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【 YUKI × YUKKE 】対談実現!────時を超えて実現したRaphaelとMUCCの邂逅。YUKI「4月12日はRaphaelのYUKIとしてステージに立とうと思います。」YUKKE「輸血子さんもノートとペンを置きたいでしょうね、この日は。」

Raphaelとは、願わくばいつか対バンをしてみたかったんですよ。



────もはや今回のイベントで結びついていいのかというぐらい胸が熱くなるエピソードですね。しかし、それだけの変遷があるおふたりの関係の中で、今回YUKIさんにスペシャルゲストを打診された理由ってなんだったんですか?

YUKKE:やっぱり今の若い世代のバンドマンに見てもらいたい存在っていうことですね。もっと言うとそのバンドのファンの子にも届けたいなっていう気持ちが勝手にあって。世代を超えて受け継ぐものや、新たな発見があるんじゃないかなって。もちろん今の若いバンドは、今回出てくれるMAMA.NICOLAS、グラビティだったり個性がしっかりしていてすごく良いので、そのバンド達だけの対バンでも成立するんでしょうけど、やはりそこは普通じゃあり得ないラインナップを実現させたいよねって輸血子さんが言ってました()

YUKI:なんか光栄だな。嬉しいな。

────ありのままを話すと、輸血子さんが毎月都内のライヴハウスで若いバンドを観ているうちに「今の世代は良いバンドが多いからもっと盛り上げたい」と仰っていて。ただ、若いバンドだけの対バンはもうすでにたくさんあるので、夢や大きな経験になるスペシャルゲストアーティストがいた方が良いよねってことで、真っ先にYUKIさんのお名前が挙がったという経緯なんですよ。

YUKI:すごく嬉しい。

YUKKE:輸血子さんは「私がオーガナイズするんだったら普通の人じゃちょっと作れないメンツでやってみたいわ」みたいなのがあったらしい。あとYUKKEとして、Raphaelはすごく好きなバンドで、願わくばいつか対バンをしてみたかった存在なんですよ。だから今回こういう形で関われるというかYUKIくんに出てもらえることで、どこか自分も夢を見れるようなイベントになるなって。物語があると思う。

────そこにぶつかるのがよりによってMAMA.NICOLAS、グラビティという精鋭ですからね。この3バンドにも自身のストロングスタイルが明確にあるから楽しみです。

YUKI:自分自身が2年前に喉頭癌という喉の癌を公表してっていうのもあって。癌の前からの潜伏期間も入れると5年近く浮上できていなかったんですよね。なので、その間は結構シーンからも遠ざかってしまったり、そもそも歌を歌うどころか喋ることもできなかったんで、浦島太郎みたいな感じなんですよ。だから対バン自体もものすごい久々になるので不安はあるんですけどね。最後は2016年とかで、かなりブランクがあるので僕に何が出来るだろうっていうのは考えました。

YUKKE:だから結構無茶な話してるなって思いながら電話かけたんですよ。

────輸血子さんが。

YUKI:あははは。

YUKKE:でもアコースティックライヴとかは多くやってて、セットリストにRaphaelの曲も入ってたりするのをSNSでチェックはしてた。

YUKI:すごい。見てもらえてるんだね。ありがとう。

YUKKE:きっかけとして、今の若いバンドってちょうど俺らの世代に影響を受けたって言ってくれてる子達がすごく多いんですよ。俺もそういう歳になったかぁ()っていう感慨もありつつ、恩返しじゃないですけど叶えられることは叶えてあげたくて。だから、今回出るバンドにちょっとフライングで「もしかしたらYUKIくん出てくれるかもよ」って話したらめちゃめちゃ喜んでた。

YUKI:本当にそれは嬉しいね。

YUKKE10年ぐらい前とかヴィジュアル系シーンが一回元気なくなっちゃたなって感じたことがあったんだけど、ここ最近結構盛り上がってるように感じてる。その中でも今回出てもらうMAMA.NICOLASとグラビティは俺、個人的にすごく好きだからYUKIくんに観てもらうのも楽しみ。

YUKI:僕もそこを結構楽しみにしていて。今のそのトレンドとかも勉強させてもらいたいしね。見学したいなぁ。

YUKKEMAMA.はダークな正統派で普段から曲とか聴いてる。ヴォーカルの子が変わった子なんだけど、それがパフォーマンスにも反映されていてヴォーカリストらしい性格なのが良い。NICOLASは輸血子さんが一目見て絶賛していて。


▲謎の女・輸血子(ライター)

────僕もその日輸血子さんと一緒にいたのですが、「めっちゃいい!」って連呼されていたのを覚えてます。ダークで激しいけど、歌が立っていてキャッチ―さを放棄していないカッコ良さを貫いてますよね。

YUKKE:ライヴがかっこいい。今時珍しく狂気をぶっ放してるよねNICOLASは。グラビティはMAMA.とかNICOLASの雰囲気とはちょっと違くて、派手さや可愛さ、コミカルさもあってキンブレとかお客さんを振るような感じ。やっていることが振り切っててめちゃめちゃ面白かったら今回のイベントにはいてほしかったバンド。

────グラビティは世間にどう響くかを緻密に計算しているんですけど、単に迎合してるってわけではなくて、音楽を届けることをストイックに突き詰めた結果、プライド持ってやってるかっこよさを感じます。

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