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【ライヴレポート】バトルキマイラ vol.7〜umbrellaを困らせろ!~2026年7月28日(火)@大塚Hearts+◆下剋上を狙う鮮血A子ちゃんと夜光蟲が荒れ狂う!果たしてumbrellaは困ったのか!?

ヘッドライナーへの下剋上を狙う対バンイベント、VISUNAVI Japan Presents「バトルキマイラ」。早くも第7回を迎えた今回の舞台は、大塚Hearts+。本稿では、2daysの1日目である7月28日(木)「バトルキマイラ vol.7〜umbrellaを困らせろ!~」の模様をレポートする。ヘッドライナー・umbrellaに挑むのは、鮮血A子ちゃんと夜光蟲という一筋縄ではいかない2組。この異色すぎる組み合わせの一夜を、少しの怖いもの見たさとともに覗いてみよう。


◆   ◆   ◆


鮮血A子ちゃん



1番手に登場したのは、キマイラの異端児・鮮血A子ちゃん。緊迫感漂うSEの中、硫酸風呂天命(Dr)、墓荒らしあさひ(Gt)、千吊りまるこ(Ba)に続き、フロントマンの滅多刺しひろくん(Vo)が姿を現す。スカート姿にスクールバッグを背負い、頭にはアルミホイルで作られた巨大なリボンをつけたひろくん。そして胸元にはなぜか“頭皮を気にするおじさん”の写真が貼り付けられている。登場しただけでオーディエンスの思考をフリーズさせ、会場を異様な空気に包み込む、圧倒的な異彩だ。

軽快なドラムのリズムとともに投下された1曲目は「異次元登下校」。不穏な電子音とボイスチェンジャーで歪んだ奇怪な歌声が響き渡ると、フロアは一気に激しいモッシュへと巻き込まれる。「チャーハン!」で、楽器陣の破壊的なヘヴィネスサウンドを見せたかと思えば、「惨殺日和」「天使の輸血対象はあたしだけ」では毒々しくもキャッチーなポップさを提示。序盤にしてフロアはすでに、彼らの描く狂気とカオスの渦中にあった。


「今日は“umbrellaを困らせろ!”ってことで。そんなもんは無理だよ。数々のバトルキマイラに出させてもらったけど、今回が一番難しいよ。困らせることは概念的には無理。ただ直接的にはできる。嫌がらせみたいなことは。でもそんなことは求められてない」そう淡々と話り、思わず会場の笑いを誘うひろくん。

「どうやって困らせるんだよ、こんな戦闘力で。ただ困らせることは無理だけど、音楽の力ってのはすごい。このぐしゃぐしゃで未完成なこの感じに救われたって声も聞く。少しでも困っている人の支えにはなれるかもしれない。障害を乗り越えていこうぜ」そう言って放ったのは「障害です。」。そこから怒濤の勢いで計11曲を駆け抜け、気づけばひろくんの頭のアルミホイルのリボンはぐしゃぐしゃに。


フロアをハチャメチャに荒らし尽くした彼らは、狂乱のままステージを去っていった。一見危なっかしく見える彼らであるが、一度その世界に触れてみると、妙に病みつきになってもう一度観たくなってしまう。umbrellaを困らせることはできなかったかもしれないが、新たな禁断の扉を開いてしまい、まんまと困惑させられたオーディエンスは少なくないはずだ。

夜光蟲



2番手は夜光蟲。真っ白な幕に突如映し出されたのは、オカルト風味の不気味な映像だ。バンドのロゴが浮かび上がるとSEが鳴り、幕が上がり始めると、ヨハネス(Dr)、Taizo(Gt)、八雲(Vo)がステージに現れた。夜光蟲は、ヴィジュアル系シーンではあまり多くない、サポートメンバーなしの3人編成バンドだ。

鼓動の音だけが響く静寂の中「世界でただ一人、僕だけが君を幸せにできると勘違いさせてくれないか」と八雲が静かに語りかける。アコースティック調の繊細なギターの音色とともに、会場を一気にムーディーな色彩で染め上げたのは「漆黒横丁」。そこから間髪入れずに不穏な電子音が鳴り響き、ムードは一変。エキゾチックな哀愁を帯びた「剥製アリー」が投下されると、続く妖しい色気に満ちた「天国注射の夜」では、オーディエンスが心地よいリズムに身を委ねた。


「“umbrellaを困らせろ!”と言われましたが、僕は君たちを困らせたいんだよ」「ライヴは頭を空っぽにして楽しむものです、言うこと聞きなさい」という八雲の言葉に導かれるようにフロアの理性が解除され、会場がどんどん開放的になっていく様は実に爽快だ。挙句の果てにはフロアへと降り立ち、自身の周りをぐるぐると回るようオーディエンスに命令を下す八雲。会場をカオスへと巻き込みながら見せたその姿は、あまりにも無邪気であった。

続いてゴッドファーザーのテーマが流れ「どうやったらumbrellaが困るか?ステージの上がおいしそうな匂いでいっぱいだったら困るんじゃないか?」と始まったのは、“ラーメン食べたい”のフレーズが強烈な「混蟲LESSTRANCE」。なんと逆ダイループの最中、八雲がおいしそうなラーメンを持ってきてお立ち台で食べ始めた。鍛え抜かれた肉体美を誇る彼だが、 umbrellaを困らせるためならチートデイも辞さないということか。シュールな光景に圧倒されているうちに、会場はおいしそうな匂いと熱狂に包まれていた。その熱を帯びたまま、華麗にラストを飾ったのは「adora」。一言では言い表せない強烈な余韻を残して、彼らはステージを後にした。


自らを「路地裏電脳秘密倶楽部」と表現する夜光蟲と、イベント「路地裏サーチライト」を主催するumbrella。バトルキマイラという戦場で交わった両者が再び“路地裏”で再会することがあるならば、きっと目が離せない機会になるはずだ。

umbrella



イベントのラストを締めくくるのは、迎え撃つ主であるumbrella。ギターの残響とともに幕越しに4人のシルエットが投影され、ゆっくりと幕が上がると、唯(Vo&Gt)、柊(Gt)、春(Ba)、将(Dr)が姿を現した。

1曲目「内向的声明」のダイナミックなギターが響き渡ると、フロアの空気は一変。彼らは決して分かりやすく“牙を剥く”タイプのバンドではない。それにもかかわらず、気づけばオーディエンスの心の奥底まで浸食してしまっている。ゆっくりと毒を侵透させていくようなこの静かなる脅威こそ、umbrellaというバンドが持つ最大の魅力なのだろう。


「“umbrellaを困らせろ!”……なんちゅうタイトルや!よろしくお願いします」「umbrellaが困ると思うんかね?この対バンで。ちっともなんともねぇよ!」と、関西弁で叫ぶ唯。シリアスな演奏と、親しみやすさ溢れるMCのギャップも彼らの魅力のひとつだ。どうやら、先ほど夜光蟲が仕掛けた“ラーメンの匂い攻撃”にはまったく動じなかったらしい。

「困らずについてこれんのか東京!」とフロアを煽り、怒濤の畳みかけへ。アップテンポな「兵隊さん」、骨太なサウンドが全身に降り注ぐ「「シェルター」(Re)」、そして艶やかな色気が滲む「レッドシグナルデイ」——重厚かつ深みのある楽曲群は、まさにumbrellaだからこそ提示できる成熟した大人のロック。若手には到底醸し出せない、積み重ねてきた圧倒的な説得力を叩きつけた。そうしてumbrellaのカラーが色濃く滲む全10曲を演奏し、フロアを掌握した彼ら。しかしバトルのラストを飾るumbrellaが、そう簡単に終われるわけもない。メンバーがステージから去って幕が降りてもなお、まだまだやれるとばかりにアンコールを求めるオーディエンス。

すると幕が上がり、メンバーが再びステージへ。待ってましたとばかりに拍手が湧き上がる。「ほんまによくこんなイベントを組んだなと思います。普段一緒になる感じではないやんか。でもそんなのがあるからこうやってあなたたちと出会えたわけですから。ありがとうございます」と唯が語ったあと「いけますか!」と始まったアンコール曲は「アラン」。指揮棒を振りながら伸びやかに歌い上げる唯に応えるように、フロアからはシンガロングが沸き起こり、会場全体が正真正銘ひとつになった。


「最後、嬉しくて困りました」と、はにかんだ唯。忘れずオチをつけてくれるのも、さすが関西人だ。こうして、異色の3組がぶつかり合った夜は温かなフィナーレを迎えた。次にumbrellaを困らせるのは、一体どんな刺客なのか。今後の戦いにも、期待が高まるばかりだ。

取材・文:Miyu
写真:八雲(鮮血A子ちゃん、夜光蟲、umbrella)、Senri.Tanaka(夜光蟲)

SET LIST

鮮血A子ちゃん
SE.あっ!いっけなーい
1.異次元登下校
2.チャーハン!
3.惨殺日和
4.天使の輸血対象はあたしだけ
5.障害です。
6.能面ちゃん殺人事件〜懲役2.5次元〜
7.自爆お経
8.宇宙と首輪の憑いてる少女
9.精神分裂病拉致男
10.あたしの処女膜は恋わずらい
11.3年5組の特異点

夜光蟲
1.漆黒横丁
2.剥製アリー
3.天国注射の夜
4.NOCTURNUS
5.生まれ落ちたが運の尽き
6.BUGってる
7.混蟲LESSTRANCE
8.adora

umbrella
1.内向的声明
2.兵隊さん
3.「シェルター」(Re)
4.レッドシグナルデイ
5.「愚問」
6.dilemma
7.「群」
8.Labo
9.レヴ
10.Witch?
EN.アラン

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バトルキマイラ~晩秋のCHAQLA.2DAYS編~

<DAY1>
2026年10月20日(火)大塚Hearts+
OPEN 18:00 / START 18:30

【出演】
CHAQLA. / DAMNED / DazzlingBAD

<DAY2>
2026年10月21日(水)大塚Hearts+
OPEN 18:00 / START 18:30

【出演】
CHAQLA. / Z CLEAR / 鮮血A子ちゃん

【チケット料金】
一般¥4,500(税込)
未成年¥500(税込)

一般発売中
http://eplus.jp/battlekhimaira/

バトルキマイラ~真冬のまみれた2DAYS編~

<DAY1>
2026年12月15日(火)大塚Hearts+
OPEN18:00 / START 18:30

【出演】
まみれた / 鮮血A子ちゃん / DAMNED

<DAY2>
2026年12月16日(水)大塚Hearts+
OPEN18:00 / START 18:30

【出演】
まみれた / Z CLEAR / おいでよ!幽霊ズ

【チケット料金】
一般¥4,500(税込)
未成年¥500(税込)

一般発売中
http://eplus.jp/battlekhimaira/

VISUNAVI Japan presents 三種の仁義

2026年10月23日(金)大塚Hearts+
OPEN19:00 / START19:30

【出演】
aie / 唯 / ティンカーベル初野

【チケット料金】
前方指定席¥7,500 (ウェルカムドリンク&ウェルカムポップコーンつき)
一般¥5,000

2次先行抽選期間
9月5日(土)12:00〜9月10日(木)23:59

一般発売
9月26日(土)10:00~
http://eplus.jp/visunavi/

関連リンク

◆umbrella Official X https://x.com/umbrella_DATA
◆夜光蟲 Official X https://x.com/yakou_koushiki
◆鮮血A子ちゃん Official X https://x.com/senketsu37564

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