【FUR】2MAN LIVE VS MAMA.【ODDLY】ライヴレポート◆2026年4月20日(月)渋谷REX◆「ODDLY=奇妙な、不思議な」。奇妙な2バンドの共演の続きは、また2ヶ月後に────。

2026年2月、サーキットイベント「建国」にて初ライブを行ったFUR。その後、対バンライブや、ソールドアウトとなったファンミーティングを経て、4/13には渋谷EDGEで透明少女との2マン、そして4/20には渋谷REXにてMAMA.との2マンを開催した。REXのイベントタイトルは【ODDLY】。奇妙な、不思議な、という意味であるが、確かに不思議な組み合わせに思える2バンドの共演の模様をお伝えしたい。
本日の先攻はMAMA.。真っ赤に染まったステージに真(ベース)、かごめ(ギター)、JiMMY(ギター)、命依(ボーカル)の順番で登場する。ロゴが燃えている映像、不気味なSE、早くもODDLYな雰囲気を纏っている。
「CRY MORRY」で幕は開く。早くも会場はMAMA.の世界観にどっぷりで、折りたたみや手を挙げることで、メンバーの作り出す空間をファンも盛り上げている。映像もあいまい、ステージに釘付けになる。命依のセンターマンとして、心を全て曝け出すようなパフォーマンスにはいつも目を奪われる。一瞬でも目を離したくないと思わせられるステージングである。かごめも上手で、お客さんを煽るような表情で、アグレッシブに動く姿には華がある。JiMMYのテクニックだけではない、雰囲気をも味方に付けたパフォーマンスが見ていて気持ちが高まる。ギター隊とは異なり、どっしりとした安定感で演奏もステージも守っている真。ゆっくり前後に移動するパフォーマンスでさえ、全てに意味があるように感じられる。




続く「NOPE.」。まだ2曲目とは思えないほど、会場も一緒になっている。「お前とは違う」というメッセージに、MAMA.がこれまで培ってきたプライドを感じることができる。この楽曲で、後ろの映像がバンドロゴのみだったのも、自信の表れではないかと受け取れた。
「WITCH??」は不思議な映像にも目を奪われる。ここがライブハウスではなく、どこか異空間にまぐれこんでしまったのではないかと、錯覚が起きる。
「全部吐き出せ、良いか!」と煽った後、「🎵毒入りミルクはママの味」と可愛いCMソングのような冒頭で始まった「毒入りミルクはママ.の味」。冒頭の演出が嘘のように、歌詞も重たく、「酷い」を連発する演出もあり、気持ちのアップダウンが一気に押し寄せる。「誰も救われない」という歌詞が重々しくのしかかって来る。
続けて「ALICE iNSOMNiA」を畳み掛ける。MVの世界観も摩訶不思議で、まるで映画のワンシーンを見ているようである。ここまで、楽曲に合わせ、フロアも動き続けており、メンバーの熱い思いをしっかりと受け取っているように感じた。「逃げちゃえよ」と、会場を煽って締めくくり、ポップな中にもどこか目まいが起きそうな不思議な楽曲「めいきんの成分(抽出)」。命依がうろうろしながら歌う演出が、より一層マッチしている楽曲である。「CLEAR!!」という映像で楽曲が閉まるのが、可愛い演出である。
楽曲が終わると、フロアからはメンバーを呼ぶ声が止まらない。
「初めまして、MAMA.です。FURの皆さん、呼んでくれてありがとうございます。前に事務所に入ってて、(その時)一緒でした。」と他のバンドよりも深い仲であるエピソードを話した。
そして、フロアへ向けて「今日、心が揺れてない。音楽、なめんな」と本心とも、冗談とも取れる口ぶりで挑発する。フロアと一緒にライブを作っているからこそ、期待値が高いのだと感じられた。
突然、命依がギターを鳴らしながら歌い始めた「オオミズアオ」。命依だけがほんのり照らされている照明も儚げで、脆くて、これまでのMAMA.のステージングと全く異なる。それまでの楽曲と違う雰囲気ではあるが、気持ちが痛いほど籠っているのも伝わってくるし、会場の空気を包み込んでいるMAMA.の懐の大きさに気付かされる。「心が揺れてない」とMCでは言っていたが、決してそんなことはないのではないかと思う。サポートのリヒトも加わり、5人編成での構成で、通常より更にギターが1本増えることで、楽曲の深みが増したように思う。
「後2曲。死ぬ気でやって!」と怒鳴り、振り落とされたのは「ぼくらの病名は「人間」でした。」。マイクスタンドを操り、更にフロアを煽っていく。サビから続く「飲み込んでも 吐き出してても 僕のそばに居てくれないか 互いの傷も君と生きる為に 分け合って生きて行こう」という歌詞で締めくくられる。生きるのが辛いと吐露しながらも、未来を見出している楽曲だが、かつて一緒に戦ったFURの新しい門出を応援し、一緒に戦おうとしている楽曲のように受け取れる。
命依が自分たちの置かれたかつての境遇をFURに重ね合わせて語る。「今」を生きている、その「今」が大事で、生きていく術を自分たちから教わって欲しいと語る。人生は楽しいだけでなく、辛いことが多いからこそ、MAMA.の音楽に救われるのではないだろうか。
ラストは「MURDER RED CHAINSAW」。MCで語られた思いを受け取り、フロアも熱く応える。歌詞でももどかしい世界を嘆いてはいるが、ただ息苦しいだけの人生ではないかもしれないと、1曲の楽曲からも希望を見出せた気がした。
讃美歌を思わせるようなSEが流れ、メンバーはステージを後にした。まるで映画を見た後ような心情のアップダウンがあり、あっという間の1時間弱の時間だった。
MAMA.は現在、3マンイベントを開催中である。4/26、5/8にも渋谷近未来会館にて公演が予定されている。気になった方はぜひ足を運んでみてほしい。
本日も後攻はFUR。1週間前にも2マンを開催したばかりなので、フロアもその熱量を早々からぶつけてくる。メンバーがステージに上がる前から、名前を呼ぶ声が鳴り止まない。
不協和音が鳴り響く中始まった「DROP」。MAMA.が作ったODDLYな雰囲気に、FURならではのアダルトな印象を足していく。MAMA.の命依の熱い漢気溢れる心情の吐露とFURのCionの静なる中に滲み出てくる色香が2バンドの差を早くも見せつけてくる。2バンドのアプローチの差がヴィジュアル系の良い部分である、なんでもありを物語っているようである。
続く「RU-TU-TU」でFURは真骨頂を見せてくる。映像では本日のヴィジュアルとは異なるメンバーが映し出されており、会場にいる1人1人に訴えかけて来るようである。2月からの活動でしかないはずなのに、早くもジャンルに轟かせているインパクトを垣間見た瞬間である。

MCではイベントタイトルについて語る。変わっている集団、色んなバンドと比べても色が違う2つが良いところを見せようと付けたとのことである。自分たちらしく、この日に吐き出して欲しいと語り始まったのが「VENOM」。これまでの妖艶な、静な印象ではなく、動な楽曲である。ギターのRYUはギターをかき鳴らしながら、縦横無尽にステージを駆け巡り、LIEも楽曲を口ずさみながら、安定感を醸し出しつつギターを奏でる。
ドラムのREIYAが軽快なリズムを鳴らして始まった「唇」。REIYAが一生懸命に奏でる一音一音に気持ちが籠っているのを感じられる。ベースのViViもしっかりとフロアを見渡しながら、重低音を華やかに轟かせていく。楽器隊の音の上に、Cionの色気もさることながら、フロアもステージも引っ張っていくパワーに、思わず息を呑む。
続く「横顔」。まだ楽曲配信されておらず、歌詞を見れる初めての機会となった。切ない歌詞を目で追いながら、気持ちを込めて歌うCionを改めて見ることで、歌の世界観に没頭できる。「いっそ、嫌いと言って終わらせてよ」と言いながら「どうしてこんなに尽くしているのに あなたはまだ振り向かない」と、諦めきれない切ない恋心が心にしみる。


MCでは、MAMA.がリキッドルーム公演を快諾してくれたことに感謝しつつ、先を走っているMAMA.の背中をカッコよく感じていて、背中を見せられるようになりたいと気持ちを顕にした。そして、どんな感情でも構わないので、持って帰ってほしいと伝えた。FUR、MAMA.で表現の方法が違うからこそ、色んな感情を持って帰れるのではないだろうか。
「君たちに歌います」と「Für you」を奏でる。
まだ3カ月の活動期間で、FURとしてREXは2回目のステージとなる。全ての楽曲で映像をフルに使い、バンドの世界をしっかりと表現していく。おしゃれなロゴだからこそ様々な色に変わったりするだけで印象もガラッと変わるし、様々なテイストの映像に合わされた楽曲が、楽曲への理解度を高めていくようである。「RU-TU-TU」、「Für you」しか配信では聞くことが出来ないからこそ、ライブで聞けるのが楽しみで仕方ない。


続く「IKON」ではバンドロゴ、イベントロゴを背負って演奏された。イベントをオーガナイズする上での覚悟だろうか。
名残惜しくもラスト。「また会えた時は熱い夜を過ごせたら良いなと思っています。今、1番の推し曲があります。やれんの?」と本日2回目の「RU-TU-TU」。なんと1回目とは違う演出で披露するのが、憎らしい。華やかな映像を背負ったパフォーマンスももちろん見応えがあったが、ラストのようにバンド名を背負って、名刺代わりの楽曲を披露する漢気を見せつけられた。
ともすると、クールにパフォーマンスをしているように見て取れるが、一音一音、そのパフォーマンスに込められた気持ちも垣間見える。楽器隊もステージの前方に集まり、熱く盛り上げる姿に、バンドのこれからが更に楽しみになった。
FURは4月30日には池袋Black Holeにて、赤い幽霊とカリソメと【GHOSTED】を開催する。
5月28日にはいよいよDEBUT ONE -MAN【FüR YOU】を予定している。そして6月22日には恵比寿リキッドルームでの主催公演。同志であるMAMA.も出演が決まっている。
奇妙な2バンドの共演の続きが、また2カ月後に見れるのが大変楽しみである。MCでCionも言っていた通り、また進歩した2バンドの熱演となるだろう。ぜひその瞬間の目撃者になって欲しい。
写真:折田琢矢
SET LIST
【MAMA.】
SE
1.CRY MORRY
2.NOPE.
3.WITCH??
4.毒入りミルクはママ.の味
5.ALICE iNSOMNiA
6.めいきんの成分(抽出)
7.オオミズアオ
8.ぼくらの病名は「人間」でした。
9.MURDER RED CHAINSAW
-----------------------------------
【FUR】
SE
1.DROP
2.RU-TU-TU
MC
3.VENOM
4.唇
5.横顔
MC
6.Für you
7.IKON
8.RU-TU-TU
MAMA. INFORMATION

「ママの子宮に戻りたい」
2026年5月29日(金)
📍赤羽ReNY alpha
OPEN 18:00 / START 18:30
🎫前売りチケット
Sチケット ¥5,000-(最優先入場)
整理番号付きチケット ¥0
(各D代別)
※入場時はCRY MORRYのCD帯とチケット同時確認させていただきます。
◼️購入ページ
https://livepocket.jp/e/20260529_mama_crymorry
FUR INFORMATION

【LIVE】
2026/4/30 池袋Black Hole
【GHOSTED】
FUR / 赤い幽霊 / カリソメ
2026/5/11 西荻BETTY ROOM
FUR FAN MEETING 定期公演【LOUNGE #No.3】
2026/5/28 池袋Black Hole
FUR DEBUT ONE-MAN【FüR YOU】
2026/6/22 恵比寿LIQUIDROOM
FUR FIRST INDEPENDENT EVENT【MULTIPLE ROOMS】
FUR / MAMA. / KAKUMAY / ORSEAS / ギャロ/赤い幽霊 / 蜈蚣
https://eplus.jp/fur-first-independent-event/
【RELEASE】
2026.03.10(Tue) Release
1st Digital Single【 RU-TU-TU 】
https://linkco.re/z1Yd83M1
関連リンク
◆MAMA. Official Web Site http://mama-visual.com/
◆MAMA. Official X https://x.com/_MAMA_OFFICIAL
◆FUR Official HP : https://fur-official.com/
◆FUR Official YouTube: https://www.youtube.com/@FUR_
◆FUR Official X:https://x.com/FUR_OFFICIAL_X



