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【NIGHTMARE】約2年半ぶりの33rdシングル『Reach for』リリース!47都道府県ツアー&武道館を経たバンドの今と、「the WORLD」から連なった新たな世界線を語るフルメンバーインタビュー。

NIGHTMAREにとって昨年はかつてない領域に足を踏み入れる1年だった。
結成25周年を祝うべく、自身初となる47都道府県ツアーを敢行。軒並みソールドアウトを連発して、たどり着いた日本武道館はヒストリカルでありながら、彼ららしいユーモアも感じさせた。
質実剛健そのもののバンドは、早くもニューシングルを制作。
新たなる“大暴走”に挑む『Reach for』収録の3曲は、今だからこそのアプローチであるにも関わらず、時空を超える意欲作となっている。
その全貌を、相変わらず和気藹々としたNIGHTMAREの面々に語ってもらった。



◆   ◆   ◆

どれも表題曲になっていいぐらいの存在感だと思う



────約2年半ぶり33枚目のシングル『Reach for』が、3月25日にリリースされることがアナウンスされています。昨年は25周年イヤーということで、自身初の47都道府県ツアーを周って、日本武道館まで辿り着いた意欲的な1年でした。今回はそういう経緯は制作に影響しました?

YOMI:いや、毎回のことなんですけど、シンプルに良いものを出していこうっていう流れで制作していきました。その都度、レコーディングしていくなかで、どの曲が今のバンドに合うのかなっていうのを模索していて。フラットな感覚でしたね。

柩:25周年を経てっていうイメージではなかったですね。これまでタイミングによっては、そういうことを意識したアルバムもあるっちゃあるんですけど、基本的にはそういうアプローチはしないバンドだと思います。これが今のNIGHTMAREの表題曲なんじゃない?って納得できるものを出し続けている感じです。

────表題の「Reach for」は咲人さん曲です。

咲人:この曲、実は2024年の段階でミックスまで終わってるんですけど、そのタイミングでは出していなかったんですよ。

────聴いてみると、その事実が意外なほどに26年目のNIGHTMAREの名刺代わりな印象を受けるんですよね。歌詞も相まって。

咲人:実は「Reach for」じゃない曲を表題として進めてたんです。本来、俺は周年とか、そういうタイミングを意識して曲作りをするほうではあるんだけど、そのもうひとつの楽曲に対して最後の最後まで、これでいいんだろうか?って悩んでて。そんなときに、ずっと宙に浮いていた「Reach for」の存在を思い出して、これだって決まった感じ。ギリギリで決まりましたね。その、歌詞のイメージで受けた印象っていうのもわかるというか、ほんとうは25周年に向けて書いていた曲だったんですよ。だから、そういう決意的な部分を感じてくれたんだと思うけど、その歌詞のムードも結果的に今のNIGHTMAREにバシっとはまったのかなとは思います。

Ni~ya:「Reach for」がいてくれてよかったよね。

咲人:今になって、このタイミングでしっくりくる曲だなと思う。

Ni~ya:「Reach for」が候補に挙がってくるまでは、レコーディングしてても、俺のなかでしっくり来てなかったんですよ。咲人と一緒で、これでいいのか?っていうものがずっとあって。

────今回の3曲、「Reach for」、「[N]」、「煽動者」はいずれもリード感が強くないですか?

Ni~ya:多分、全曲リードに感じられるのも「Reach for」が入ることになったからだと思います。3曲並ぶと結果的にそういう聴こえかたになる気がする。

────RUKAさんは昨夏に出したEP『√25』の際には、47都道府県ツアーと武道館を経たら、また違った曲ができる気がすると仰っていました。今回、RUKAさん曲の「[N]」も含めて、そのあたりはいかがですか?

RUKA:そういう節目の曲にしたいっていう気持ちはあるんですけど、その気持ちを曲にするのが苦手で。だから、そういう気持ちは持ちながらも、曲作りとしてはいつも通りっていう感じ。というか、『√25』のときに書いた「Mist」のモードにまだ引っ張られてるところはあるかもしれないですね。


────たしかに『√25』の存在は大きくて。メンバー全員がそれぞれ作詞作曲をした5曲っていう構成もですし、47都道府県ツアーの終盤から日本武道館にかけて、往年の代表曲に負けない存在感に成長していきましたよね。ところで、武道館のことは覚えていますか?シーンでは、ヘリコプターで登場したり、馬に乗って登場するアーティストもいたなかで、NIGHTMAREはまさかの自転車で登場でした。

柩:できるならヘリコプターで登場したかったけどねぇ。

YOMI:まぁ、あれがうちららしさなんでしょうね(笑)。

RUKA:ライヴ自体のことは意外と覚えてないんですよ。今年に入ってからやったライヴも武道館も同じというか、そのときにどう思ったかとかそういうのはわからないです。感極まることもなかったかな。

────RUKAさん、これまで感極まったことあります?

RUKA:ありますよ!やめてください、人をそんな機械みたいに言うの。

Ni~ya:あははははは!…ごめん!笑いとゲップが同時にでちゃいました!

咲人:ちょっと!(笑)

────えー……話を、戻しますが、武道館だけが特別でなかった理由はなんだったんでしょう?

RUKA:多分なんですけど、47都道府県の最後の仙台公演で俺のなかでは完結してたんだと思うんですよ。だからこそ、武道館も平常心でやれたような気がしますね。

Ni~ya:去年は全国周って、みんなで日本中でワイワイ騒ごうぜ!的なお祭りの1年だったと思うんですよ。その集大成として良いライヴができたと思います。ただ、小さなライヴハウスでもたくさんライヴをしてきたので、武道館はその辺が大変だったというか。大きい会場は疲れるんですよ。せっかく花道もあるから、移動するんですけど、そこからメインステージに帰るのが大変でした(笑)。

柩:武道館自体が久しぶりだったんで、懐かしいなって気持ちになりましたね。特に変な緊張をすることもなく、シンプルに楽しみながらやれました。『√25』をリリースしたのがツアーの後半だったんで、どれぐらい育つのかなとは正直思ってたんですけど、武道館のセットリストにも違和感なく馴染んでいた印象があります。


────シニカルな柩さん曲「SMILE」もアッパーで、ライヴの起爆剤になっていたと思います。

柩:徐々に浸透していきましたね。

────YOMIさんはいかがでしょう?

YOMI:いろいろなことを考えていた記憶がありますね。全国を周っていくうちにどんどん気持ちが積み重なっていって、このままセミファイナルの仙台とファイナルの武道館を迎えたら、感動しすぎてやばいんじゃないかって思ってたんですよ。でも、結果から言うと、仙台も武道館もそういう感情よりも、素直な楽しさが勝ってました。

────咲人さんは最後に感極まる場面もありました。その姿が意外だったんですよ。

咲人:人を機械みたいに言わないで(笑)。なんだろう…武道館当日を振り返ると、リハでアンプのトラブルとかはあったものの、本番自体はかなりリラックスしてやれたんですよ。最後の場面は、どっちかっていうと安堵感が強いのかもしれない。個人的に悔しい思いをすることもあったし、ツアーと武道館をやりきれたことで安心したっていうのが正直なところです。

RUKA:柩が武道館で泣くっていうのは誰もが想像していたことなんですよ。だから、咲人が泣いてて、「え、そっち?」ってびっくりしましたね。

一同:あはははは!

RUKA:咲人が泣いているのに、まさかの柩は泣かないっていうね。それが結構衝撃でした。

咲人:なんかさ、たまにそういうときない?

RUKA:ある?

Ni~ya:あ、でも、俺もツアー中、どっかであったな。なんか急に涙が溢れるんだよね。

咲人:そうそう。自分でもなんで?って思うんだけど。そう考えると、ゾジーさん(YOMI)もMCで急に泣いてたよね?


YOMI:あったあった。なんでなのか自分でもわからないけど、グッとくる瞬間が多かったんですよね。

柩:ツアーの序盤でも、ゾジーがMC中に後ろ向いて動かなくなって、どうしたんだろうって見に行ったら……そのときはスタンドに頭ぶつけてただけでしたね。

YOMI:それは違う涙だろ!(笑)

Ni~ya:柩の涙は演技じゃないの?

柩:違うよ!

YOMI:泣いてやろうと思って泣ける人はすごいですよね。

柩:だから違うって!俺、俳優じゃないから。


────なんてほっこり話もありつつ、そのあたりは4月22日にリリースされる映像作品「NIGHTMARE TOUR 2025 回生 天下大暴走 最終公演 夜宴 2025.11.09 日本武道館」で、振り返っていただきましょう。さて、今回『Reach for』収録の3曲についても伺っていきたいと思います。まずは表題の「Reach for」から。キャッチーさに加え四つ打ちがインパクト大です。

咲人:四つ打ちも2024年の段階からありましたね。デモからほとんど変わってないです。メロは少し変えたかなって程度で。

────どこか「dogma」っぽさも感じられる気がします。

咲人:四つ打ちだから?

────と言うよりは、終末感ですかね。

咲人:なるほどね。でも、サビ以外はダークな構成っていうのは得意とするところですよね。そもそも、シングルのリードとして出そうっていう意識はまったくなかったんですよ。「[N]」と「煽動者」があったから、リードに収まったところもあるかもしれない。選曲会のリストにも入ってなかったんですよ。そういう曲が最後の最後でこういう形になるのは非常に珍しいことだと思う。デモを作るときって大体、ループものとかバンドサウンド以外の音も俺が作ってるんだけど、どうもゴールが見えてこなくて。今回、鍵盤をお願いしたのがBUCK∞TICKとかを担当されている横山和俊さんなんですけど、横山さんの音が入ったときに世界観が固まった感じがしますね。

────歌詞も“Feeling your Nightmare”とズバリなメッセージです。

咲人:昔から“悪夢”とか、そういう直接的なワードをいれたくなっちゃうんですよね。これってある意味では禁じ手じゃないですか。それを要所要所であえて使うっていう、これは自分のなかの遊び心ですね。連発すると安くなっちゃうから嫌なんですけど。歌詞としては「煽動者」とも通ずる部分があるんだけど、25年もバンドをやっていると、どうしても慣れていって丸くなる部分がでてきてしまう。昨年47都道府県を周ったことで、そうはなりたくないなって気持ちがすごく芽生えてきて、2024年に書いたものとまったく一緒なんですけど、そういう自分たちの姿勢を言葉にしてます。


────47都道府県ツアーに向けて書いた歌詞が、47都道府県ツアーを終えて必要とする言葉だった事実が意味深いですね。

咲人:たしかに。

RUKA:今回、「Reach for」も「煽動者」も咲人曲なんですけど、ドラマー目線からすると縦のラインがすごく大変なんで、ライヴに向けてはシビアに演奏する曲になるだろうなって思います。シーケンスに監視されているような感覚。実際、難しいんですよ。


咲人:「Jubilee」を叩いてるんだから大丈夫じゃない?

RUKA:いや、「Jubilee」よりハードル高い。3曲目の「煽動者」は特に。ずっといるシーケンスの“チキチキ”がこっちを見張ってんだよね。

Ni~ya:レコーディング中にノリでサビにディレイかけたのは覚えてます。ディレイかけることで音が細かくなるんですよ。

柩:最初の印象はNIGHTMARE的にはちょっとコアな曲っていう感じだったんです。表題曲っていうよりは、アルバム曲みたいなイメージで。最近、咲人から「これを表題曲にしようと思うんだけど、どう思う?」って訊かれて、聴き直したら、当時の印象と違って、むしろすごくキャッチーだなと思いました。時間が経ったせいなのか、理由はわからないんだけど、今回出すシングルとしてこの曲が正解かなと。

YOMI:俺はね、実は最初から表題曲っぽいなって印象だったんだよね。今回の3曲はどれも表題曲になっていいぐらいの存在感だと思う。「[N]」も「煽動者」も。全体のバランスもいいですよね。

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