ◆   ◆


RAZOR



8月は対バンイベント「二十討ち」をはじめ、全国各地で多数のライヴをこなし、合間にはインストアイベントも開催した多忙なRAZOR。過密スケジュールの中でこの2マンイベントへの出演を決めたのは、後輩とシーンへの温かな愛以外に何があろうか。今年で結成10周年を迎えるRAZORであるが、今回の会場となった大塚Hearts+で演るのは初めてだという。そんなレアな機会を目撃しようと、会場には多くのオーディエンスが集まり、超満員のSOLD OUTとなった。


熱気に満ちた会場にSEが流れると大きな手拍子が鳴り、待ち侘びたオーディエンスが割れんばかりの声でメンバーを呼ぶ。剣(Gt)、IZA(Ba)、NIKKY(Dr)、衍龍(Gt)、そして猟牙(Vo)がステージに現れると、血気盛んなオーディエンスに応えるが如く、凶暴なサウンドで胸のど真ん中を刺しにきた。“やっぱりRAZORはそうでなくちゃ!”と誰もが確信した瞬間だっただろう。

「RAZORです!よろしく!」と力強い声で猟牙が果たし状を叩きつけると、“さぁ来いよ!”と言わんばかりの挑発的な大歓声の中「INTENSITY」が投下される。シャープなギターリフとリズム隊の重厚なサウンドが炸裂し、一瞬にしてRAZORに染まるフロア。「ねぇ死んで?」という煽りから突入した「美醜」では、美しいヘドバンのうねりが発生。それでも「早く死ねつったんだよ!」と追撃する猟牙に、フロアもさらに全力で応える。続く「BOMBER」では、お得意の「カモンベイベー!」をbaby.(※MAMA.のファンの呼称)に対して満を持して発し、白熱するフロアを眺めながら「いいねぇ!なんか高田馬場AREAを思い出すよね!」とご満悦の表情を見せる猟牙。さらには「さぁ、夜明けを突き破ろう!」の言葉から、IZAのベースソロが光る「DAYBREAK」へと続き、フロアはどんどん熱を帯びる。


「若手であるMAMA.がRAZORを指名してくれたのは誇り高いこと」——そうMCで嬉しそうに語った猟牙。幻想的なサウンドでフロアを包み込んだ「Lost in Static」、疾走感の中に美しいメロディが際立つ「虚構ノ黙示録」、“どんな対バンでもお前らと一緒に歌うために作った曲”と添えられた「UNION」が続き、激しさの渦から一転、RAZORのもつ多彩な表情を魅せつける。この一連の鮮やかなドラマがひとつのバンドの中から生み出される様子を目撃しながら、MAMA.が共演を熱望した理由を垣間見た気がした。


続くMCでは「(MAMA.まで体力を温存して)MAMA.を甘やかすんじゃないよ、こちとらパパだよ!」と言い、爆笑をさらった猟牙。その流れのメンバー紹介では5人の“パパ”たちが紹介され、フロアからはすかさず「パパー!」と愛らしいコールが湧き上がった。「よし!温まった!いくよ!」と、チャーミングな素顔も覗かせつつ、ライヴは怒涛のラストスパートへ突入。「BAD EVIDENCE」では、マイクを口いっぱいにくわえて壊れる猟牙、ステージを縦横無尽に駆け回り轟音を放つ剣、IZA、衍龍、そしてタフなビートを炸裂させるNIKKYが、フロアの理性を徹底的に破壊していく。ヘヴィサウンドに全身を飲み込まれる「見知らぬ害虫」、「あんよが上手、アタマも上手!」と容赦なくヘドバンを煽った「ブルータルモダン」、W.O.Dの大波に揉まれカオスと化した「埋葬」、艶やかでダンサブルな「まっかっか」へと畳みかけ、ライヴハウスという空間をたっぷりと遊び尽くしてMAMA.へと熱いバトンを手渡した。




MAMA.



RAZORを迎え討つのは、本イベントを主催するMAMA.。ゆったりとしたSEが流れ“こんにちは、赤ちゃん”の声が響くと、真っ白な衣装に身を包んだ真(Ba)、かごめ(Gt)、JiMYY(Gt)が登場し、続いて漆黒の衣装に包まれた命依(Vo)がスローな歩みでステージに姿を現す。

瑠璃色のライトが妖しげに照らす中、名刺代わりに叩きつけられたのは「CRY MORRY」。命依の叫びのようなボーカルと劇的なサウンドが一気にフロアを包み込み、瞬時にMAMA.の世界観へと引きずり込んでいく。全身でダイナミックに表現するかごめと、泣きのギターを“顔で弾く”JiMYY。この二人のギタリストの存在が、MAMA.の楽曲に底知れぬ深みを与えている。


犬の遠吠えのような声からリリックを流し込むように「WITCH??」が展開されると、フロアは暗い森の奥地へ。一糸乱れぬオーディエンスの動きを目撃すると、ヘドバンとはこんなにもドラマチックな行為になるのかと感動をおぼえる。その大波を前に佇む命依の姿は、まるで教祖のようだ。そんな空気感の中で披露されたのは、9月に発売される新曲「-10994m」。映画のサントラのような壮大なサウンドが広がり、まるでダークファンタジーの中に飛び込んだかのよう。ストーリー性のあるメロディラインに導かれながら、彼らの創り上げる空間に身を投じていくオーディエンス。

オモチャ箱をひっくり返したかのような「めいさんの成分(抽出)」、ハイテンションな「Psycho」から一転、「真っ白な銃弾で僕を撃ち抜いて」では、JiMYYの重厚なミュートサウンドと、かごめのクリアなアルペジオが絡み合う中、命依の声がフロアに浸透していく。浮遊感の中でも一切のブレがないのは、サウンドの土台を支えている真の存在があるからだろう。その残り香の中で突入した「PINK MOON.」の終盤では「2マン引き受けてくれてありがとうございます!やっと出てくれたよ!やっと!大好きです!」と、RAZOR出演への喜びを命依が漏らし、オーディエンスからも思わず笑顔がこぼれる。


ふと命依の頭元に目をやると、そこには先ほどRAZORの衍龍(Gt)が身につけていた金の輪っかが。どこかお守りのようにも見えたそのアイテムは、先ほどRAZORから受け取ったバトンそのもののようにも思えた。そうしてこの2マンへの特別感が増す中「FXXK YOUR FEELINGS」「MURDER RED CHAINSAW」では衝動のままに拳を突き上げて、“今ここに生きている”ことをその場にいる全員が証明した。

ここで、命依がギターを持ちつつ、MCで猟牙との初対面エピソードを披露。ライヴハウスで肩を組みながら「俺、お前のツイート好きだよ」と気さくに話しかけてくれたのだという。その後、Zepp Yokohamaのイベントにオープニングアクトで呼んでくれたりと、手を差し伸べてくれる優しい先輩であることを明かした。加えて、命依が衍龍から借りた金の輪っかについて触れると、フロアからは「かわいいー!」の歓声が。かわいいと言われ慣れていないという命依が「嬉しいけど……やめてください!」と照れると、さらにかわいいコールが沸き起こった。そんな温かい空気の中、命依のギター弾き語りで始まったのは「オオミズアオ」。真、かごめ、JiMYYも、一音一音にたっぷりと感情を注ぎ込む。


感傷に浸る中で突入したラストスパートでは、MAMA.のライヴには欠かせない定番曲「毒入りミルクはママ.の味」、ドラマチックなサウンドが揺蕩う「冷たい湖に沈む海月」を披露し、独自の世界観を最大限に提示した。そのダークでアンニュイな空気の中、ライヴというのは、もう二度と戻ってこないこの時間をともに生きることなのだと、ふと思わされる。そんなぼんやりとした余韻の中、照明が落ち、モノクロの世界の中で彼らは静かに去っていった。

今回、数年越しの念願叶って共演が実現した2組。主催でありリスペクトする先輩を迎え討つ立場であったMAMA.のメンバーは、きっとさまざまな思いをもってステージに立ったはずだが、自分たちの独自性を全力で証明した。「シーンを盛り上げたい」と命依がライヴで語った姿に心を打たれたエピソードを披露した猟牙であったが、そんな後輩の熱い思いを受け止め、手加減なしでぶつかり合ったRAZORの漢気があったからこそ成立した夜だったように思う。そんな、シーンの中での世代を超えた絆を見せてくれたことが、この2マンの意義だったのではないだろうか。

今後の彼らはというと、RAZORは9月27日(日)より「RAZOR 10th ANNIVERSARY ONEMAN TOUR X - tenth –」で全国を巡り、11月30日(月)Zepp Shinjukuにてツアーファイナルを迎える。一方のMAMA.は、9月16日(水)埼玉会館 小ホールにてMAMA. 命依生誕 単独公演「命が泣いている。」を開催し、同月には本公演でも披露した新曲「-10994m」のリリースも控える。

「MAMA.ともいつかまたでかいところで2マンやれたらと思ってるんで、その日まで皆さんよろしくお願いします!」と猟牙が締め括ったように、またさらに進化を遂げた彼らの共演が実現することを期待していたい。

Photo:masa
Text:Miyu

SET LIST

⚫︎RAZOR 
SE.KNOT INVISIBLE
1.INTENSITY
2.美醜
3.BOMBER
4.DAYBREAK
5.Lost in Static
6.虚構ノ黙示録
7.UNION
8.BAD EVIDENCE
9.見知らぬ害虫
10.ブルータルモダン
11.埋葬
12.まっかっか

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⚫︎MAMA.
1.CRY MORRY
2.WITCH??
3.-10994m
4.めいさんの成分(抽出)
5.Psycho
6.真っ白な銃弾で僕を撃ち抜いて
7.PINK MOON.
8.FXXK YOUR FEELINGS
9.MURDER RED CHAINSAW
10.オオミズアオ
11.毒入りミルクはママ.の味
12.冷たい湖に沈む海月

LIVE

MAMA. 命依生誕 単独公演「命が泣いている。」
2026年9月16日(水) 埼玉会館 小ホール
OPEN 17:30 / START 18:00
ADV ¥5,000- / DOOR ¥5,500-
一般販売
https://eplus.jp/sf/detail/4568190001-P0030001
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MAMA. presents 三ヶ月連続2MAN LIVE 「浸水」
2026年9月25日(金) 大塚Hearts+
vs鮮血A子ちゃん
ADV ¥5,000- / DOOR ¥6,000-
購入ページ
https://eplus.jp/mama/
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RAZOR 10th ANNIVERSARY ONEMAN TOUR X - tenth –
2026年9月27日(日) 新横浜NEW SIDE BEACH!!
OPEN 17:00 / START 17:30
2026年9月28日(月) 新横浜NEW SIDE BEACH!!
OPEN 17:00 / START 17:30
2026年10月3日(土) 柏PALOOZA
OPEN 17:00 / START 17:30
2026年10月4日(日) 柏PALOOZA
OPEN 16:00 / START 16:30
2026年10月22日(木) 札幌SPiCE
OPEN 18:00 / START 18:30
2026年10月23日(金) 札幌SPiCE
OPEN 17:00 / START 17:30
2026年10月31日(土) 福岡DRUM SON
OPEN 18:00 / START 18:30
2026年11月1日(日) 福岡DRUM SON
OPEN 16:00 / START 16:30
2026.11月7日(土) 仙台MACANA
OPEN / START 17:00 / 17:30
2026.11月8日(日) 仙台MACANA
OPEN 16:00 / START 16:30
2026.11月11日(水) 川崎セルビアンナイト
OPEN 18:00 / START 18:30
2026.11月12日(木) 川崎セルビアンナイト
OPEN 17:00 / START 17:30
2026.11月14日(土) 名古屋ell.FITSALL
OPEN 17:00 / START 17:30
2026.11月15日(日) 名古屋ell.FITSALL
OPEN 16:00 / START 16:30
2026.11月21日(土) OSAKA MUSE
OPEN 17:00 / START 17:30
2026.11月22日(日) OSAKA MUSE
OPEN 16:00 / START 16:30

【チケット料金】
全国公演
オールスタンディング
前売り:¥6,600 当日:¥7,700

【一般発売】
2026年9月13日(日) AM10:00〜
LAWSON TICKET
https://l-tike.com/razor/
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ーTOUR FINALー
2026.11月30日(月) Zepp Shinjuku
OPEN 16:45 / START 17:30
前売り:¥7,700 当日:¥8,800
【WEB/SNS先行】
■申込ページ
https://l-tike.com/razor/
※本申し込みにはローソンWEB会員の登録が必要となります。
■抽選エントリー期間
2026年9月9日(水) 12:00〜2026年9月16日(水) 23:59
【プレリクエスト先行】
■申込ページ
https://l-tike.com/razor/
※本申し込みにはローソンWEB会員の登録が必要となります。
■抽選エントリー期間
2026年9月26日(土) 12:00〜2026年9月30日(水) 23:59
【一般発売】
2026年10月11日(日) AM10:00〜
LAWSON TICKET
https://l-tike.com/razor/

関連リンク

◆MAMA. Official Web Site:https://mama.fanpla.jp
◆MAMA. Official X: https://x.com/_MAMA_OFFICIAL
◆RAZOR Official Web Site:https://razor-web.jp/
◆RAZOR Official X:https://twitter.com/RAZOR_official_

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