【FUR】★スペシャルインタビュー★デビュー直前のメンバー脱退を乗り越え、自信と絆を深めるFUR。彼らは“何のために”このバンドをやるのか。

デビューワンマン直前のメンバー脱退というアクシデントを乗り越えたFURに、現体制となってから初の全員インタビューを敢行。新メンバー・FLAN加入の経緯や、現体制への手応え。さらには、冬にリリースされるミニアルバム『LUNAFUR』の構想をいち早くキャッチ。デビューから3ヵ月、シーンのトレンドを逆張りで突き進む彼らは“何のため”にバンドをやるのか、改めて訊いた。
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手応えはありつつも、もっと伸びしろのあるバンドだなと思っています(Cion)
────今回、「VISUNAVI Japan」の表紙ということで撮り下ろしに挑戦していただいたようで。
Cion せっかく表紙をやらせてもらえるなら撮り下ろしにしようということで、FURというバンド、それぞれのメンバーの個性を出せればと思って撮影しました。
────各メンバーでページを割るのはかなりインパクトがありますね。
Cion 今、ヴィジュアル系といったら“MASKED”じゃないですか。なので、“俺たちなりのMASKED”をやろう、と(笑)。衣装も普通のものだと面白くないのでそれぞれスタイリングして、FURというバンドがセクシーなバンドであるということを表現してみました。もう、これはVISUNAVI Japan改め「anan」ですね。
一同 (笑)
────前回の全員インタビューはデビューワンマン前でしたが、デビューワンマンを振り返ってみていかがですか?
LIE たくさんの人が来てくれて、FURに期待をしてくれているのを実感しましたね。それと同時に、ライヴをしながら“こういう立ち位置の曲が欲しいな”みたいなアイデアも浮かんで。バンドのコンセプトが“セクシー”しか決まっていなかったこともあって、それが僕自身の曲作りの視野を狭めていたんだなとも実感しました。
Cion 曲数も少ない中で、FURとしてフルのワンマンをやったことがなかったので手探りではあったんですけど、それまでにお客さんと一緒に作り上げてきたノリだったり、雰囲気で自分たちの方向性が見えたと思います。
────期待を感じる反面、プレッシャーはなかったですか?
RYU それこそ「RU-TU-TU」をリリースした時の良い反応がダイレクトに伝わってきて、それでFURを知ってワンマンにきてくれた人も多かったと思うんですけど、そういう人たちの期待を裏切りたくないという思いが強かったですね。自分自身デビューワンマンというものが人生で初めてで、その期待に対するプレッシャーはありました。
────大きな期待を感じたと同時に、バンドの方向性が見えたワンマンになったわけですね。
Cion やっぱり、メインとして打ち出していきたい楽曲がライヴで盛り上がるような、今のシーンのトレンドとは違うので。それをもってどういうふうにアプローチするか迷っていたところもあるんですよね。でも、デビューワンマンをやって、自分たち音楽でもライヴ感を出すという方向性が見えたワンマンでした。
LIE そういう意味では、さっき話したアイデアとして浮かんだのは、メインとなるような楽曲以外にも世界観重視の魅せる系の楽曲や、お客さんと一体となれるような曲だったり、上も下も欲しいなというところでした。
────ViViさんはいかがでしたか?
ViVi デビューワンマンだし、その日の本編まではサポートドラマーを入れてのライヴだったということもあって、今と比べると全体的なバンドのノリには満足していなくて、勢いだけで乗り切ったっていう感じがあったのは否めないですね。お客さんも品定めというか、様子見しているような感じがあって、その空気感が伝わるのか前のお客さんも少し硬くて、これから大丈夫かな?と思った記憶があります。
────その中でちょっとしたトラブルがあったとかで。
RYU 2曲目でギターの弦を切りました(笑)。でも、その時にメンバーが繋いでくれて、デビューまで短い期間ではあったものの、メンバー間での信頼というか関係値が築けていたんだなというところで温かい気持ちになりましたね。
────とはいえ、RYUさんが弦を切った時の心境はどんな感じでした?
Cion “やってんな”と思いましたよ(笑)。でも、こうなったらもうトークで繋ぐしかないわけじゃないですか。なので、耳元で「弦はあるのか?」って聞いたら「ある」って言うので「よし、繋いでやるから変えてこい」みたいな感じでした。
────良いチーム感で乗り越えたんですね。
Cion もちろん、デビューワンマンだからガチガチに作り込んでやりたいという気持ちもありましたし、今後はないようにしたいですけど、さっきViViも言っていたようにお客さんにも硬さが見られて、いつもライヴに来てくれるような子たちも不安そうだったりもしたので、和ませるという意味でもアイドリングトークができたからこそ後半が良くなったのはあったと思います。それに、曲数がそこまでないなかでのワンマンなので、あのトラブルがなかったらガチガチなまま終わっていた可能性もあるし、そう思うと逆にあのトラブルがあって良かったのかなとあとから思いました。
────また、そのデビューワンマンのアンコールにてFLANさんの加入が発表されました。デビューワンマンを1ヵ月後に控えた状況でドラマーの脱退というのは大きなニュースだったかと思います。そこからFLANさんの加入に至るまでどのように乗り切ったのでしょう?
LIE そもそもFURを結成する時にもFLANの名前は挙がっていたんですよ。
────そうだったんですね。
Cion なので、ドラマーが抜けてわりとすぐにFLANの名前は挙がりましたね。
────加入の決め手となったのはどういったところだったのでしょう?
Cion 正式メンバーとなると雰囲気やノリみたいな人間関係みたいなところも大事だと思っていて。状況も状況だったので、それ以降のサポートドラムをお願いする関係とかもあったし何人かに連絡して、会って話ししたり、お酒飲んだりしているなかで、FLANとのフィーリングが一番合ったというか。朝まで飲んで、「もうやっちゃうか! 入っちゃうか!」っていうノリが通用するし、スケジュールがカツカツに決まっていてかなりタイトではあったんですけど、彼は「全部やるよ!」って言ってくれたので、そういう気持ちの面や人間性が一番の決め手でしたね。
────では、FUR加入の経緯をFLANさんの目線からも話していただけますか?
FLAN 元々僕はFURの曲がめちゃくちゃ好きで、前のバンドのメンバーとも「カッコ良いね」「次やるならこういうバンドが良いな」って話題にしていたくらいなんです。
────加入前からFURの存在は知っていた、と。
FLAN はい。僕はずっとヴィジュアル系のシーンにいたわけではないんですけど、その頃から描いていた理想のバンドの進め方やブランディングといった面で、僕がやりたかった/表現したかったことが合致しているというのがCionと話したときにわかったんです。それに、Cionも言っていたようにノリやフィーリングも合うし、そこで改めて一緒にやりたいなと思って。
────相思相愛だったわけですね。そして、現体制になって3ヵ月ほど経ちますが手応えはいかがですか?
Cion 手応えはもちろん感じているんですけど、僕らはその手応え以上のものを期待しながらやっているので。ファンの子たちの応援やSNSの反響など、色々な声が届くなかで、この手応えはすごくうれしいし、日々の糧になっているは間違いないです。でも、僕たちはもっとたどり着きたい場所があって、戦略や楽曲や魅せ方も、まだまだ詰めなきゃいけないところはあると思っているので、手応えはありつつも、もっと伸びしろのあるバンドだなと思っています。

RYU FLANが入ったことによってバンド内の雰囲気が変わりましたね。というのも、デビューワンマン直前にメンバーが抜けたことで「大丈夫か……?」みたいな空気も正直なかったわけではないんです。そこにFLANが加入したことでバンド全体が“この5人なら大丈夫だろう”みたいな前向きなマインドになったし、僕自身もやるしかないと覚悟が決まって、バンドの雰囲気もデビューワンマンの時より今のほうが自信を持ってやれていて、どんどん良くなってきた感覚がありますね。
この5人が正解かもしれないっていう安心感があった(ViVi)
────となると、2週間前(※取材は9月上旬)に行われた<FUR 1st ONEMAN 【LIPS】>@池袋EDGEも良い雰囲気で臨めたということなんですね。
Cion デビューワンマン以降、ライヴの本数も増えて、この5人での土台ができたことでそれなりに自信を持ってライヴができるようになった状態で、1stワンマンに臨めたと思います。それに、今回は対バンではできないような挑戦としてメンバーにステージを任せてお客さんを盛り上げるセクションを作ったりもしましたし、もちろん改善点はあるものの、一丸になれたと思います。
────デビューワンマンでは満足できていなかったとおっしゃっていたViViさんは、成長を感じることはできました?
ViVi 僕はバンドをやる上でのバンド内の違和感を感じがちなタイプなんですけど、この日はステージに上がって、バンドが一つになっているっていうのを改めて感じた日でした。この5人が正解かもしれないっていう安心感があったというか。

────デビューワンマンとは打って変わって良い感触だったんですね。
ViVi はい。それに、メンバー5人が一丸になるって意外と難しいことで。例えば一人だけ気持ちが違う方向を向いていると気になっちゃうんですけど、この日はそんなこともなく、そこにプラスしてお客さんも含めて同じ方向を向いて一つになれている感覚があって、もっと先を見たいなと強く思えた日でもありましたね。
RYU 僕はこれまでこういうライヴで意気込むと空回って普段できていることができなくなるタイプだったんですけど、この日は頭の中が整理できた状態でライヴができた感覚でした。全ての音が耳に入ってきて、ロジカルな思考でライヴができているみたいな。それがギターの出音にも反映されていたので、そういうところは成長として認めてあげても良いのかなと思いました。
────1stワンマンでキーワードとなった“答え合わせ”に関しても教えていただけますか?
Cion デビューワンマンと一緒で、あの日は僕たちのことが気になっている人もたくさんいたと思うし、そういう人たちの「FURってどんなバンドなんだろう?」だったり、いつもライヴに来てくれている子たちの「今日はどんなライヴをしてくれるんだろう?」みたいな期待を僕たちは背負っていると思っていて。そういう部分で、みんなが僕らに寄せている期待と、僕らがその期待に応えることができるかどうかの答え合わせしようっていう意味で話したんです。
────そういう意味での“答え合わせ”だったんですね。ちなみにその“答え合わせ”の結果は?
Cion もちろん、うまくいきました。ただ、毎度言ってますけど、悔しい気持ちもあります。やっぱり、自分の中で戦っているのは自分自身なんだけど、このシーンにいるからには他のバンドたちとも戦っているつもりで、そうなった時に「まだあいつらに勝ってないぞ」とか「先輩方にはこの状態じゃ勝てないぞ」とか、ここからバンドの勢いを加速させるためには修行が足らないみたいな部分をどうしても考えてしまうんです。
────目指す場所にはまだまだ足りない、と。
Cion これは僕がプロデューサーをやっていた経験があるから、そういう視点で見てしまっているのはあるかもしれないですけどね。なので、フロントマンとしてはすごく良い内容のものになったと思っているし、観に来てくれた人たちも絶対に次も来てくれるだろうという期待も持てたので、そこは良い感触だったと思います。
────そういう意味ではライヴ中のMCであった、「コロナ禍に行われたMOTHER(過去にCionが在籍していたバンド)のラストライヴにおいて、自分たちの音楽が届いていないような感覚があった」というところに対して、今回はしっかりと音楽が届いて次に繋がっている感覚があったということですね。
Cion ありましたね。あのMCは本来止める場所じゃなかったんですけど、会場が同じってこともあって思い出してしまってどうしても話したくなっちゃって。あの頃はステージとフロアの間に飛沫防止のビニールが引かれていて、音楽も届いていないし、お客さんの気持ちも届いていないし、答え合わせなんてできない状態でした。もう、そんなのSNSでよくない?って感じで。でも、今回はビニールもないし、一人ひとりの気持ちが表情からも伝わってくるし、目を見れば僕の気持ちが伝わってるなってわかるんです。そういうコミュニケーションがちゃんと取れたワンマンだったと思います。
1stを超えるようなFURにとって名刺代わりになるようなものを作らなきゃ(LIE)
────先ほど楽曲というワードも出てきましたが、ここまでに「RU-TU-TU」と「GLOSS」をリリースされていると思うのですが、楽曲に対する反響はどうですか?
Cion わかりやすくいうと、本来あるべき姿で僕らを認知してくれたなって思うんです。
────あるべき姿、ですか?
Cion 今のヴィジュアル系シーンってSNSやライヴハウスでバンドのことを知って、そこから曲を知っていったりする流れが多くて、言ってしまえば楽曲は遊び道具みたい形でライヴを楽しむためのものっていう印象が強いんですけど、僕らの場合は曲を聴いてFURを好きになったという人が多くて、文字通り曲がバンドの入り口になっているので、これって音楽の本来あるべき姿だし、楽曲こそ僕らの武器だと自信を持って言えるのかなと思いますね。
────ちなみに、個人的に気になっていることがあって、「RU-TU-TU」と「GLOSS」の歌詞では共通するワードが使われていたりじゃないですか。あれは同じシチュエーションを男女の視点で描いているのかと思ったのですが、この2曲に関連ってあったりするのでしょうか?
Cion そうですね。僕らの楽曲は基本的に一人の架空の女性を中心に描かれているんです。ペルソナっていうとわかりやすいですかね。なので、そのペルソナの言葉となる一人称にプラスして、僕から俯瞰で見た視点やナレーション的にその子に対して掛けてあげる言葉が入っていたりするという感じなので、女性視点と男性視点が混ざっているということなんです。
────そういうことだったんですね。また、これまで全ての楽曲を作曲しているLIEさんの視点からはいかがですか?
LIE たとえばイベントで共演したバンドさんから「FURって曲良いですよね」って言われたり、関係者の方が褒めてくれていたっていう話を聞いたことがあったりと、評判が良いのはもちろんうれしいんですけど、僕自身は毎回のレコーディングが終わったあとに反省するばかりで、自分自身との戦いって感じで。
────意外な見解です。
LIE それこそ、「RU-TU-TU」の時は結成してすぐだったので、元の5人がどういう引き出しを持っているのかというところが探り探りだった部分があったし、「GLOSS」の時はFLANと数回しか合わせられてない状態で制作に入ったこともあって、ドラマーとしての特長が掴みきれていなかった面もあったので、そういう意味では僕自身、この先の作品に期待してるって感じですね。
────それをふまえると、冬にリリースされるミニアルバム『LUNAFUR』は5人の土台が出来上がった上で制作できる初めての音源ということになりそうですが、話せる範囲で構想をお聞きできますか?
LIE そうですね。やっぱり前提としてはFURらしいセクシーさを押し出した楽曲で構成したいなと思っているのと、さっきも話に上がった楽曲内のペルソナの正体はCionさん自身だと思っているので、Cionさんが主人公として納得して表現できるような曲を作れればと思っています。
────今回、なぜ“月”をモチーフに選んだのか教えてください。
Cion 月って太陽の光によって照らされているので、自分の力では光れないじゃないですか。ということは、月の裏側というのは真っ暗なので、表に見えている部分と裏側は違うという部分をわかりやすく表現したくて“月”をモチーフに選びました。
────なるほど。その“月”の二面性を楽曲に落とし込む、と。
Cion そうですね。これまで同様にペルソナの女性の表に見えている部分や、裏側の部分だったり、その人に対しての様々な性格や色々な人に見せる顔だったりという部分をミニアルバムというサイズを通して表現できればと思っています。
────ミニアルバムというサイズ感は、幅を出す作り方もできるし、逆に深さを出す作り方もできるかと思うのですが、『LUNAFUR』はどんな作り方をイメージされていますか?
LIE 現状、世間的にはまだ4曲しか世に出ていないので、まずはFURというバンドがどんなバンドなのかが伝わるような作り方ができればと思っています。それに、どのアーティストでも「1stが一番良かった」って言われることが多いじゃないですか。僕たちもそのつもりで「RU-TU-TU」を作ったんですけど、その1stを超えるようなFURにとって名刺代わりになるようなものを作らなきゃという気持ちが強いですね。

歌が上手い人とバンドやるのってテンション上がるし、すごい楽しい(RYU)
────そして、10月15日にはCionさんのバースデーワンマン<Cion BIRTHDAY ONEMAN 【FüR ME】>が開催されます。公演タイトルがデビューワンマンのタイトルである【FüR YOU】と対をなす形ですが、これに込められた意味はどんなものなのでしょう?
Cion 自分の誕生日だから“自分のため”に歌うのかと思われるかもしれないですが、そういうことじゃなくて。僕はこれまで誰かのために生きてきた感覚があるんです。それこそプロデューサーもそうですよね。でも、FURを始めて、色々な人と出会って、誰かのためじゃなく自分自身のために動いているという自信が湧いてきたんです。
────新たな自分を見つけたわけですね。
Cion これまでは自己中って思われたらとか、周りの目を気にしている自分がいたんですけど、そこはもう覚悟を決めてこのバンドで生きていくという決意を見せるための日であるという意味を込めて、【FüR ME】というタイトルにしました。
────Cionさん自身の覚悟の日、だと。
Cion はい。それと、当日来てくれる子たちやFURを好きでいてくれる人たちも、誰かのために生きるのをやめて自分ために生きて良いんだよ、自分自身は素晴らしいんだよって、それぞれが自分自身のためにってことを考えてもらえる日にしたいなとも思っています。
────では、以前Cionさんのソロインタビューの際に各メンバーがどんな人物かをお聞きしたので、今回はそんなCionさんがどんな人なのかを4人お聞きしようと思います。
FLAN ファンの目線で見ていた時は、ヴィジュアル系にもこんな華がある人がいるんだという印象でしたね。こんなヴォーカルいたら勝ちやん!みたいな(笑)。実際に会ったあとは、“お兄ちゃん”って感じで、僕にお兄ちゃんがいたらこんな感じなんだろうなって思います。ノリが合うし、馬鹿なことも真面目なことも一緒にできるから人として魅力的ですよ。
ViVi でも、酔っ払ってみんなで熱く話していたことをすぐ忘れるのは良くない!
一同 (笑)
────記憶をなくすわけではなく、忘れるんですか?
Cion 楽しく話してて、潰れてるわけでもないんですけど、楽しかった思い出だけ残ってるのに細かい記憶だけ飛んじゃうというか……(笑)。あれ、何話してたっけ?みたいな。
────Cionさんにちゃんと人間らしい一面があって安心しました。
RYU 普段からよくわからないことを言ってることが多かったり、よくわからない歌を歌ってて、見てて飽きないですよ(笑)。
────普段から歌っているんですね。
RYU でも、歌の上手さは間違いないですから。楽器陣からすると、歌が上手い人とバンドやるのってテンション上がるし、すごい楽しいんです。それに、自分自身の世界をちゃんと持っているところはアーティストとして尊敬しているし、自分も吸収しなきゃなと思わされますね。

────一番付き合いが長いLIEさんから見たCionさんはいかがですか?
LIE 一方的に認知している時期が長いんですけど、それこそ前の前のバンドの時とかはイケイケの兄ちゃんって感じでした。ライヴハウスの前で車の窓から足を出してるイメージが強い(笑)。でも、その時からカッコ良い人って印象は変わらないですね。今はプロデューサーの時と比べて、粗削りだったものが色々な経験を経て、陽気な兄ちゃんになった感はありますけど、丸くなったわけではなくしっかりと洗練されているなと思います。とはいえ、牙を抜かれたわけではなく、しっかり尖っているし。
────どうです? 皆さんのCionさん評を聞いて。
Cion 気持ち良いですね(笑)。それこそ、最近もメンバーだけでプチ旅行に行ったりして、より仲が深くなっている感覚がある中で、なんとなくそう思ってくれているのかな?っていうのを改めて本人の口から聞けたり、信頼関係が生まれているんだなと再認識できて良かったですね。
自分のためにやっているバンドがファンの人たちのためにもなったら良いな(FLAN)
────バンド内の良い雰囲気がそのまま伝わってきますね。FURというバンド名には“〜のために”という意味が込められているとのことですが、現状皆さんは何のためにFURをやっているかをお聞きできますか?
LIE 僕はずっと応援してくれているお客さんの救われっぱなしなので、お客さんのためという面は大きいですね。なので、離れていた人が帰ってこられる場所であったり、今現在応援してくれている人たちへの恩返しとして良いライヴを見せてあげられるように活動していければと思っています。
ViVi まだ始動して間もないということもあって掘り下げられていない部分があるんですけど、現状では自分とかメンバーのためっていうところしか出てこないですね。とはいえ、FURを始めてからバンドに対する考え方や姿勢が変わってきている実感もあって、ここから1年、2年と続けていくことによって何のためっていうところがもっと具体的に見えてくるんだろうなと思うので、そこに期待しながらやっていければと思っています。
────元々、“〜のために”は生きていく中で変わり続けるものだとおっしゃっていたので、今後どのように変わっていくのかが楽しみですね。
RYU 僕は元々メタルが好きで、そのせいもあってギターへのエゴが異様に強いんです。ただ、メタルの界隈からすると「ヴィジュアル系って下手じゃん」みたいに下に見られることも少なくなくて、そういう奴らをヴィジュアル系のギタリストとして黙らせたいという気持ちがあるし、そういうギタリストにFURというバンドでなりたいっていう気持ちが一番強いです。
Cion “メタラーを黙らせるために”ってこと?(笑)。
────かなりのパワーワードですね。
一同 (笑)
FLAN 僕はバンドで成功したかったというよりは、バンドマンになりたかった人生だったんです。そして、死ぬまでやっていけるようなバンドを組みたかった。それを今、このバンドで叶えたいという思いが強いですね。このバンドでなら生きた意味を残せると思うし、そういう意味では自分のため。でも、それが結果的にメンバーのためになればと思っているし、この半年間の活動でもファンの方から「FURを応援している瞬間だけは嫌なことを忘れられます」みたいなDMをもらったりもしていて、自分のためにやっているバンドがファンの人たちのためにもなったら良いなという気持ちです。

────“自分のため”に始めたものが次第に自分のためだけではなく、徐々に変化してきているんでしょうね。Cionさんはいかがですか?
Cion 僕は結局歌が好きなんですよ。なので、“歌うため”なんだと思います。たぶん、爺さんになっても歌うんですよ。だから、歌をずっとやっていたいし、爺さんになった時に子供や孫にも誇れるバンドを作りたい。今、FURをやっているのはそのためかもしれないです。
────Cionさんは本当に歌が好きなんですね。そんなCionさんがステージに戻ってきてくれたのはシーンにとっても喜ばしいことなのかもしれません。
LIE そういう意味ではCionさんのためでもありますね。というのも、僕たちは一度ステージから退いた人を戻したわけで、Cionさん自身も相当の覚悟がいる決断だったと思うんです。そんなCionさんが自分たちの神輿に乗ってくれた以上は、仮にいつかこのバンドが終わった時に後悔をしてほしくないので、そのために全力でバックアップしたいし、Cionさんがやりたいことをやれるようなバンドにしていきたいと思っています。
────では、今後の活動において、その考えがどう変化していくのかを楽しみにしつつ、最後にFURのこれからの未来に関して教えていただけますか?
Cion まず、今年は着実に力をつけていく期間だと思っていて、来年に向けて一段一段の階段を登りつつ、来年迎える1周年という節目に的を絞って、そこに向けて大きくなっていけたらと思っているので楽しみにしていてください。
取材・文 オザキケイト
LIVE
2026.10.06(Tue) HOLIDAY SHINJUKU
FUR LIE BIRTHDAY EVENT
【LIE BORN FEST 2026】
OPEN 15:00 / START 15:30
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-CAST-
FUR / 毒針 / ベガ。 / カリソメ / ジグソウ / 蜈蚣 / 猫になりたい。※Vo.喰(ex.マチルダ)Gt.椿(ex.Rides In ReVellion)Gt.REMBa.ビビ(ex.HAKLO)Dr.八雲(ex.ソラナキ)and more
チケット
Ticket Dive
https://ticketdive.com/event/FUR_LIEBORN
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2026.10.15 (Thu)
FUR Cion BIRTHDAY ONEMAN
【FüR ME】
SHIBUYA RING
OPEN17:00 / START17:30
ADV¥4,500 / DOOR¥5,500
チケット
・一般B(e+)
2026.09.15 10:00〜
RELEASE
26.WINTER
1st MINI ALBUM【LUNAFUR】
リリース決定!
関連リンク
◆FUR Official Web Site https://fur-official.com/
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