【Z CLEAR・AKIRA（Vo）】◆独占インタビュー◆「X JAPANみたいに東京ドームで3DAYSやりたいです。」

XANVALAは夢を見させてくれるバンドです

────でも広島から出てくるってちょっと人生かかってるじゃないですか。メンバーに上京の件を話したときのことって覚えてますか？

AKIRA：覚えてます。でもあっさりと。

────迷いなくOK？

AKIRA：うん。そうですね。AKIRAがヴォーカルなんだからAKIRAのやりたいことで良いよって。これまでもバンド内で結構自由にさせてもらっとるんですけど、メンバーみんなもちゃんと夢を見とったんで。“なら行こうか”という感じです。本当にすんなり。やはりXANVALAを観た経験が大きかったです。

XANVALA – XANADU(「ASK」TOUR FINAL at 新宿BLAZE 2022.08.27)

────XANVALAのメンバーさんとの交流とか付き合いはその後ありますか？

AKIRA：広島でのオープニングアクト以降もちょくちょく連絡も取り合ったりとかしてますね。

────お兄さん気質ですよね。70.さんとかも思いやりの人だし。

AKIRA：そうなんですよ。70.さんには先週も２回ぐらいご飯連れてってもらって、音楽のこととか東京での動き方とか、ずっと聞いてもらったんですけど“大丈夫だよ、大丈夫だよ”って言ってもらって。上京しての家とか活動拠点探すのもギターのYuhmaさんがアドバイスして下さったり…あんなに多忙なバンドなのに信じられないですよね。そういう心意気とか、仲間を大切にすることは自分達も大切にしなくちゃなって思いました。

────うん。温かいですよね。上京して、環境の違いとか感じることはありますか？

AKIRA：いやぁ…東京って人だらけ。人しかおらんなと思いません？

────そうですか(笑)確かに土日の都心部とかは混雑してますよね。

AKIRA：ちょっとずつ慣れるようにしてます(笑)

────ですが、東京での主催「ぶち渋谷」がもう既に決まっています。5月21日渋谷REXに出演するバンド、イベントについても教えて下さい。

AKIRA：今回は「ぶち渋谷」という主催の第２回目なんですよ。で、デカい場所でワンマンするっていう目標とは別に、いつかゆくゆくはロックバンドがやるようなフェスを開催するのも夢で、そこに向かって進んでるイメ―ジです。１回目がビバラッシュ、Leetspeak monsters、XANVALA、KIRAだったんですよ。今回もラインナップはほぼ同じなんですけど、Rides In ReVellionが出てくれることになって嬉しいです。各バンドさんの楽曲やステージはもちろん人柄もかっこいなと思っているので、是非出演して欲しいなと、自分から連絡しました。リスペクトです。

────やはり今回もXANVALAの名前がありますね。

AKIRA：XANVALAは夢を見させてくれるバンドです。先ほども話した通りバンドとしても人としても尊敬しているんですけど、憧れているだけじゃなくて“こういう人になりたい。こういうバンドになりたい。”…と思ってなれるバンドじゃないことも理解してはいます。本当に自分達の好きな音楽でああいう景色が見られるのか、と背中を見せてくれたバンドですね。だから、その姿勢に感銘を受けて、俺たちなりのやり方で頑張ろうと思っています。

────楽曲の強度や耳に残る確かさはZ CLEARにも通じるところを感じます。そしてLeetspeak monstersも前回に続いて出演ですね。

AKIRA：ちょっとこれは自分たちのルーツにも関わるんですけど、楽曲に軸とか芯があるのを、ヴィジュアル系でハロウィーン感っていうものに昇華しているのが素敵だなと思っていて、ずっとリスペクトしているバンドです。最近ちょっと仲良くさせていただけてとても嬉しいです。で、Rides In ReVellionはとにかく曲が好きです。

────西日本組ですよね、大きく分けると。

AKIRA：僕らも広島で活動している時に、大阪のRides In ReVellionと広島のBLESSCODEがよく一緒にライヴやっとったのでお名前は知ってたんですよ。それで演奏も巧いし、曲がメロディから何から素晴らしくて、いつか一緒にステージで出会いたいと思っていました。あと、今回の「ぶち渋谷」全体に言えることなんでけど、ライズも人柄が良いです。

────そしてKIRAは一緒にツーマンツアーも廻っているし、ある種では盟友的なバンドですよね。

AKIRA：うん。盟友ですよね。KIRAも西日本組でもあるし、広島のZ CLEARと福岡のKIRAってご近所みたいな意識があって、これまでも互いにライバルが少ない環境の中で共に切磋琢磨してきたと思いますし、見えないストーリーが自分たちの中にはあると思ってます。Z CLEARが掴んでいくもの、KIRAが勝ち取っていくもので互いに進化してもっともっと高いステージでも共に闘っていきたいと思える存在です。ツーマンツアーの＜BUCHI BOTEKURI TOUR＞(4/1福岡～4/15東京)も、この２バンドで日本獲っちゃおうぜ！というアツい想いでやってます。

────道中では、前日広島セカンドクラッチでツアーをしていたNICOLASから愛情溢れる差し入れがあったり、若い２バンドの漲るガッツが好意的に応援されているのを感じます。

AKIRA：マジで嬉しすぎます。

────以前、KIRAのメンバーも同様のことを口にしていて。それこそ移動とかも大変ですもんね。西日本から機材車に乗って東京まで来てライヴして、また帰ってって。そこにコロナ禍も直撃して、その中でも折れずにやってきたZ CLEARには特別な想いがあると語っていました。

AKIRA：バンドマンとしては本当に珍しいと思うんですけど、うちのメンバーとKIRAのメンバーは全員仲いいんですよ。特に誰と誰とかっていうのはないんですよね、みんな仲間ですよね。

────余談ですけど、KIRAとのツーマンツアーのフライヤーがめっちゃいいなと思ったんですよ。ああいうところも手間暇かけてお客さんがワクワクすることをしようっていう心意気というか、こういうところも頑張っているバンドならきっと曲やライヴもこだわっているんだろうなという期待感が煽られますよ。今のお客さんは目が肥えてるからそういう細部まで大切にされますしね。ところで、「ぶち渋谷」の、“ぶち”は広島弁で言うと“めっちゃ”みたいな意味ですよね。

AKIRA：そうです。このイベントを将来どんどんどんどん大きくしていって、ここに集まったリスペクトしているバンドでもっと行きたいんです。

────今後対バンしてみたいバンドっていますか？上京したことも踏まえて。

AKIRA：対バンしてみたい…NICOLASやAshmaze.はいつか対バンしてみたいですよね。

────上京してきて、これからでもライバルも増えていくじゃないですか。Z CLEARとしては今後、音楽性や展望、どういうイメージでいますか？

AKIRA：もちろん東京に出てきてまだまだなので、現実的なところとしては、先輩方の力もお借りしたいなっていうところあるんですけど。何より自分達が力をつけなくてはならないので出来る限り一日を大事にして、やりたい音楽に時間を費やしたいですね。いずれは…あの、本当にもうずっと言ってるんですけど、X JAPANみたいに東京ドームで3DAYSやりたいです。

────まさに復活した時の3DAYSばりに。ちなみに東京出てきてこっちのシーンってどういう風に思いました。

AKIRA：音楽的にも色んなバンドさんおるなっていうのが、第一印象なんですけど…どこのバンドに勝ってとか負けてっていう感情はないですね。シンプルに色んなバンドがおるなぁってだけで、俺らは俺らの音楽で売れていくのであまり関係ないです。色々なものを観て勉強出来るのはデカいですけど。

Z CLEAR – JUNKIE（Official Music Video）

────月並みですけど群雄割拠な環境に身を置くことでの課題や、むしろ浮き彫りになるZ CLEAR像も出てきたりと、広がりを見せそうですよね。

AKIRA：Z CLEARは“世界を変える”っていうコンセプトなんですけども、何かに退屈しておるとか、苦しい悲しいとかそういう感情がお客さんの中にもきっとあるじゃないですか。その世界を俺らの音楽でどんどん変えていく。あなたの見ている世界を俺たちの音楽で変えてあげるよってコンセプトなんですね。なので、自分らの信じるこのロックンロールでどんどん押していきたいなと。自分が信じるロックンロールをずっとやっていきたいなっていうのはあります。

────「ぶち渋谷」も迫っているし、まだ少し先ですがまさにそのコンセプト通りの＜“世界を変える“五大都市ワンマンツアー「JUNKIE ROCK」＞も６月からスタートします。直接感じに来いよ！と。

AKIRA：是非！実力をつけて東京のお客さんの心も掴んで年に１回は着実に大きい規模の主催をしたいので、５月の「ぶち渋谷」は見逃さないでほしいです。全国ツアーは、東京に掴みに来た想いを東京だけにぶつけるんじゃなくて、大阪・名古屋そして、今まで地元におったときにお世話になった広島・福岡にも届けます。

────親御さんやお友達にとっても嬉しい凱旋になりますね。

AKIRA：親は上京にそこまで抵抗なくて“行ってこい、頑張ってこいよ”っていう感じ…他のメンバーも多分同じなので大きな気負いはないですけど楽しみです。東京に出てきて『JUNKIE』を公開して次の日、テレビの話をもらって、この間地上波の深夜番組で3月のエンディングをさせてもらったんですよね。そういうのもあって東京に行ってよかったなって両親は思ってくれてるはずです。狡い手とか使いたくないんですよ。本当に一人一人と向き合ってやっていきたいので、今回やってるビラ配り企画だったり一人一人に対して宣伝していくっていう感じでやっていきます。もちろんSNSにもどんどん力を入れていかなきゃいけないですけど、一番はライヴハウスで一人一人と向き合って音楽するっていうことで広めていきたいです。何かに退屈しとるとか、何か世の中に不安を持っとる子に対して、俺らの曲が届いたら、背中を押してあげられると思う。そういう人に届いてほしいです。

────Z CLEARを観るなら今だと。

AKIRA：早くから自分らのことを知ってくれたお客さんも、今から出会うお客さんも胸張って、このバンドいいぞって言ってもらえるようなバンドになるので。俺らの曲を聴いてライヴに来てくれよっていう気持ちです。

インタビュー・文：山内　秀一

■Z CLEAR PRESENTS 「ぶち渋谷」
2024/05/21 (Tue)SHIBUYA REX
開場 16:30 / 開演 17:00
前売4,500円 / 当日5,000円
出演：
Z CLEAR
XANVALA
Leetspeak monsters
Rides In ReVellion
KIRA

■Z CLEAR "世界を変える"五大都市ワンマンツアー「JUNKIE ROCK」

2024/06/13 (Thu)福岡 graf
開場18:00/開演18:30
前売り¥3,000/当日¥3,500
出演：Z CLEAR
GUEST:KIRA

2024/06/14 (Fri)広島 セカンドクラッチ
開場18:00/開演18:30
前売り¥3,000/当日¥3,500
出演：Z CLEAR

2024/06/19 (Wed)心斎橋 CLAPPER
開場18:00/開演18:30
前売り¥3,000/当日¥3,500
出演：Z CLEAR
GUEST:ホンモノ

2024/06/20 (Thu)HOLIDAY NEXT NAGOYA
開場18:00/開演18:30
前売り¥3,000/当日¥3,500
出演：Z CLEAR
GUEST:麗麗

2024/07/02 (Tue)池袋BlackHole
開場18:00/開演18:30
前売り¥3,000/当日¥3,500

関連リンク
【Z CLEAR OFFICIAL】
◆Official Site
◆AKIRA Official X