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【FUR】デビューワンマンを控えるフロントマンCionが語る“RANの終わりからFURに至るまで”────「FURの音楽で勝負する」

5月28日に池袋Black Holeで<FUR DEBUT ONEMAN【FüR YOU】>を開催するFUR(ファー)。
今年2月に始動が告げられると、大きな反響を呼んだことも記憶に新しい。
それはヴォーカリスト・Cionのステージ復帰と同時に、FURの5人に共通する物語があるからだ。
これはカルマの清算ではない。
新たなる旅立ちを確たるものにするべく、Cionに偽りない思の丈を語ってもらった。


◆   ◆   ◆

ヴィジュアル系の良さは歌メロだと思ってる



────FURが始動するまではRANのプロデューサーとして携わっていたCionさんですが、結果としてRANのメンバーを引き連れて、FURを始動することになりました。ヴォーカリストであり、中心人物でもあるCionさんに、今日はNGナシでここに至るありのままを語っていただこうと思います。まず、RANからFUR始動にいたるまではどんな心境でした?

Cion 途方に暮れてたというのが正直なところですね。RANをプロデュースすることになって、共に歩んでいたんですけど、ああいう形になってしまって。

────ヴォーカルのTAICHIさんがRANとしてステージに立たなくなってしまって、これからバンドがどうなるのかとなったのが昨年の11月のことでした。

Cion TAICHIとはもともと仲が良いし、友達。なんなら彼自身が俺に憧れてくれてたから、一緒に夢を追ってた感はあったんですよ。正直なことを言えば戻ってきてほしかったし、決まってるスケジュールはやり遂げてほしかった。それでも、アイツも6年間RANを背負ってきたわけで、その彼がもうRANでは歌えないって言うのならそれが答えですよね。憤りもあるけど、どこか理解できるというか。もう歌えないって言ってるTAICHIを無理やり立たせても、それは誰も納得しないステージになってしまうから。

────予感はあったんですか?

Cion 仲が良いだけに彼の悩みも知っていたし、辞めたいって言われたこともありました。だから……うーん、困った。陳腐な言い方になるけど、困ったとしか言いようがないですね。ただ、辞めたいって伝えるのは相当な覚悟だと思うんですよ。それに辞めたいと思ってる人間に一生懸命アドバイスしても、意味がないなと思っていたので…うん、困りました。

────そのなかでCionさんご自身が数年ぶりにヴォーカルとしてステージに上がることになったわけですね。

Cion いろいろなサポートヴォーカリストを入れる案もあったんですけど、プロデューサー目線で言うと、バンドの中心が埋まっていないってことは考えにくかった。あとはTAICHIにいろいろ教えてきた数年間のなかで、俺だったらこうするな…とか自分なりの像があったんですよ。まぁ、そもそもヴォーカルに“教える”っていうこと自体が本来無理なことなんですけど。TAICHIにも最初は俺が思う像を押し付けてしまったこともあったし、結局それじゃうまくいかなかった。だから今回の件のときも、他の誰かに任せるぐらいだったら俺が立つしかないなって決断しました。最後まで悩みましたよ。

────彼はちゃんとTAICHIっていう像を確立してましたしね。

Cion そうですね。だからこそ、それを踏襲するっていうよりは自分のスタイルでやるのが正解でした。とは言え、RANの中心はTAICHIだし、それをいつまでも俺が歌うのも違うなっていうことで、メンバーを連れてFURを結成する流れになるんです。プロデューサーとして業界を俯瞰している間に、俺よりかっこいいヤツいないよな?って気持ちも芽生えてたし、今なら良いポジションになれるんじゃないかっていう野心もありましたね、正直。

────プロデューサーとして俯瞰して感じたのはどんなことですか?

Cion シーンを見渡すと、やっぱり何かと似たものが多いなって感じてました。新しいバンドが出てきても、曲なり衣装なりがどこかの誰かと似ているように映ったし、それがあまり刺激的じゃなかった。そういう想いがあったからこそ、今の自分ならこうするべきっていうものが生まれてましたね。

────それは現時点におけるFURのイメージにも直結するところだと思います。ご自身の視点からは具体的にどういったポイントが挙げられますか?

Cion 俺って、パッと見だと、パラメータは平均なんですよ。もちろん歌とライヴ力に自信はありますけど。ただ、界隈を見渡したときに勝る部分としてはセクシーさかなって思うんです。お風呂入ってるときにオールバックにしてすっぴんで鏡を見たり、
振り向きか方から…なんか漠然と子どものころから意識してたんですよ。俺、バンド歴の割には実はまだ若い方なんですけど、そういった積み重ねで大人なセクシーさは持ってると思うんです。

────以前のインタビュー(https://www.visunavi.com/2026-02-01/43182/)でもキーワードは「セクシー」でした。

Cion セクシーってエロさでもあると思うんです。昔はエロいって言ったら、上裸とかをイメージしてたんですけど、そういうことじゃないよなと。別にFURも服を脱ぐわけじゃないし、セクシーも奥が深いんです。俺のルーツはKAT-TUNではあるんですけど、K-POPとかの動向も最近はすごく気にしてて。K-POPって色気がすごいんですよ。目線の使い方ひとつとっても、女性らしさの色気と男性らしさの色気がちゃんとある。そういうところを今はすごく意識してますね。

────アイドル的な魅せ方がステージワークの良いフックになるなということに関しては同意です。

Cion 結局、ステージに立つっていう共通項がありますからね。だから、昔はライヴをすると身体がヘトヘトになってたけど、今は精神が疲れる感覚の方が強いです。しっかり音楽をやりながら、他のところにもアンテナを張らなきゃいけないんで。

────プロデューサー経験が活きる部分でもありますよね。

Cion その経験はデカいですね。だって、まずライヴハウスの抑え方がわからなかったですもん(笑)。

────ほんとうにゼロからだったんですね(笑)。

Cion そんなところから学んで、主催ライヴをするにはどうしたらいいのか?とか、どうやって誘ったら他のバンドに出てもらえるのか?とか考えることだらけでした。

────それで言うと、始動して間もないのに6月22日には初主催ライヴ<FUR FIRST INDEPENDENT EVENT【MULTIPLE ROOMS】>を恵比寿リキッドルームで開催します。

Cion それもプロデューサーの経験が活きてて。日程とか演奏時間の出演条件をバンドの公式に無作為に投げるだけじゃ、なかなか誰も出てくれない。そういうことを肌で感じてきたからこそ、ちゃんと関係値のあるバンドと一緒にやった方がいいなと思って組んだラインナップになっています。MAMA.も戦友のような古い付き合いだし、KAKUMAY、ORSEAS 、ギャロ、赤い幽霊、蜈蚣もみんな関係値があるんですよ。

────今だから意識していることはほかにありますか?

Cion そうですね…バンドってやっぱりイメージが大事だなって基本的なことを今一度大事にしてますね。どんなライヴハウスに出てるとか、どこの事務所にいるかとかで見え方にも影響はあると思います。すごく裏方チックな話なんですけど、自分がバンドだけをやっているときはそういう発想はなかった気がしますね。

────ちょっと時系列も整理したいんですけど、FURの構想はいつ頃芽生えたんですか?RANのサポートをしている最中

Cion いや、前のバンドを辞めた瞬間からあったって言ってもいい気がする。そのイメージがRANをプロデュースしている最中に、より明確なものになっていった感じですね。

────やはりそうなんですね。実際のところRANで決まっていたスケジュールをFURが引き継いでる部分があるのは事実として、Cionさんがなんとなく場繋ぎでシーンに復帰してこなしている印象はないんですよ。もっと緻密なビジョンを感じると言いますか。現在(取材は4月中旬)発表されている楽曲「RU-TU-TU」と「Für you.」はポップスとしても通用する煌びやかなメロディーですし、シャウトを使ってないことが特徴でもあります。

Cion 自分がイメージしているものをギターのLIEとディスカッションしながら形にしました。ライヴではシャウトもするんですけど、さっきも言ったようにどこにでもありそうなものではなく、ちゃんとFURの音楽で勝負するってことを意識すると、自然とこういう形になりましたね。

────作詞はCionさんですが、メインコンポーザーはLIEさんでいく方針なんですか?

Cion 現状は。

────LIEさんの引き出しにも驚かされるというか、全然、RANの延長線上じゃない楽曲ですよね。

Cion そこは彼の実力ですよね。聴いていただいたらわかると思うんですけど、FURは逆張りかっていうぐらいにトレンドに迎合しないことをやっていきます。ちゃんと曲でもインパクトを与えていく存在になりたいんですよね。やっぱり俺はヴィジュアル系の良さは歌メロだと思ってるんで。武器はいっぱいあるジャンルだけど、ちゃんとメロディーで勝負できないと生き残っていけないと思う。とは言え、K-POPやアイドルの要素をそのまま取り入れるつもりもないよってことは言っておきたいですね。

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