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【VALHALLA・RAY(Gt)】スペシャルインタビュー◆“王道”を愛し、音楽に救われた経験を誰かの生きる希望へ変えていくために抱く信念
2026年12月、始動から1周年を迎えるVALHALLA。ギタリスト・RAYが、パーソナルインタビュー企画の第3弾、連載ラストを飾る。
音楽遍歴を紐解く中で見えてきたのは、“王道”を愛するRAYならではの確固たる音楽観だった。さらに、バンド活動においてファンを大切にする理由や、一時“メインサポートギタリスト”として活動していた期間を経て、改めて見つめ直したバンドとの向き合い方についてもありのままに語ってもらった。
自分自身が音楽に救われた経験から“誰かに生きる希望を与えたい”と願い続け、再びVALHALLAの一員として歩み始めたRAYという人物像に迫る。
◆ ◆ ◆
結局、俺って“王道”が好きなんですよ
────RAYさんの音楽に関する原体験として、一番古い記憶はどういったことでしょうか?
RAY 有線放送で流れていたマライア・キャリーですね。保育園児の頃だったと思います。なんの曲だったかまでは覚えていないんですけど、漠然と「楽曲がめちゃくちゃ良いな」と思ったのと、「美しい声だな」ということがすごく印象に残っています。
────幼くしてマライア・キャリーに惹かれたとは、少々意外なスタートではありますけれど。その後、バンドや楽器に興味を持つきっかけとなったのは?
RAY 中学生の時に周りのみんなが楽器を始めだして、「自分もやりたい」と思ったことがきっかけでしたね。いつも一緒に登下校していた友人がベースを始めると聞いて、俺も楽器に興味を持ったんです。ちなみに、それがKing Gnuの新井和輝で。
────え!? 驚きの人脈が……。
RAY ギターを買ったきっかけは、『タイヨウのうた』という映画で。そのサントラに入っていたアコースティックギターの音と曲がめちゃくちゃ良くて、「これを弾きたい!」と思ってリサイクルショップでアコースティックギターを買ったんです。
────まさかの、入りはアコースティックギターからだったんですね。
RAY そうなんです。アコースティックギターを買ってしまったが、運の尽きで(笑)。弦高が高くて弦を押さえるのに苦戦して、ある程度までは頑張ったんですけど、途中で挫折してしまったんです。
────それ以降、改めてバンドを始めるに至る出来事があったんですよね?
RAY 高校生のときに、「またやってみたいな」と思ったんです。楽器店に行ってエレキギターを初めて弾いてみたら、Fコードとか、難しいと言われているコードが全部弾けたんですよ。俺の場合、アコギの弦高が高すぎて(弦を)押さえられなかっただけだったことに気づいて、そこからギターを練習するようになったんです。その頃、バンド……というか、最初は文化祭レベルでしたけど、紹介されたギタリストがヴィジュアル系好きで、ヴィジュアル系バンドの曲をコピーするようになったんですよね。そのギタリストが連れてきたのが、元マチルダのベースで……。
────(時雨)環さんですか!? RAYさんの交友関係が濃すぎて驚きです。
RAY 実は、そうなんですよ(笑)。で、今言ったメンバー3人で架空のバンドみたいなことをしていたんです。それこそ、演奏を合わせることもしたか怪しいくらいのレベルでしたけど、それが最初だったんですよね。
────RAYさん自身、エレキギターを手にして即座に難しいコードが弾けた時、「俺、センスあるな」と思いませんでした?
RAY っていうより、「俺、弾けたんかい!」って感じでした(笑)。だから、中学生の頃にギターを諦めてしまったことを後悔しましたね。続けていれば、今みたいに「楽しい」と思えていただろうし、ずっと練習し続けていたら、もっと弾けてたんじゃないかっていう悔しさがありました。
────ここまでの経緯をうかがっていると、RAYさんのプレイスタイルにテクニカルな要素があるのも納得です。
RAY さっき話したヴィジュアル系好きなギタリストが上手かったのもあって、そこで速弾きとかテクニカルな奏法に興味を持ったんですよ。あとはアニソンも聴いていたんですけど、意外とギターが高度なことをやってるんですよね。そこで「こういうの、弾けたら良いな」って思ったのもあると思います。
────RAYさんの場合、とあるアーティストに影響を受けたというよりも、周りの人々からの影響が大きかったというか。
RAY そうですね。こんなことを言うのもなんですけど、ヴィジュアル系はちょっと苦手だったんですよ。Acid Black Cherryは好きでしたけど、「聴きやすい声だな」っていうところが大きくて、あまりヴィジュアル系だと思って聴いてなかったですし。マライア・キャリーの話にも通ずるんですけど、俺、聴きやすい声が好きなんですよ。
────しかも、少々ハイトーンめな。すると、KØUさんの歌声はRAYさんの中ではしっくりくるものがあるんじゃないですか?
RAY そう、ロックですよね。しかも、王道なロックがめっちゃ似合うイメージ。結局、俺って“王道”が好きなんですよ。だから、ヴィジュアル系特有の歌い方のクセみたいなものが最初は受け入れられなくて、抵抗があったんです。当時聴いていたものも、東京事変、ストレイテナー、ASIAN KUNG-FU GENERATION、世代的にはちょうどEXILEが流行っていた時代なので。

────とはいえ、後にヴィジュアル系が活動フィールドになっていくわけですけれど、RAYさんなりにこのシーンで活動していく意義みたいなものを見出していくわけですよね?
RAY 元々、激しい音楽は好きだったんです。ヴィジュアル系の歌い方に抵抗があっただけで、激しい音楽性とか世界観は好きだったんですよ。そういう意味では、the GazettEから入ったっていうのはあります。音楽性は激しくてカッコ良いと思っていたので、世界観という部分でヴィジュアル系らしい表現は好きだったのもあって、自分の中で得意分野としてやってきたつもりではあります。
MIOさんから出てきたバンドの話には、ワクワクを感じたんです
────これまでいくつかのバンド活動を経て、昨年12月にVALHALLAが本格始動しましたけれど。接客業と並行しながらバンド活動を始めることに対して、RAYさんはどういった気持ちだったんでしょう?
RAY まず、MIOさんからバンドの話が出た時に、最初は正直「趣味程度だろうな」と思っていたんです。きっと、KØUさんも同じだったと思う。そのとき、3人でLINEのグループ通話をしたんですよ。そこでKØUさんが「やるなら、大阪とか地方でもワンマンをやらなきゃですね」みたいなことを言ったら、MIOさんが「全然やるよ」って。そのときに「これ、ガチだな」って思ったんですよね。そこから全員が本気になって、色々と準備しながら始まっていった感じで。
────おっしゃる通り、KØUさんも「最初は趣味程度だろう」というところからスタートして、次第にMIOさんの本気度が伝わってきたというお話はされていました。
RAY 俺としては、“接客業と並行して”というところに抵抗がなかったわけではなくて。でも、MIOさんから出てきたバンドの話には、それを上回るワクワクを感じたんですよ。普段から、MIOさんといるとすごくワクワク感があるんです。いきなりスタジオを作った時もそうでしたけど(笑)。普通の会話では出てこないようなワードがポンポン出てくるので、VALHALLAに関してもシンプルに「やってみたい!」という気持ちのほうが強かったんですよね。

────実際にバンドが動き始めてライヴや楽曲制作も重ねてきましたけれど、ここまでの活動を振り返ってみるといかがですか?
RAY 俺、なんでもクオリティが高くてカッコ良ければ良いんですよ。そういう意味では、今のVALHALLAでは自分でもカッコ良いと思える楽曲ばかり出せているので、今のところ満足した活動ができていますね。
────これまでRAYさん作曲の楽曲は「零度回路」「溺溺」と2曲ありますね。こちらはどんなイメージからできたんでしょう?
RAY これは王道感とはまた違って、完全にMIOさんからのリクエストを自分なりに解釈して形にした2曲ですね。「零度回路」は「激しい曲作って」と言われて作った曲で、その次はヴィジュアル系っぽい曲が求められているのかなっていうところでできたのが「溺溺」でした。MIOさんってかわいいところがあって、自分で言ったことを忘れちゃうんですよ(笑)。だから「溺溺」ができたときに「RAYはヴィジュアル系の激しい曲が好きなんだね」って言われたんで、「いやいや、MIOさんが言ったんですよ?」と(笑)。
────(笑)。ちなみに、今RAYさん主体の発想で曲を作るとなったら、どんな曲ができそうですか?
RAY 作曲する人全員が思うことでもあると思うんですけど、結局ヴォーカルに合っていないと意味がないんですよ。だから、今ならKØUさんに合う楽曲を作りたいかな。それこそ、王道ロックのような楽曲を作るんじゃないかと思います。

────そこは、今後の楽しみにしておきます。現在は12ヵ月連続リリース中で、第7弾として「灰色の牙」が9月25日に配信されました。こちらはKØUさんの作詞作曲ですけれど、RAYさん的ポイントはどういったところになりますか?
RAY ギターソロが速弾きを交えた激しめな感じなので、さっきお話したテクニカルな部分を音源で初めて出せるんじゃないかな、と。前にやっていたバンドでは結構テクニカルなギターソロを弾いたりもしていたんで、そういった部分がVALHALLAでもやっと出せるという感じです。
────だんだんとRAYさんの持ち味が出てきているようで、良い傾向ですね。
RAY そこは、自分から出すようにしているのもあるかもしれないです。メンバーみんな自分の持ち味を出してきてるから、「俺も出したほうが良いのかな、出そうかな」っていう。始動前の準備期間も含めたら、今VALHALLAの活動は1年9ヵ月ぐらい経ったところなんですけど、当初に比べたら表現の幅は広がったと思いますし。それは、自分らしさが戻ってきたのか、進化してきたのかはわからないですけど、VALHALLAに馴染んできたっていうのも大きいと思いますね。KØUさんの歌の部分でもそう思うし、MIOさんは本当にキッズなので、本格的にギターを始めてからは速弾きに始まって色々やりたいタイプみたいで。結構MIOさんは、「俺のギターを聴いてくれ!」みたいなフレーズをどんどん入れてきてると思います。
────MIOさんは、ギターに対しても好奇心が旺盛なんでしょうね。
RAY それが良くも悪くも自分の首を絞めてるところはあると思いますけど、結果それで技術が向上してるんで、良いことなのかなと。
────RAYさんから、ギターの面でMIOさんにアドバイスすることもあるんですか?
RAY たまにありますけど、MIOさんは我が道を行く人なので、自分が失敗したことを糧にしていくタイプの人なんです。だから、アドバイスを求められた時には言いますけど、基本的にこちらからはあまり言わないですね。そのほうが、バランスが良いんだと思います。
────結構、全体のバランスを見る役割をRAYさんが担っている部分も?
RAY 俺はメンバーの中でバンド歴が一番長いので、やっぱりバランスを見ているところはあります。だから、「俺が、俺が」っていうふうにはあまりならないですね。
応援してくれるファンのことを尊重できない状況ならば、バンドは続けられない
────バンド活動を進めていく上で、人間関係は重要になってくる部分ですからね。そこで、RAYさんのパーソナルインタビューということで、一時“メインサポートギタリスト”になったところから、7月上旬に再度正式メンバーになったという話題は避けられないと思っていまして。
RAY はい。
────SNSでの発表時に“情緒が大暴れしました”とあったことから、恐らくバンド活動を進めていく中でRAYさんの中には譲れないものがあったのではないかと思ったんです。事の真相というよりも、そのときのRAYさんの素直な気持ちをうかがえたらと思うのですが……。
RAY VALHALLAはMIOさん主体で始まったバンドなので、当然MIOさんが基準となって物事が決まっていくんです。ただ、バンド業界のセオリーに慣れているかというと、そうではない部分もあって。
────そういった場面でこそ、バンド経験があるRAYさんやKØUさんのアイデアが活かせますよね。
RAY そうなった時に、俺が一番に考えることってファンのことなんです。たとえば、バンドを応援してもらう上でライヴのスケジュールが早くわかっていたほうがライヴに来やすいっていうのもあるだろうし。それこそ、俺やKØUさんの前のバンドから応援してくれているファンがVALHALLAを応援してくれたら、嬉しいじゃないですか。
────きっと、ファンの中には再び音楽活動を始めたおふたりを応援したいという方もいるでしょうからね。
RAY そういう状況の中で、実際に俺自身もヒートアップしてしまって、強い物言いになってしまったのもいけなかったんですけど……。ただ、応援してくれるファンのことを尊重できない状況ならば、バンドは続けられないなと思った出来事があったんです。
────なるほど。バンドを進めていく上で、相互の主張がぶつかることは必ずしも悪いことではないと思うんです。これに関しては誰が悪という話ではなく、バンド活動をする上でRAYさんとしてはファンを大事にしたい、これは変わらない事実ということですよね?
RAY はい。ただ、今回の一件が自分自身の“やり方”を見直すきっかけにもなったんですよ。それこそ“メインサポート”期間にバンドを俯瞰して見られたというか、良い意味で一歩下がった視点から見れたことで、バンドへの熱量の注ぎ方がわかったというか。主導権はMIOさんに置きながら、今のVALHALLAの活動をよりファンに喜んでもらえるようなバンドの進め方ができるように働きかけていくことを大事にしようと思ったんです。
────再び正式メンバーになって2ヵ月ほど経ちましたけど、そのあたりは上手く進められていますか?
RAY そうですね。今はバンドを進めていく上で手を貸してくれる方も増えてきたので、俺自身のやりたいことだったり、やらなきゃいけないことに集中できる環境になったのも大きいですね。

本当に辛いときに音楽を聴いて「生きてみようかな」と思えた経験を誰かに与えたい
────この先、12月5日の赤羽ReNY alphaで行われる1周年記念ワンマンライヴに向けて、大阪と北海道でもワンマンライヴが控えていますけれど、こちらはどんなライヴになりそうでしょうか?
RAY 大阪と札幌は、2回目なんですよ。前回とは格段に違うクオリティのライヴを見せたいし、成長した姿を見せたいですね。前回よりも結果を獲りに行くじゃないですけど、ソールドアウトも目指したいですし、東京だけじゃなくて大阪や札幌のほうにも僕らの熱量が伝われば良いなと思っています。徐々に楽曲も広がっていて、今ライヴに来ている子たちが友だちを連れて来てくれることも増えてきたんですよ。だから願わくは3ヵ所ソールドさせて、バンドとして本当に伝えたい音楽を伝えられるようなライヴにしたいですね。
────では最後に、RAYさん自身は今後どのようなアーティストで在りたいと思っているかをうかがいたいと思います。
RAY これも音楽を始めたきっかけに繋がるんですけど、俺自身が音楽に命を救われてきたんですよ。音楽しか聴かない暗い子だったんですけど、本当に辛い時に音楽を聴いて泣くことができて、「生きてみようかな」と思えた経験を誰かに与えたいと思っているんです。
────RAYさんが辛いときに力を与えてくれたのは、どういう音楽だったんですか?
RAY 一番覚えているのは、UVERworldの「Colors of the Heart」という曲。その時期、Acid Black Cherryの曲もよく聴いていました。当時聴いていたどの曲も“ツラい”という事実を肯定してくれるというか、逆に希望だけだったら響かなかったかもしれない。そのときの自分の心情と歌詞が合っていたからこそ刺さったのもあると思うんですけど、何より、良い曲ありきで響く歌詞が乗っていたのが大きかったと思うんです。VALHALLAも、人に寄り添いながら希望や夢を与えられるようなバンドを目指せると思っていて。だからVALHALLAの音楽に触れて共感してくれる人が増えたら嬉しいし、俺自身は、誰かに生きる希望を与えたり、少しでも日常生活を頑張れるきっかけになれたら、ギタリストとしてもアーティストとしても「音楽をやってきて良かった」と思えるはずなので。これからも、頑張ります。
取材・文:平井綾子
写真:
LIVE
VALHALLA-NEXT STAGE-
大阪編
2026/10/25(日)
open16:30/start17:00
西九条BRAND NEW
札幌編
2026/11/14(土)
open16:30/start17:00
札幌Crazy Monkey
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VALHALLA 1st anniversary ONEMAN -NEXT STAGE-
2026/12/5(土)
open17:00/start17:30
赤羽ReNY alpha
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チケット情報
FC先行Aチケット
10/21 12:00-10/28 23:59(FC内SUKIYAKI)
¥5,000+D代
グレードアップチケット(FC内SUKIYAKI)
11/4 12:00-11/11 23:59
着席シート¥5,000
最前シート¥10,000
11/18抽選 17:00
11/25 支払い期限 再抽選なし
※FCのみ
※グレードアップチケットはFC限定でVIPのみ購入可
※グレードアップチケット単体での入場不可
https://valhalla-officialfc.bitfan.id/events/22579
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一般Bチケット
10/30 12:00~-一般発売(イープラ)
¥5,000+D代
https://eplus.jp/sf/detail/4597320001-P0030001
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当日券
¥5,500+D代
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-グレードアップチケットシステムについて-
・FC先行Aチケットをご購入頂いたFC VIPの方限定で、後日発売のグレードアップチケットを追加でお買い求め頂くと、チケットに応じた優待サービスを受けることが可能になります。
・FC先行Aチケットをご購入頂いていない方はシステムにより自動で落選となりますのでご注意ください。
-最前シートについて-
・当選⇒最前シートでの整理番号でご入場可
・落選⇒ご購入済の先行チケットの整理番号でのご入場
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RELEASE
2026年9月9日 各ストリーミングサービスにて配信開始
12ヶ月連続リリースプロジェクト第六弾『天下上等』
過去リリース音源含め、配信は下記ページをチェック
https://www.tunecore.co.jp/artists?id=1019807&lang=ja
関連リンク
◆VALHALLA オフィシャルサイト https://lit.link/valhalla77777