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【201号室・KEN(Gt. &Vo.)】◆独占インタビュー◆KHIMAIRA vol.4出演 201号室KEN。揺るがないキズへの尊敬と宿敵CHAQLA.への称賛。九州から孤高の刺客 独占インタビュー
昨年5月にキズのオープニングアクトとして突如としてシーンに現れた201号室。
その革新性が滾る楽曲群を携え、新世代シーンを1歩後ろから追い続けてきた。
その確かな音楽は先輩バンドマンらからも高い評価を得ることとなり、今まさに巡りだした周期と再び向かい合うことになる。その根幹を担うKENは自信家ではあるが、狼少年にあらず。8月23日(金)開催の初ワンマンを前に、この時を待っていたとばかりに忍び寄るサイレントキラーの思考回路を分解してもらった。
来夢さんが「俺はお前に呪いをかけた」って言ったんです。
────初めに201号室の活動期間を教えて下さい。
KEN:昨年の5月21日にキズの主催「友喰イ」でオープニングアクトとして初ライヴをさせていただいてから約1年2カ月の活動です。
_______あの初ライヴからして、キズのオープニングということで、かなり注目を集めたと思いますが、当時の記憶はありますか?
KEN:ライヴの前はやばかったですね。福岡から上京して1年で誰にも何も知られてないバンドの東京初ライヴがO-EASTで、出演していたのも錚々たる先輩方だったので。僕らがダサいライヴをしたら201号室を呼んでくれた大好きな先輩に恥をかかせることになると思ってて。そればっかり考えてたらライヴの1ヶ月前ぐらいからだんだん喋れなくなっちゃって。
────大好きな先輩っていうのが…
KEN:キズの来夢さんですね。
────尊敬している先輩の想いに応えたいが故に相当なプレッシャーを感じてた。
KEN:メンバーとご飯行っても本当に二言ぐらいしか喋れなかった。少なくとも世間話はできない状態になってて。いざ、当日を迎える頃には“俺みたいな平凡なヤツはもうバンドやろうとしたこと自体が間違いだったんじゃないか”みたいな。こんなにいきなり大舞台に立たせてもらう資格がある人間じゃないんじゃないかって弱気になってたんです。体重もすごい落ちてたんですけど…本番直前に、本当に出ていく瞬間に自分の中で別人になるようなスイッチが入ったんです。もう博打みたいなもんだろって割り切れた瞬間に景色が変わったというか。
────ライヴ自体も切り替えて。
KEN:思いっきりやらせていただいて。なんか思ってた何倍もいいライヴができた。キズのメンバーさんにもカッコよかったって言っていただけて、自分でもこんなにやれるんだ、自分はステージに立っていい人間なんだと。逃げずにちゃんとやってよかったとは思えました。
────初ライヴで味方かもわからない1300人を相手にするのは到底並みの経験ではないですよ。
KEN: 福岡でバンドやってた時も最大であの景色の10分の1ですからね。まだマスク着用が必要な時期だから余計にお客さんの期待の目もあれば懐疑的な目線も浴びるし、やってやるしかねえなとなりました。
────来夢さんからはライヴ後にどんな言葉をかけられました?
KEN:初めてなのにここまでやると思わなかったって言っていただいた後なんですけど、すごく覚えているのが、来夢さんが「俺はお前に呪いをかけた」って言ったんです。緊張から解かれて充実感に浸っているまさにその瞬間に。
────この景色を忘れるなよ、と。
KEN:はい。ステージであの景色を見たら、もう剥がれない何にも代えがたい憧れの気持ちが芽生えて。同じことを自分で成しえないとそれ以上の満足は得られないことに気がつかされました。僕は呪われてますよ。
────来夢さんなりの最高のエールですね。歓迎の盃と言いますか。
KEN:九州のかっこいい先輩です。
■KHIMAIRA vol.4 8月18日(日)池袋EDGE
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