【アルルカン】◆フルメンバーインタビュー◆5人で描く、その先へ。新生アルルカンが迎えた“新たな夜明け”

2026年9月6日、彼らが“勝負の日”と語ったZepp Hanedaの舞台で、Dr.瞭の加入が発表され、アルルカンはひとつの大きな節目を迎えた。
バンドの原点とも言える5人体制の始動。そして、アンコールで披露された新曲『瞼の裏』。会場を埋め尽くした歓声は、新たなメンバーを迎えた喜びだけでなく、多くの人が待ち望んでいた“アルルカン”の帰還と幕開けを祝福するものでもあった。
4人体制を経たからこそ見えたもの。そして、新たに5人で進むことを選んだ理由とは何だったのか。新生アルルカン誕生の経緯から、その先に見据えるビジョンまで、新メンバー・瞭を交えた5人に話を聞いた。
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────まずは、瞭さんの加入、そして新生アルルカンの誕生、おめでとうございます。これからのアルルカンにとって、瞭さんがどんな刺激や変化をもたらす存在なのかを探っていきたいのですが、既存メンバーから見た彼はどんな印象ですか?
奈緒 純粋無垢で、これからどんな色にでも染まっていける可能性を持ったドラマーですね。年齢も若いし、全てが新鮮に受け止められているというか。僕らが今まで経験してきて当たり前になってしまったことを大喜びしてくれたり、逆に大変なことに対して「こんなこと、普通にできるわけないじゃないですか!」って慌てていたり。そういう時は「でもまあ、俺らはそれをやってきたんだけどね」って返してます(笑)。瞭を見ていると、僕らがなくしてきたものをまだたくさん持っている気がするんですよね。だけど、ドラムのプレイは良い意味で年齢とまったく比例していなくて、「若いのにこんだけ叩けるの?」って感じで。ポジティブシンキングで、向上心も半端ない。ドラムが上手い理由は、その人間性に詰まっていると思いますね。
────來堵さんから見た瞭さんはいかがです?
來堵 ヴィジュアルを見ての通り、わんぱく坊主ですね。よく寝る。よく食べる。
────確かに、瞭さんからは見た目も含めて、わんぱくなフレッシュ感が伝わってきます(笑)。
來堵 でも、そんな感じに見えるけど、ちゃんと芯があって、僕は彼の探求心が本当に好きですね。一見全部をライトに考えているのかなと思いきや、全然そんなことはないギャップがある。瞭はもともとヴィジュアル系にルーツがあるわけじゃないんですけど、サポート時代にDIAURAとのイベントで歴代ヴィジュアル系バンドの楽曲をカバーすることになって。そこで、「ヴィジュアル系を知らないから、僕調べてきました!」って、それぞれのバンドの歴史とか曲を調べてきたんですよね。そういう前のめりな真面目さも、いいなって。
祥平 年齢は下ですけど、メンバーと対等に接してくれるところもいいですね。ライヴで音を合わせていても、そういう距離感の詰まった部分が自然と音に表れてくる。だから最近は、良いライヴを届けられている実感があります。
────祥平さんは、瞭さんにご自身と重なる部分を感じているそうですね。
祥平 自分も、今の瞭ちゃんみたいな立場で、同じくらい世代の離れたバンドに入ったことがあって。当時の重圧とか、プレッシャーとか、わざわざ思い出さなくても無意識に重ねちゃうところがありますね。彼は堂々としたプレイでそれを感じさせないから驚かされる部分も多いですけど。自分自身、あの時純粋にいろんなものを飲み込んで、その結果今があると実感しているから、瞭ちゃんにも自分が歩んで経験してきたことは、教えられるものならどんどん伝えていきたいなと思ってます。
────暁さんは、どんなふうに瞭さんを見ていますか。
暁 ピュアですね。本気で喜ぶし、本気で落ち込んだり、悔しがったりもする。彼もバンドを始めるまでにいろいろあっただろうし、こういうのって当たり前にできることじゃないと思うんですけど、腐らずにそのピュアさを持ったまま出会えたことが嬉しいです。本気でやって、その分本気で悩んでいる姿を見ていると、すでにあったアルルカンという物差しに、新たな目盛りが刻まれていくような新鮮さを感じるんですよね。
────瞭さんが本気で悔しがっている姿って、どんな時に感じるのでしょう?
暁 バンドがこれまで積み重ねてきた年月だったり、僕らが求めているものだったりに追いつこうとする姿勢を見た時ですね。僕らから出ている雰囲気を感じ取って、彼は自分自身に課題を課しているように見えるんです。そこに届かなかった時、本気で悔しがる。だからといって、うじうじしているわけでもなくて、自分なりに噛み砕く時間をつくりながら、まっすぐ向き合っているところがすごいですね。

────4人から見た瞭さんの他己紹介でしたけど、ご自身としては合っているなと思いますか?
瞭 そうですね。自分がどう見られているかは大体わかっていたけど、ほぼ100%合っていると思います(笑)。
────瞭さんはアルルカンというバンドを通して、初めてこのシーンに飛び込んできたわけですけど、それまでどんな音楽やルーツを辿ってこられたんですか?
瞭 今の自分を形成した音楽を挙げるなら、邦ロックですね。そもそも僕がバンドという概念を知ったのは小学生の頃で、当時『銀魂』の主題歌だったSPYAIRの『サムライハート(Some Like It Hot!!)』にめちゃくちゃ惹かれたことがきっかけでした。そこから音楽に興味を持って、調べて、「あ、これがバンドってものなのか」って。人生で初めて観たライヴもSPYAIRの「JUST LIKE THIS」という野外ワンマンでしたね。中学生になると、そこからどんどんラウドにのめり込んでいって、SiMやMY FIRST STORY、coldrain、Azamiといったバンドたちにものすごく憧れていました。高校生になってからは、海外のバンドにも影響を受けたかな。もちろんポップスも好きでしたけど、振り返ってみると、自分の中で一番大きかったのはメタルコアやハードコアだったんだろうなと思います。
────じゃあ、ヴィジュアル系はほとんど通ってこなかったんですね。
瞭 それでいうと、高校生くらいの時にギルガメッシュを聴いていて。でも、当時の自分はヴィジュアル系だと全く認識していなくて、普通のラウドロックバンドだと思っていたんですよね。後になってから、ヴィジュアル系バンドだったんだと気づいた記憶があります。
────言われてみれば、ギルガメッシュはシーンの枠を超えて、ラウドロックファンからも絶大な支持を集めていましたもんね。
瞭 ヴィジュアル系に触れる機会がなかっただけで、決して興味がなかったわけではないんです。それまで僕は、アルルカンでサポートを務めていたHiroki君(C-GATE)のローディーをしていたので、舞台袖からアルルカンのライヴを観る機会があって。そこで初めてヴィジュアル系というものを目の当たりにしたんですよ。ヴィジュアル系って綺麗でクールだというイメージを勝手に持っていたから、それはもう衝撃的で。「こんなに暑苦しいバンドがいるんだ」って、そのギャップに完全にハートを奪われましたね。

────奇しくもヴィジュアル系として認識して観たライヴの原体験がアルルカンだったわけですね。では話を遡って、瞭さんが加入するまでの経緯をお伺いしたいのですが、もともと奈緒さんが“5人のアルルカン”にこだわりを持って、ずっとドラマーを探されていたと聞いています。
奈緒 僕が好きなバンドは、大体5人編成が多いんです。もちろん4人編成でも好きなバンドはたくさんいますけど、ギタリストとしてはやっぱりツインギターのバンドに惹かれるんですよね。知ってのとおり、アルルカンは5人編成で始まったバンドで、そのほうがまとまりもいい。ファンはもちろん、アルルカンを知ってくれている人たちも、多分そういう印象だったと思うんです。つまり、結局はどこか欠けている状態。「減ったな」というマイナスなイメージはどうしても拭えないと感じていました。
────バンドに対して「欠けている」って相当強い言葉に感じますが、そこには外野から言われる焦りとかがあったのでしょうか?
奈緒 全くそういうことはなくて、これはもう“アルルカン”というものを形成する上での自分の美学ですね。
────なるほど。
奈緒 アルルカンを形づくる要素っていろいろあるけれど、そのひとつが「5人バンドであること」みたいな。だから、僕は絶対に5人目を入れなきゃいけないって一人で奔走していました。でもまあ、そんなすぐに見つかるとは思っていなかったし、急いで誰かを入れて願っていない形になってしまうのも困る。メンバー全員が「この人であるべき」というふうにならないと、本当の意味で5人にはなれないし。だからといって、自分から探さないと何も動かないってわかっていたので、一番その思いが強い自分が見つけてくるから、他のメンバーにはそれが良いかどうかを判断してほしい、くらいの感じでした。
────既存メンバーのお三方は、奈緒さんの話す欠けた感覚だったり、5人の美学だったりを、どんなふうに捉えていましたか?
祥平 まあ、欠けている感覚はずっとありましたね。でも、来るべき時が来たらでいいのかなって。そう考えると、「本当にこの人が良いな」って思える存在は、自分が見渡してもいなかった。だから、瞭ちゃんの加入に関してはマジで運命的なものを感じるというか。
來堵 僕は、欠けていたって感覚はあまりなかったですね。良くないきっかけではあったけど、当時4人のアルルカンになったことで、凝り固まっていたものが解けて、楽曲だったり活動だったりに新しい可能性を見出せた気がしていて。ここにきて、バンドが変化できることの楽しさみたいなものを感じていましたね。でもだからこそ、そういう時期を経て5人のアルルカンが帰ってきた時のフィット感はありました。元の形に戻った時の、「やっぱりアルルカンってこれだよな」っていう感覚につながりましたね。

暁 メンバーを迎えることへのこだわりで言えば、僕が一番なかった印象ですね。もちろん5人になったほうが絶対にバンドは強くなるし、おめでたいというか、良いムードになることもわかるんですけど、自分の実力を上げることとドラムを探すことは、僕の中ではあまり結びついていなかった。バンドが這い上がるきっかけとしてドラムを探そう、というテンションでもなかったですね。僕にとっては、夢見る理想を追いながら、それに見合う実力を自分やバンドが身につけていくほうが気持ちよく進めるというか。それに、アルルカンの価値が上がれば上がるほど、「このバンドに入りたい」ってヤツも増えるはずだから。入ってもらうんじゃなくて、入れてやるくらいのスタンスでいいと思っていました。それでも奈緒が熱心に探してくれていることは知っていたので、自分は自分でやるべきことをやって、前だけ向いて進んでいこうという気持ちでしたね。
────それぞれの思いがある中で、それでも奈緒さんはドラマーとして瞭さんを迎えたいと決意するわけですが、その後はどんな流れだったのでしょうか。
奈緒 声をかけたのは、今から1年前くらいですね。12周年のライヴが終わってひと段落ついたくらいかな。ツアー終わりに飯に誘って、そこでストレートに「自分はアルルカンのドラムをずっと探していて、瞭君と一緒にやりたいんだけどどう?」って。
────ということは、瞭さんがサポートに入られてすぐにスカウトされているわけですが、そこまで惹かれた理由は何だったんですか?
奈緒 それはもう完全にフィーリングですね。しかも、彼が入ることで見えるアルルカンの未来がありすぎたというか。うちのバンドって、メンバー全員それぞれ違う方向にクセが強いんですよ。だから、この先バンドを円滑に回していくには、ムードメーカーが必要だった。冒頭でも話したように、彼が持っていて僕らにない部分って、まさにそういう人間性の部分なんです。それに、結果論としていろいろな取捨選択をしながら今のアルルカンがあるわけですけど、この先一緒にバンドをやっていくのであれば、年上でも同世代でもなく、かなり年齢の離れたメンバーが良いと思っていたんです。多分、そうじゃないと今のバンドには馴染まないから。一方で、僕たちに気を遣わない子じゃないと、メンバーやチームにうまく混ざらない。そういうことが全部ぴったりハマる人材が瞭君でした。

────そう聞くと、瞭さん以外にはもう適任がいないように感じられますね。
奈緒 この年齢でこれだけドラムが上手いってことは、別にアルルカンに入らなくても、あと数年もすれば仕事としてドラムで食っていけると思うんです。おそらくスタジオでもサポートでも引っ張りだこになるだろうし。だから僕が心配していたのは、育て方と言ったら大げさですけど、僕らが間違えたら、本来あったはずの彼の未来を壊しかねないということでした。入ったら終わりじゃなくて、ドラマーとしての人生も豊かにしてあげたいという思いがあったんです。だから、時間をかけて慎重に考えていいし、本当に自分のやりたいことを選んでいいからね、ということは伝えていました。
────今のお話、奈緒さんは瞭さんの未来を背負う覚悟を持って声をかけたように感じたのですが、その誘いを受けた時、瞭さん自身はどんなことを考えていましたか?
瞭 実は、即答はできなかったんですよね。サポートを始めてからメンバーやチームのことを知るようになって、アルルカンがものすごく素敵なバンドなんだということはすぐに気づいていました。それでも、自分がこの先どんな音楽人生を歩んでいくのかまでは考えていなかったんです。当時はドラムを叩くことに必死だったんでしょうね。他のバンドのサポートもしていたし、自分の中にはいろんな選択肢があった。だから、「少し悩んでもいいですか?」と奈緒さんに伝えました。
────13年の歴史を持つバンドに入るって、想像できないくらいのプレッシャーですもんね。
瞭 はい。むしろ、そればっかりでした。アルルカンが長年積み上げてきたものをどうにか覗こうとしても、多分僕にその全部を見ることはできない。ファンのみなさんと積み上げてきた時間も、僕がどれだけ想像しようとしても、想像しきれない領域なんです。最初は、その差をどう埋めようかってずっと考えていました。でも、今さら考えたところでどうにもできない。そんな過去のことを考えるくらいなら、これからどうしていくかを考えたほうが絶対にいいよなって。
────加入を決意するまでに、気持ちが固まったきっかけはあったんですか?
瞭 今年3月に開催したアルルカン主催イベント「束の世界 -SONOSEKAI- 2026」で、EX THEATER ROPPONGIの大きな会場がパンパンに埋まっている景色を観た瞬間ですね。あの空間を一緒につくれたことが何より自信になったし、今後アルルカンが大きな舞台に立つ時に、そこで叩いているのが自分以外だったら悔しいなと思えたんです。「俺はアルルカンに入りたいんだ」って気づいた瞬間でした。
────そこから時を経て、Zepp Hanedaで行われた「imagine」TOUR FINALで重大発表として瞭さんの加入が明かされます。バンドにとっても、ファンのみなさんにとっても、歴史に刻まれる特別な一日になったことは言わずもがなですが、それぞれどんな思いでステージに立っていたのでしょうか。
來堵 自分はもうゲネの時点からグッときていて。この一日が、アルルカンにとって大切なシーンになるだろうと思ってはいたけど、瞭の加入が発表される映像が流れた瞬間の歓声が忘れられないですね。
────確かにあの映像が流れた時、普段の黄色い歓声が、地鳴りのようなものすごい音に変わっていったのがとても印象的で、会場にいた誰もが同じように忘れられない瞬間を共有できていたように感じます。
來堵 これこそが、みんなが待っていてくれたものなんだということが伝わってきて嬉しかったし、その先のことが楽しみにもなりましたね。そこから、アンコールの1曲目にやった『PICTURES』は、5人になった姿を示すのにふさわしいパフォーマンスだったんじゃないかな。僕らの歴史上で、5本の指に入るくらい大切な1ページになったと思います。
暁 「imagine」ツアーは毎本ブラッシュアップを重ねていて、本当に1本たりとも無駄にしていないと胸を張って言えるライヴができていたんです。特別な一日ではありつつも、変に意識することはなく、ツアーの26本目にふさわしいものを出すことができましたね。 『PICTURES』は、瞭がやりたいと言ってくれて。2023年のMUCCとのツーマンで披露して以来、3年ぶりにやったんですよね。そういう緊張感もありつつ、一番のハイライトは僕もやっぱり、映像で瞭の加入を発表して、それが受け入れられた瞬間かな。言ってしまえば、自分のパフォーマンスとは直接関係ない部分じゃないですか。映像を流して、その発表をみんながどう受け止めるかという場面だったので。でも、その反応を見た時に、すごく温かい気持ちになったんです。いつものライヴにのめり込んで感じる、何かを掴み取ったとか、歯を食いしばってやりきったとか、そういう力の入る感覚とは少し違っていて。ただ純粋に、瞭にスポットライトが当たっていたあの瞬間、これまでに感じたことのない気持ちになれましたね。
────個人的には、ライヴ終盤に瞭さんが暁さんをドラム台に手招きして握手を交わされた瞬間もハイライトでした。あの時は、瞭さんからどんな言葉を掛けられたんですか?
暁 瞭本人は、気持ちが高ぶって自然と体が動いて呼んだらしいんですけどね。一言、「頑張ろうね」って。
────すごく素敵な2人の距離感ですね。
暁 なんかもう、僕もめちゃくちゃ高ぶっていたし、同じテンションでは返せなくて(笑)。「言われんでも頑張るわっ!」って言っちゃいました。
────瞭さんは、どうしてあの瞬間に暁さんを呼んだのでしょう?
瞭 暁さんも言ってましたけど、気づいたら体が動いていたんですよね。あの瞬間、とにかく手を振って呼びたくなったんですよ。何かこう熱い言葉を掛けるつもりだったんでしょうけど、自分で呼んでおいて思い浮かんだ言葉が「頑張ろうね」って(笑)。でも、それくらい自然体でやれたライヴだったんだと思います。
────祥平さんは、涙ぐまれている場面もありました。
祥平 あれは自然とそういう感じになって。やっぱり、瞭ちゃんが自分の言葉で「アルルカンに加入すると決めた」って報告できたことが嬉しかったんでしょうね。

────奈緒さんは、瞭さんをアルルカンに迎え入れた張本人ですが、あの日のZepp Hanedaはどんな景色に見えていましたか?
奈緒 僕と同じように、ファンのみんなもこの形を望んでいただろうし、それ以上に、アルルカンのドラマーが瞭君で良かったと全員が思っているだろうなって。あの大きな会場で、その思いが瞭本人に向かって塊のようなエネルギーとなって飛んでくるのを感じて、安心しました。それに、アンコールで『PICTURES』の後、5人でやろうと決めていた新曲『瞼の裏』を披露する流れも、めちゃくちゃ秀逸なセットリストだったと思います。

────『瞼の裏』は、然るべきタイミングでリリースしようと温めていた作品だと聞きました。新生アルルカンの一歩目として、この曲を選んだ理由は何ですか?
奈緒 本来のアルルカンらしさと、ここ最近やっている音楽がかけ離れているのはわかっているんです。かけ離れているというか、冒険心のエッセンスが強い。4人になった影響がデカくて、変わらないといけない、今までどおりじゃもうダメなんだって必死に新しい形を模索した結果が、作品に表れていたんですけど。でも、お客さんが求めるアルルカンの良さは自分でも理解しているし、「みんなはこういう曲が好きなんだよな」っていう答えも持っているつもりです。そういう曲は一番良いタイミングで出したいと思っていて。メンバーと話して、「やるならZepp Hanedaでしょ」と決まったのが、「imagine」ツアーが始まる前でした。ほとんど時間がない中、そこから急ピッチで仕上げたのが『瞼の裏』で。クオリティーがあまりにも微妙だったら当日やるのはやめよう、なんて話も出ていたんですけど、歌詞が上がってきて、MVもできて、それを見た時に、絶対にこのタイミングでやらなきゃダメだと思ったんです。結果的にかなり反響もあったし、「アルルカンってやっぱりこうだよね」みたいなコメントもあって、まずは自分の感覚がずれていなくて良かったなって。それと同時に、「じゃあ、これを踏まえて次を見てろよ」っていう気持ちもありましたね。あくまでご挨拶程度というか、次の作品に期待していてほしい。そんなふうに、自分でハードルを上げにいった感覚です。
────今後の新生アルルカンは、怒涛のライヴ尽くしですよね。年内はこれまでのアルバムを振り返る『Anthology:Chapter II』に始まり、その後もワンマンライヴが立て続けに控えています。中でも驚いたのが、来年1月からスタートする東名阪のフリーライヴ「NEW DAWN」で。この時代に、しかもSpotify O-EASTを含む規模感でフリーライヴを打つというのは、かなり挑戦的な決断だったのではないでしょうか。
暁 今、それだけの自信があるので。ライヴを観てもらえれば、間違いなくアルルカンの魅力と実力は伝わると思う。あとは、今年の初めに「DAWN」というツアーを回って、あの時から自信はものすごくあったのに、結果が伴わなくて正直悔しい思いをしたんです。絶対にリベンジしたいと思っていたところに瞭も入ってくれたので、「NEW DAWN」として早く今のアルルカンを見せにいこうと思った次第ですね。
────先日行われた周年ライヴのMCもそうですが、暁さんは動員に対する悔しさを包み隠さず言葉にされている印象があって、それはなぜですか?
暁 どんなライヴでも楽しめているし、そこにこだわりがあるかと言われたら多分僕はないほうなんですけど。それでもやっぱり、シンプルにデカいところでやりたい自分もいます。上手くいかない悔しい時期の僕らもずっと見てきてくれて、下手したら自分たちよりもアルルカンのことを信じてくれているファンがいる。だから、そういう一人ひとりに、信じて良かったと思ってもらえるライヴを見せたいんです。これだけカッコいいことをやっているんだから、然るべき人たちの前で見てもらうという目標は、ずっと追い続けていたほうが自分としても気合いが入るし。かつて5人だった頃に口にした武道館もそうですけど、ポーズのままで終わらせたくない。そういう意味では、キャパにこだわってステップアップしていかないとダメなんです。それに、このご時世にO-EASTを無料でやっていいと言ってくれる、僕らと同じように頭のネジが外れた社長もいますしね(笑)。スタッフも含め、アルルカンに夢を持ってくれる人がたくさんいるので、自分自身もそれを口にして、見合うだけの実力をつけていくことを大事にしたいです。
────アルルカンに未来を賭けてくれる人たちが大勢いるからこその発言なんですね。
暁 言わずに伝わらないのはもったいないな、と。言葉にしたほうが、みんなも歩幅を合わせやすいんじゃないかと思って。だから今もこうしてインタビューを受けているわけで、自分たちが何を考えていて、どこへ向かっているのか、それを伝えるのは僕にとっての誠実さですね。
────暁さんが、つねに言葉にされることを大切にしている理由はそこなんですね。では最後に、新生アルルカンとしてやっていきたいことはありますか?
祥平 今は瞭ちゃんが入って、その分伸びしろが生まれていると思うんです。この勢いがある状態で、ツアーや主催イベントを通して、ファンはもちろん、今まで出会ってくれた共演者や、初めてバンドを観に来てくれるお客さんまで、いろんな人を巻き込んでいきたいですね。それが、シンプルに思い浮かぶ目標かな。
來堵 それでいうと、自分は何でもしたい!
────バンドを始めたてのような、超ポジティブなテンションというわけですね。
來堵 そう、そう。何かひとつに絞るのは難しくて、今の5人でリリースもしたいし、撮影もしたいし、ライヴもしたい。その繰り返しの中で、武道館もそうだし、一つひとつの目標を叶えていきたいですね。僕はめっちゃ前向きです。だから、より多く、いろんなことをしたい。
暁 そうだよね。以下同文! 個人的には、良い意味でブレたいですね。どう転んだって自分の表現に落とし込む自信があるし、思っていたのと違うことが起こったとしても、それを全部糧にできる自負もある。だから、自分で制約をつくりすぎずに、まだまだいろんな場所へ行きたいですね。
奈緒 5人になったからといって基本的にやることは変わらないんですけど、今、一番脂が乗っているクソカッコいいバンドが、こんなに知られてないのはおかしいと思うんですよ。だから、「NEW DAWN」のツアーもそうだし、ヴィジュアル系だけでなく他のジャンルにも手広くアプローチをかけられる僕らの強みを生かして、アルルカンを知ってもらう機会を増やしていきたいですね。

────みなさんの熱量を受けて責任重大なトリですが、瞭さんはいかがですか?
瞭 さっき奈緒さんが言っていたように、アルルカンはどんな層にもぶっ刺さる何かを持っているはずだし、一度観てもらえれば心を動かす自信もあります。だって、シーンの外側にいた自分自身がそうだったわけだから。あの時、ヴィジュアル系に、アルルカンに、初めて触れて感じたものや受け取った刺激は、一生忘れずにいたい。僕と同じような気持ちでこのシーンに触れられる可能性を持った人は、まだまだたくさんいるんだと思うと、ものすごく楽しみですね。絶対にぶっ刺さると思うので、今の俺たちでぶん殴りにいきたいです!
取材・文/井田愛莉寿
LIVE PHOTO/川島彩水

東名阪FREE LIVE「NEW DAWN」
1月9日(土) 梅田 BananaHall
開場 16:00 / 開演 17:00
1月31日(日) 名古屋 Electric Lady Land
開場 16:00 / 開演 17:00
2月5日(金) Spotify O-EAST
開場 18:00 / 開演 19:00
■出演
アルルカン
一般チケット 11月28日(土) 10:00〜 ¥0
詳細
https://arlequin-web.com/news/4978.html
※当日は整理番号順にお呼び出しいたします。
※各会場、上限に達し次第早期に発券を終了する場合がございます。
※整理番号付き
※枚数制限お一人様4枚まで
※当日券はチケットをお持ちの方が入場後、状況次第でご案内いたします。
チケットをお持ちでない場合、ご入場いただけないこともございますのであらかじめご了承ください。
■本人確認について
以下の通り身分証をご持参いただきますようお願いいたします。 ◎顔写真付きのものであれば、1点をご持参ください。以下がその対象となります。
なお、必ず生年月日記載のものでお願いいたします。
(1)パスポート (2)運転免許証
(3)写真付き学生証(名前が手書きでも可) (4) マイナンバーカード
※全てについてコピーは不可です。現物をご持参ください。
◎上記 (1) ~ (4) をお持ちでない場合は、
下記 (a) 1点と (b) ~ (d) の1点の,計2点で確認をとらせて頂きます。※手書き不可
なお、健康保険資格確認書証は必ず生年月日記載のものでお願いいたします。
(a)健康保険資格確認書(必須) (b)住民票 (c)公共料金等の支払い明細
(d)名前が記載されているクレジットカード2枚以上
上記をお持ちでない場合、又は身分証明書の記載内容(名前写真) と
ご来場者情報が一致しない場合は、
理由の如何に問わずイベント参加をお断りさせていただきます。
なお、その際のチケット料金の払い戻し等は一切行いません、ご了承ください。

アルルカン Presents「束の世界-SONOSEKAI-2027」
■日程/会場
3月13日(土) EX THEATER ROPPONGI
■開場/開演
開場 14:30 / 開演 15:30
■出演者
アルルカン / Plastic Tree / lynch. / DEZERT / Royz / 甘い暴力
■チケット料金
1階スタンディング ¥8,500
2階最前列 ¥14,000 / 2階指定席 ¥11,000
※ドリンク代金別途
詳細後日解禁!!
https://arlequin-web.com/
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