1. HOME
  2. NEWS
  3. 【ライヴレポート】<XANVALA 2MAN LIVE SERIES "XANVALA VERSUS" vs DRUGS>2026.4.17 池袋EDGE◆混ぜるな危険!?劇薬同士の化学反応が火花を散らした夜

【ライヴレポート】<XANVALA 2MAN LIVE SERIES "XANVALA VERSUS" vs DRUGS>2026.4.17 池袋EDGE◆混ぜるな危険!?劇薬同士の化学反応が火花を散らした夜

XANVALA 2MAN LIVE SERIES "XANVALA VERSUS" vs DRUGSが、2026年4月17日(金)に池袋EDGEで開催された。本公演は、XANVALAが主催する2マンライヴで、前週の4月10日(金)にも同会場にて「vs THE MADNA」を開催している。平日にも関わらず、チケットは2週連続でSOLD OUTとなっており、多くの注目を集めていることが伺える。《XANVALA 対 DRUGS》という、強烈な個性のぶつかり合いで飛び散った火花は、どのような熱をもたらしたのか。刺激的な一夜の様子をレポートする。


◆   ◆   ◆

DRUGS



先攻は、DRUGS。バンドを象徴するカラーであるグリーンの照明に包まれながらメンバーが登場。2025年12月に始動したばかりのバンドであるため、この日が初見だというオーディエンスも多いかもしれない。SEが鳴り止み始まった1曲目の『悪魔』では、鋭さと湿度を帯びたサウンドがフロアをじわりじわりと這うように広がりを見せ、そこに重なる綴(Vo)の押し殺した囁き声が、これから何かが起きることを予感させる。その緊迫感を引き裂いたのは、雷鳴さながらのシャウト。まさに「悪魔の降臨」だ。


2曲目の『THE LIBRA』では、「やれんだろ!殺し合いに来たんだろ!」と煽る綴にDOPES(ドープス・DRUGSファンの呼称)が全力のヘドバンと大声で呼応する。続く『CARVED IN ALMA』ではタイゾ(Gt)の鋭いサウンドと、腹の底までずしりと響くYoshiatsu(Dr)の轟音に誘われ、フロアが気持ちよく壊れてゆく。そこから雰囲気は一転、水の波紋がじんわりと広がるような進藤 渉(Ba)のベース音に優しく手を引かれて迷い込んだのは、油断するとどっぷり引きずり込まれて戻れなくなりそうな『Flesh and Halo』の世界だ。暗闇の中に差し込むひとすじの光のごとく、タイゾの小気味良いギターソロが大人が描く本気のダークネスを見せつける。


『感染の宴』では「——生きてんだろ?」と綴に煽られつつ、DOPESが拳を突き上げながら張り裂けんばかりの大声で存在を示す。私たちがライヴハウスという空間で自らの“生”をありありと感じる瞬間のひとつが、このときだろう。そうして普段は内側に隠している“本当の自分の声”が、心の奥底から残響となって溢れ出す……そんな1曲である『Echoes of the Hidden Self』が続く。脳内に侵入してくるタイゾのリフレインと、進藤 渉の指先が踊るライトハンド・タッピング、そして内側に隠れている自分に愛あるビンタをかまして目覚めさせてくれるような、Yoshiatsuのドラムが炸裂する。


さらに、どこまでも心身を開放させてくれる重低音の『Trite and nauseating』から、「もっと来い!DOPES!Λ(ラムダ・XANVALAファンの呼称)、一緒に戦ってくれ!!」と始まったのは『UNTIL I DIE』。コミカルな声も使い分け色彩豊かに歌い上げながらも「突っ込んでこい!!」と逆ダイを誘発しフロアをかき乱す綴。しゃがませたオーディエンスを「東京!揺らせ!床ぶち抜け!!」とさらに煽り、ファンもメンバーも全力ジャンプで会場を揺らして“血の気”は最高潮に。果たして混ざり合うのか未知の掛け合わせであったDOPESとΛが、DRUGSの劇薬サウンドによってひとつに溶け合う。しかし、まだまだこれで終わるはずもない。

「別に認めてくれなくても大丈夫です。(だけど)Λ、ひとつだけお願いがあります。どうか、どうか……本日をもって……死んでくれ!!!殺し合え!!仲良しこよしなんてどうでもいいんだよ!やれ!戦え!死ぬ気でかかってこい!!」という綴の絶叫と、フロアのモッシュの嵐の中で始まったのは『E,M,M,M』。逆ダイループで温度が上昇し薄くなる空気の中、体力を振り絞った一人ひとりの真剣勝負——これぞ“ライヴ”の光景である。


そこまで上りつめても「今日という日は、DRUGSにとってもXANVALAにとっても必ず大切な一日になるはずだよな!?悔いを残して帰るんじゃねえ!お前らの人生をぶつけてこいよ!DOPES、Λ!かかってこい!!」と、綴が満足することはない。「真ん中開けろ!!」と、W.O.Dと激しいシャウトで始まったのは『Baby……』。ぶつかり合いからのぐちゃぐちゃモッシュに、Yoshiatsuのドラムがさらなる欲望を掻き立てる。

終盤は、ズブズブとDRUGSに丸呑みされる感覚に襲われる『貘』、そしてあやしげなギターサウンドに導かれる『NEW ORDER』で、ラストすべてを絞り出すDOPES。この夜、DRUGSが見せつけたのは、暴力性すら美へと昇華する「洗練された狂気」だった。それは、各々がキャリアを積み集結した4人だからこそ生み出せるものであり、緻密な計算によるものでも、はたまた才能から自然発生したものであっても、どちらにしても恐ろしいバンドであることに変わりはないだろう。



XANVALA



後攻は、主催のXANVALA。巽(Vo)は、公演当日のX(巽曰く、“ツイッター”)でDRUGSとの2マンを「戦闘民族とのタイマン」と表現。今夜はそれほどの、気の緩みが命取りとなる決闘なのである。ツインテールにひらひらと黒いチュールをあしらった麗しい出立ちの巽が最後に登場し、全員がステージに揃うと5人バンドならではの圧倒的な存在感と華があり、一気にフロアを制圧した。


“それでも今日を生きてみたいの 私の為の聖なる戰争を——”と、生への苦しさと力強さを複雑に孕んだ『聖戰』を1曲目に掲げ、XANVALAが“タイマン”の舞台に乗り込んできた。開戦の合図に相応しい疾走感に溢れる曲である。実はこの日、XANVALAはフジテレビの朝の情報番組『ノンストップ!』で「令和のヴィジュアル系を牽引するバンド」として、レジェンド・東海林のり子さんのレポートにより紹介された。その解釈にまったくの異論なしのライヴを、2曲目以降も鮮やかに見せつけていくことになる。

2曲目の『クロコダイル』では早くもフロア全体を巻き込み、「染めてやろうぜ!」と勢いよく始まった『MY BLACK』では、Yuhma(Gt)と70.(Ba)が楽しそうにじゃれ合う一幕も。それにしても、Λの声の大きさと勢いといったら凄まじい。ファンまでもがここまでかっこいいバンドがあるのかと驚かされる。続いて、70.の重厚なベースソロと宗馬(Gt)の印象的なリフで始まる『落ちていく魔法』で、フロアは激しさの海の中へどこまでも沈んでいく。そこに安心して身を任せられるのは、知哉(Dr)の緻密なドラムパフォーマンスが底でどっしりと支えてくれるからこそだろう。


「綴さんの背中を追いかけてここまで来ました。対バン相手、ましてや2マンの相手をすげぇ好きで、とか……俺がそういうのを言うと擦り寄ってるみたいかなと思ったりもしたけど。でも、そう思われてもいいです。ずっとかっこいい背中のままでした、今日。すげぇ嬉しかったです」と、憧れの存在である綴への思いを、巽が吐露する場面も。

「VERSUSというものをここまで体現してくれるんだと思って。これは主催者の我々、ヘラヘラしてると負けるぞ、全部喰われるぞと思いまして。(綴は認めてくれなくても大丈夫と言ったが)……俺は認めてほしいです。全員を認めさせます!」と、真面目に語ったかと思いきや、DOPES+Λを掛け合わせた呼称を考えながら「……ドムダ?」と首をかしげながら言い、愛らしい一面を垣間見せ会場を沸かせた。

「俺のことぶっ刺しに来てください。それくらい楽しみでした!」と始まったのは、ダンサブルな『エンジェル・ドロップ』、雨の中で噛み締める悲しみを描いた『ジャノメ』、ゴリゴリの重低音の中にYuhmaの澄んだアルペジオが染み渡る『ヴァジュラ』と、会場はフルアクセル。そこから空気をガラッと変えたのは『冥冥』のドロリとしたダークサウンド。しかしそれだけにとどまらず、遠くから聞こえる「カンカンカン……」という遮断機の音と左右に点滅する赤いライト、迫り来る電車の音が緊張感を生む中『ケ・セラ・セラ』がさらなる熱狂へと導く。


「その首まだついてるな!?」と巽が煽り、知哉のスネアがさらにテンションを上昇させ突入したのは『十三』。歌うようなベースラインとギターリフが気持ちよく暴れさせてくれる1曲だ。そして、自分が強くなれる儀式を象徴した最新曲の『アイライナー』から、ラストの『デスパレート』へ。Λの「かかってこい!!」を合図に本編はクライマックスへと向かい、XANVALAが掲げる「乱れることは美しい」をどこまでも体現したライヴであった。


アンコールでは、実は音源で綴の声が入っている楽曲であるという『Bamby』を披露。「一緒にこの曲が完成するところを見届けてもらってもいいですか?」と、先攻DRUGSの綴(Vo)を呼び込み、正真正銘の真っ向勝負を繰り広げる。綴と巽のシャウトの掛け合いは、この2マンならではのスペシャルな演出と言うほかない。


アンコール2曲目の『CREEPER』も引き続きツインボーカルで演奏され、W.O.Dでぐちゃぐちゃに混ざり合うΛとDOPES。本来、混ざり合うはずのなかった「劇薬」同士が引き起こした化学反応は、炎が上がりそうなほどの熱量を最後に生み出した。ベースソロでは、70.がお立ち台に立つと綴が顎に手を添えて70.を“顎クイ”するレアな場面も。綴が「Λ!」巽が「DOPES!」、そして綴が「DOPES!」巽が「Λ!」とそれぞれのファンを愛を込めて叫び、「また戦おうぜ!」と次の戦いを誓い合って熱きタイマンは幕を閉じた。


今後の彼らはというと、DRUGSは8月28日(金)に渋谷WOMBで開催される3rd ONE MAN LIVE「THE DOPES」に向けて、精力的な主催2マンを開催する。
一方のXANVALAは、5月3日(日・祝)の浦和ナルシス公演『70.生誕祭2026』を皮切りに、7月10日(金)のツアーファイナル・代官山UNITを終着地として全国ツアー“AGNI”へと漕ぎ出す。もし彼らがあなたの街を訪れたなら、その圧倒的な勢いの目撃者——いや、共に各地で熱狂の火を灯す“共犯者”となってほしい。




Text:Miyu
Photo:kiwamu kai(XANVALA)、A.Kawasaki(DRUGS)

SET LIST

⚫︎DRUGS

悪魔
THE LIBRA
CARVED IN ALMA
Flesh and Halo
感染の宴
Echoes of the Hidden Self
Trite and nauseating
UNTIL I DIE
E,M,M,M
Baby……

NEW ORDER

-----------------------------------

⚫︎XANVALA

聖戰
クロコダイル
MY BLACK
落ちていく魔法
エンジェル・ドロップ
ジャノメ
ヴァジュラ
冥冥
ケ・セラ・セラ
十三
アイライナー
デスパレート

-ENCORE-
Bamby w/綴
CREEPER w/綴

■XANVALA × CHAQLA. TWO MAN LIVE TOUR「CHANVALA.」
2026年4月24日(金)渋谷CYCLONE
OPEN 18:00 / START 18:30

2026年4月29日(水・祝)心斎橋soma
OPEN 17:00 / START 17:30

【出演】XANVALA / CHAQLA.

【チケット】前売 ¥5,000 / 当日 ¥6,000(税込・D代別)
※未就学児入場不可 / 営利目的の転売禁止
[一般発売中]https://eplus.jp/chanvala/

■XANVALA TOUR 2026 “AGNI”
5月03日(日・祝)浦和ナルシス〈70.生誕祭2026〉
5月10日(日)神戸VARIT.
5月11日(月)OSAKA MUSE
5月14日(木)福岡INSA
5月15日(金)福岡INSA
5月28日(木)新潟CLUB RIVERST
5月30日(土)郡山#9
5月31日(日)仙台MACANA
6月07日(日)新横浜NEW SIDE BEACH!!〈知哉生誕祭2026〉
6月18日(木)名古屋ell.FITS ALL
6月19日(金)浜松窓枠
6月25日(木)札幌SPiCE
6月26日(金)札幌SPiCE
7月01日(水)宇都宮HELLO DOLLY〈Yuhma生誕祭2026〉

[TOUR FINAL]
7月10日(金)代官山UNIT
※O.A:Z CLEAR(浦和、新横浜、宇都宮公演を除く)

【チケット】前売 ¥5,500 / 当日 ¥6,500(D代別)
[一般発売中]https://eplus.jp/xanvala/

-----------------------------------

■MAMA. presents III MAN RUSH. 渋谷暗森喰堂
2026年4月26日(日)渋谷近未来会館
OPEN 18:00 / START 18:30
【出演】MAMA. / XANVALA / DRUGS
【チケット】前売 ¥5,000 / 当日 ¥6,000(D代別)
[一般発売中]http://eplus.jp/mama/

■DRUGS presents 感染裁判所 vol.1
2026年6月5日(金)池袋EDGE
OPEN 18:00 / START 18:30
【出演】DRUGS / DAMNED
【チケット】前売 ¥4,500 / 当日 ¥5,000(D代別)
Bチケット(一般発売):4月25日(土)10:00〜
[購入URL]https://eplus.jp/sf/detail/4498870001-P0030001

■DRUGS presents 感染裁判所 vol.2
2026年7月1日(水)池袋EDGE
OPEN 18:00 / START 18:30
【出演】DRUGS / NICOLAS
【チケット】前売 ¥4,500 / 当日 ¥5,000(D代別)
Bチケット(一般発売):4月25日(土)10:00〜
[購入URL]https://eplus.jp/sf/detail/4498880001-P0030001

■DRUGS presents 感染裁判所 vol.3
2026年7月16日(木)池袋EDGE
OPEN 18:00 / START 18:30
【出演】DRUGS / NICOLAS
【チケット】前売 ¥4,500 / 当日 ¥5,000(D代別)
Bチケット(一般発売):5月2日(土)10:00〜
[購入URL]https://eplus.jp/sf/detail/4513240001-P0030001

■DRUGS 3rd ONE MAN LIVE「THE DOPES」

2026年8月28日(金)WOMB SHIBUYA
【出演】DRUGS
※詳細は後日発表

関連リンク

◆XANVALA Official Web Site:https://xanvala.com/
◆XANVALA Official X:https://x.com/XANVALA
◆XANVALA Official YouTube:https://www.youtube.com/@xanvala_official
◆DRUGS Official Web Site:https://www.drugs-japan.com/
◆DRUGS Official X:https://x.com/DRUGS_JAPAN666
◆DRUGS Official YouTube:https://www.youtube.com/@DRUGS-JAPAN

関連キーワードでチェック

この記事をSNSでシェアする