【カリソメ】新ベーシストとして加入した和季、“当て振りベーシスト”と名乗る彼はVo.葵と高校の同級生だという。彼らの馴れ初めから加入に至るまでの経緯を語った対談決行!────「後戻りはできないので。」

今年の1月に始動したばかりのバンド=カリソメ。
6月にメンバーの脱退が発表され、足踏みを余儀なくされた様にも見えた。
ただ、8月30日に渋谷チェルシーホテルにて行われた1stワンマンで、彼らから発表されたのは
“仮初な当て振りベーシスト”加入という二度見をするような内容だった。
これは一体どういう事なのか、葵と和季に示してもらった。
◆ ◆ ◆
始まりは高校の同級生でした
────カリソメの新ベーシストとして和季さんが加入されたということですが、“仮初な当て振りベーシスト”とはどういうことなのでしょうか?
葵:まず“当て振り”についてですが、和季はまだ楽器が弾けません。では、なぜ楽器初心者をあえてメンバーとして迎えたのか皆さん困惑すると思うのですが、これについては理由がありますのでこのインタビューで話していけたらと思っております。今日はよろしくお願いします。
────わかりました、よろしくお願いします。では早速ですが、葵さんと和季さんはかねてより親交があったとお聞きしたのですが、お二人の馴れ初めをお聞かせください。
葵:和季とは高校の同級生でいつも近くにいる存在でした。最初は特に話したりはしなかったのですが、話してみたらお互いヴィジュアル系やアニメが好きで、趣味が会うことが多くそこから話すことが増えました。
────最初はどちらから話しかけたのですか?
和季:どっちだったっけ?
葵:多分僕かな。
────ヴィジュアル系が好きなんだ?みたいな?
葵:それを知ったのが、クラスの何人かでカラオケに行った時だったと思います。そこで和季がヴィジュアル系を歌ってて、「あ、この人もヴィジュアル系好きなんだ」って。そこからです。
────カラオケから始まった関係なのですね。
葵:そうです。
────その時和季さんはどう思いましたか?
和季:葵がヴィジュアル系が好きっていうのは元々聞いていて、僕は当時、R指定やザアザアを聴いていたんです。でも葵は僕らより上の世代のバンドを聴いていて、それこそcali≠gariだったり。そういうジャンルを僕は知らなかったので、それで、その時に葵に教えてもらいました。僕からしたら珍しい存在でしたね。
────葵さんがヴィジュアル系を好きだというのは、カラオケに行く前から知ってはいたのですね。
和季:葵がPlastic Treeが好きっていうのは聞いていましたね。
────それでカラオケで意気投合して仲が深まったと。
和季:そうですね。何人かの同じグループでいつも一緒にいるっていう感じでしたね。
────そのグループの人たちはヴィジュアル系は好きではなかったのですか?
和季:そうですね。中学の頃も周りにヴィジュアル系を聴いている人は一人もいなくて、高校に入って初めて葵みたいな存在に会えたので嬉しかったです。
────なるほど。同じ趣味の人と出会えたということですが、その時は葵さんと一緒にバンドをやろうとはならなかったのですか?
和季:文化祭とか学校内でのライブはあったのですが、その時、葵はベースでバンドをしていて、僕は照明など裏方をしていました。
────そうなのですね。葵さんは和季さんとはバンドをしようとは思わなかったのですか?
葵:その時は考えていませんでした。でも、高校卒業の進学のタイミングでお互い別々に福岡に引っ越して、僕はバンドを続けていたのですが、その間も「なんで和季はバンドをやらないんだろう。やればいいのに。」ってずっと思っていました。
────好きなのになんでやらないんだと?
葵:そうです。それに絶対人気出るのになって。
────和季さんはなぜバンドをやらなかったのですか?
和季:ずっとヴィジュアル系は好きだったんですけれど、大学はデザインを学べるところに行っていました。その理由は、好きなバンドのCDジャケットなどに携わることができればいいなと思って。僕自身が表に立つことは一切考えていませんでした。
────ヴィジュアル系には携わりたかったけど、フロントマンとしては違うなと?
和季:まあ、楽器弾けないし。みたいな。
────楽器が弾けないからフロントマンにはなれないという考えだったのですか?
和季:バンドは葵がやっているし、僕はそれを手伝えられるならお互いに良くない?って、僕は思っていました。葵は表で、僕は裏でって。
────それも一緒にバンドをやるっていう一つの形ではありますね。では、先ほどお二人が聴いていたヴィジュアル系のジャンルのお話がありましたが、その相違したルーツが合致する瞬間はあったのでしょうか?
和季:当時、葵が学校にSHOXXを持ってきていた時があって、「和季、絶対このバンド好きだから聴いて!」って後ろのモノクロのページで見せられたのがシビレバシルだったんです。それで聴いてみたらめちゃくちゃ好みで。そこで思ったのが、バンドに求める気味悪さが僕らは一緒なんだなって。それがルーツっていうのはあったかもしれませんね。
────ヴィジュアル系特有の良い意味での気味悪さですね。葵さんもシビレバシルを知った瞬間に和季さんに聴かせないといけないと?
葵:そうです。ビビッときました。
────ちなみに一番好きな楽曲はありますか?
和季:「マネキン世界」です。俺の地元のCDショップには売っていなかったので、中古のCDショップやメルカリなどで探し回っていました。
────そのお話を聞くと、カリソメで表現している音楽性はお二人の共通のルーツでもあるという風に感じられますね。
和季:そうですね。気味悪さを持ったバンドは沢山いると思うんですけれど、カリソメの音楽は俯瞰で聴いても好きなんですよね。
葵:嬉しい。
────お互いの好きなバンドは全て一致しなくても、根本の音楽性は一緒なんですね。
和季:そうですね。
葵:うんうん。
────葵さんは他にも和季さんに聴いてほしいバンドはいますか?
葵:なんだろうな。やっぱり彩冷えるかな。彩冷えるもアヤビエも。でも和季により刺さるのはアヤビエかも。

人生で一番語れるものはヴィジュアル系
────いいですね。話は変わりますが、和季さんはバンドを始める前に上京したとお聞きしたのですが、何か目的があって東京へ来られたのですか?
和季:大学を卒業したら東京でデザインの仕事をしようと思っていたんです。でも、ちょうど就職の時期にコロナ禍で東京へ行けなくなってしまって、福岡のデザイン系の会社に就職したんです。まあ、そこは色々あって一年半くらいで退職してしまったんですけれど、その後に美容学校の先生をしたんですよ。
────意外ですね。
和季:教職は三年ぐらいして、毎年卒業生も見送るわけなんですけれど、学生って皆んな夢を持っているんですよ。東京へ行って美容師になろうとか、海外へ行って有名なヘアメイクさんになろうとか。そんな学生達を見ていたら、自分は本当は東京でデザイナーになりたかったんだよなって思い出して退職を決意して東京へ来ました。
────凄い行動力ですね。
和季:今しかないって思って。
葵:本当に報告も何もないまま急に東京へ行ったんですよ。SNS見たらもう東京にいて(笑)
────何で葵さんに報告しなかったのですか?
和季:いや、一緒に飲んでる時に言ったと思うんですけどね。東京行ってくるって。
葵:酔っ払ってて覚えてない。
────(笑)
和季:でも、その半年後に葵も上京してきて。
────葵さんはどういう経緯で上京しようと思ったのですか?
葵:僕は…メンバーに詰められて…
────バンドやろうよと?
葵:そうです。でも本当にギリギリまで悩んでいました。
────差し支えなければ、悩んでいた内容をお聞きしてもよろしいでしょうか?
葵:まあ、単純に不安な部分があって。その頃は福岡でソロで活動していて、軌道に乗ってるじゃないですけれど順調だったんです。その環境を変えてまで東京で一から音楽をやるより、このまま福岡でソロで続けた方がいいんじゃないかなって考えていました。
────東京でもやってみたいけど、福岡のお客さんも大事だし?
葵:そうですね。
────でも或さんがしつこかった?
葵:そうです。本当に。
────何か決め手の言葉とかがあったのでしょうか?
葵:決め手の言葉はなかったです。
────(笑)
葵:言葉はなかったんですけれど、スタジオで合わせていた時の或くんのシンバルの叩き方が印象に残っていて。なんだろう…クリックに合わせて叩いているんじゃなくて、或くんがシンバルを叩くのにクリックが合いに行く…みたいに感じたんです。それがずっと耳に残っていて、それが決め手ですかね。
────その一発のシンバルが決め手だと。
葵:そうです。
────そこから葵さんはバンドを始めるために上京されて、和季さんはスタッフとしてカリソメに関わるようになったのですね。では、和季さんから見てカリソメとはどういうバンドですか?
和季:うーん、今のヴィジュアル系にはいないバンドだと思いますね。
────それはどういう所が?
和季:今のシーンに密室系を歌えるボーカルっていないと思うんですよ。他のバンド見てもメン地下の逆輸入みたいだなって思ってしまうし、気持ち悪さをここまで拘ってるバンドってあまりいないなって感じます。
────気持ち悪さに拘っていると、逆にそれが綺麗とさえも思ってしまいますよね。
和季:カリソメの前身のプロジェクトからスタッフとして関わって見てはいたのですが、その日に出演しているバンドにカリソメが全然馴染んでいなくて。でも、聞いていく内に心地よい気持ち悪さというか、そういう不思議な感覚はありました。
────色んなバンドがいるけれど、お二人のヴィジュアル系の認識はこういうバンドだったということですね。
和季:そうですね。
────わかりました。お聞きしたいのですが、スタッフとして関わっていた和季さんがこれからはメンバーになる訳ですが、葵さんは和季さんとバンドがしたかったのですか?
葵:したかったですね。声をかけたこともありました。
和季:あったっけ?
葵:あったよ!
────そのお誘いは断ってしまったのですか?
和季:はい。デザイナーになりたかったし、楽器も弾けないし。
────その頃の葵さんが和季さんを誘った理由は?
葵:やっぱり、僕よりもヴィジュアル系に詳しかったからですね。僕はどっちかっていうと狭く深くバンドを聴くタイプで、でも和季は深く追求するのにその幅が僕より圧倒的に広くて(笑)
────本当にヴィジュアル系が好きなんですね。
和季:性格がオタクだし収集癖があるので、好きなバンドはルーツまで辿っていました。
────それだけ夢中になれるジャンルだと。
和季:人生で一番語れるものは何かって聞かれたら、間違いなくヴィジュアル系って答えます。

和季とバンドがしたかった
────素晴らしいです。では葵さんは過去に誘いを断られても尚、楽器初心者の和季さんを改めてメンバーに誘ったのですか?
葵:正直、最初は和季を誘うっていう選択肢は僕の中にはなかったんです。でも悠くんと或くんが、「和季いいじゃん」ってちょくちょく言ってて。僕も最初はネタのつもりで、和季入れましょうよって言ってたんですけれど、そしたら二人が「え、めっちゃ良くない?」って予想外の反応をしてきて。でも、最終的な決め手は人格ラヂオとまみれたのツーマンを観に行かせていただいた時に、楽屋で人格ラヂオの悠希さんに金言をいただいて。内容は伏せますけど、ここまで言っていただいたならやるしかなくない?って。
────そんな経緯があったのですね。それに、そもそも葵さんはずっと和季さんとバンドがしたかったし。
葵:はい。
────メンバーを含め、周りの方々からも言われて、やっぱり和季さんとやりたいって気持ちが再熱したのですね。
葵:そうですね。やっぱり一緒にやるしかないって。
────和季さんは楽器が弾けないからと断った過去があるのに、なぜ改めて葵さんとバンドをしようと思ったのでしょうか?
和季:正直、最初に話をされた時は冗談でしょ?って思っていました。でも、どんどん話が大きくなっていって、マジでこのバンド頭おかしいんじゃないのかって思いましたね(笑)。色んな方がサポートをしていたのも見ていたのに、その後に素人の俺を入れるの?って。本当におかしい。でも、メンバー達がちゃんと話し合おうって後押ししてくれたし、俺の人生だけど三人の人生でもあるから、しっかり考えた上で、自分にもカリソメでできることがあるかもしれないって結論に至って決意しました。
────友達である葵さんを助けたいという気持ちもあったのですか?
和季:それもあります。メンバーが欠けて大変だっていうのは葵からも聞いていたし。
────楽器が弾けなくてもできることがあるんじゃないかって?
和季:でも、いまだに自分でいいのかなとは思います。メンバーに対して。
────でも、メンバーに楽器ができる人ではなくあえて和季さんを選んだなら、和季さんでなくてはいけなかったのだと思います。
和季:そうなんですかね。後は自分の長所は行動力だと思っていて。
────確かに。上京のキッカケだったり。
和季:それにバンドもやってもいいならやりたいと思っていたし、こんなチャンスをもらえたならやってみようって。
────でも、失礼な質問ですがこれからベースを弾けるようになる自信はありますか?
和季:もうやるしかないですよね。後戻りはできないので。もし、ここでやっぱりできないって言ったら葵との縁も切れてしまうだろうし。
────葵さんとはずっと一緒にいた友達ですからね。それがあるから頑張れると。
和季:そうですね。ケツを叩かれるみたいな。
────それから、先日発表された1月に行われる周年公演で当て振りをやめるとのことですが、できそうですか?
和季:今はまだまだ当て振りの練習をしているような状況で、さらに演奏をするまで5ヶ月しかないので、想像がまだつかないし不安というのが正直な気持ちです。一曲弾けるまでどれぐらいかかるかも初心者なのでわからないし。
────このインタビューが載ってしまったらもう後にも引けなくなってしまいますし。
和季:やるしかないですね。

────では最後に、加入に当たってメンバーに直してほしいところを教えてください。
和季:直してほしいところ…。
────或さんは?
和季:或くんは…下品なところかな…。
────悠さんは?
和季:悠くんは…優しすぎるところかな。何か自分にできることがあるならこれから頼ってほしいなと思っています。
────葵さんは?
和季:酒癖。
────あはは。葵さんだけ即答(笑)
和季:後は人に謝れるようになろうね?ごめんなさいってちゃんと言いましょう。
葵:ごめんなさい。

カリソメ-単独収容記録-「空席禁止」
2026年12月22日(火)
高円寺ShowBoat
OPEN/START 17:00/17:30
Adv ¥4,500-Day ¥5,000-(D代別)
【Cast】カリソメ
【Ticket】
◯e+プレオーダー
【受付期間】:10/17(土)12:00~10/21(水)23:59
【結果確認】:10/23(金)13:00~10/24(土)18:00
【入金期間】:10/23(金)13:00~10/25(日)21:00
◯e +一般発売
【一般発売日】:10/31(土)10:00~
■購入ページURL
https://eplus.jp/sf/detail/4594180001-P0030001
カリソメ1周年記念主催公演「仮初の正解」
2027年1月27日(水)
池袋Black Hole
OPEN/START 17:30/18:00
Adv ¥4,500-Day ¥5,000-(D代別)
【Cast】カリソメ/まみれた/鮮血A子ちゃん
【Ticket】
◯e+プレオーダー
【受付期間】:11月14日(土)12:00~11月18日(水)23:59
【結果確認】:11月20日(金)13:00~11月20日(金)18:00
【入金期間】:11月20日(金)13:00~11月21日(土)21:00
◯e +一般発売
【一般発売日】:11/28(土)10:00
■購入ページURL
https://eplus.jp/sf/detail/4593930001-P0030001
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