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【Chanty】スペシャルロングインタビュー◆ワンマンツアー総括と13周年公演、ミニアルバム制作秘話、そして来年4月9日開催のSpotify O-Crestワンマンに向けた想いを語る。「見栄で固めたバンド像なんて、誰にも届かない。」(芥)


長く音楽を続けていきたいのであれば、今のままではきっとどこかで無理になると思った。



────そして、14年目のChantyについて。まず、先日の周年のアンコールで「次のアンコンテンポラリーツアーのファイナル、2027年4月9日・Spotify O-Crest公演をソールドアウトさせる。」という目標のお話がありました。そして、先ほど芥さんから出た「今のChantyに感じている停滞感」という言葉。読んだ方に誤解されたくないのは、この“停滞感”って決してバンドの内側のことではないじゃないですか?

一同:そうですね。

────素晴らしい楽曲を生み出して、素晴らしいライヴもできて、メンバー間の状態も非常に良い。でも、バンド内の成長や充実と、取り巻く環境や数字含めた外側の部分は、必ずしも同じ速度の進歩を望めるものではなくて。そこの葛藤があのMCに繋がったのかなと感じたりもしたのですが、実際はどうなのでしょうか?

芥 そうですね・・・正直、これまではバンド的に見栄を張っていたいところもあったなと思う。長く続けているバンドって、実数的なピークだったり、色々なことがあるじゃないですか?ライヴの会場選びにしても、勝負を賭けて上に行くという目的を持って大きなところでやる場合もあれば、単純にその会場でやりたいからやる場合もあるし。Chantyも、今後またいずれかの手法を選ぶ時もあると思います。ただ、そうやってここまでやってきた中で、この前のMCで言ったとおり“バンドが何とかなっちゃってる”ということを強く感じたんですね。

────その言葉、物凄く刺さりました。きっと長く続けているバンドの多くは心のどこかでそれを感じていると思うけれど、実際に言語化してステージからファンに伝えたことの強さと重さが凄まじかったです。

芥 例えば、Spotify O-Crestのキャパは250くらい。Chantyが周年などでそこそこ大きな会場を設けた時にそれ以上を呼べているのかと言ったら、ここ数年は大体その前後くらいなんですよ。だからと言って大きな会場でやってはいけないわけではないし、その時に見せたいものに合う会場を選んでいるわけだから、必ずしもソールドアウトにこだわるつもりも必要もないです。ただ、“何とかなっちゃっている”現状のまま活動をしていくことを考えると・・・やっぱり、長く音楽を続けていきたいのであれば、今のままではきっとどこかで無理になると思った。これは、あくまでもメンバー側からの視点で、ファンの人たちのファン心理的なものとはまた別の話になってくるとは思いますが。僕らからすると、いつも応援してくれている人たちにだけいろんなことを頑張ってもらって活動を続けていくのではなく、単純にもっと広めていかないと、遅かれ早かれバンドが終わってしまうと改めて強く考えるようになったんですよね。言わなくていいことばかり言っているかもしれないけれど、こうやって口にでもしないと、きっとなんとかなっちゃってる状態に甘えて、生きるためだけに音楽を続けていっちゃう気がして。緩やかに下降線を辿って、今できる規模の活動もできなくなって。できる限りのスタンスで活動を続けるという手段もあるかもしれないけれど、果たしてただ単純に「続ける」っていうのは正しいことなのか?恩返しになるのかな?って思うところもあるんです。長く活動をしていると「続けてくれてありがとう。」と言われることが増えてきましたけど、僕はやっぱり一緒に何かを叶えていきたいし、みんなの自慢のバンドであってほしい。何より、素晴らしいファンと一緒に今歩めていることに慣れたくないんです。

────とてもよくわかりますし、それをこうして言葉にして伝える誠意が素晴らしいです。

芥 Chantyを愛してくれている人たちの応援を本当にありがたいと思っているからこそ、もしも一定数の無理や負担といったものの上で“何とかしてもらっちゃっている”状態なのであれば、それは僕らのほうが努力をして改善していくべきであって。そういう部分に、もう少し目を向けていかなくてはと思ったんです。今回「Spotify O-Crestをソールドアウトさせる」という目標を掲げたことによって、「Chantyって、250くらいのキャパでそんなに必死にならないといけないんだ?」と思われたりもするでしょうけど、そんなことはもう気にしなくていいかなって。見栄で固めたバンド像なんて、誰にも届きませんから。もしかしたら、それで醒める人も居るかもしれないし、バンドの今を全く知らない外野の人たちから下に思われたりすることもあるのかもしれないですけど、「でも、俺らは遥かにカッコいいライヴをしているんで!すみません!」って気持ちです。

────今のChantyに自信があるからこそ、ですよね。

芥 本当にそうです!ただ、そう思いつつ思うような結果が出せていないのも、きっとどこからか来る慢心からだと思うので、自分たちがカッコいいと思っているものをどうしたらちゃんと届けられるのかを試行錯誤しながら何度でも伝えにいきます。それも、立ち止まることがないからこそできることですよね。

────そのとおりです。ここまでのお話、正直“そこまで原稿にしていいのか!”と驚いた部分もあるのですが、それを口にできる今のバンドのメンタルの強さと自分たちを俯瞰して客観視できる冷静さに、ひたすら感服しています。

芥 『深々呼吸』を生み出せたからこそ、こういう気持ちになれたのかもしれない。今回の制作中だって“ちゃんと良いものが形にできるだろうか。”と不安になる瞬間もあったけれど、こうしてみんなで必然と言えるものを作ることができた。今のChantyにはそういう力があるし、ここ1年くらいでライヴの届き方も変わってきていると感じるんですね。「微熱」や「USHIMITSU DANCE」もそうだけど、新しい武器がどんどん生まれている。だからこそ、Chantyが始動した時にソールドアウトさせた池袋EDGEとほぼ同キャパの会場であるSpotify O-Crestを、もう一度しっかりと腰を据えて売り切る気持ちでやっていく。なりふり構わずに、後ろ指をさされてもいいから、その気持ちを伝えたほうが良いと思った。

今のこの最高な状態のChantyを、もう一度ちゃんと広めていきたい。



────今のお話を伺うと、『アンコンテンポラリー』というツアータイトルになった理由もより理解できます。

芥 うん、そうですね。

────色々なものを取捨選択してやってきたバンドが、今またこういう選択をして宣言して進んでいる。世界がどう変わろうが持ち続ける自分たちの中の大切なものが明確だからこそ、できるツアーだと思います。

芥 自分としては、去年のback on live FES(富山で開催されているフェス)に出演したことが大きかったと思う。ノンジャンルフェスに出演したのは初めてだったんですけど、他のところとも戦って、“このバンドは勝てる!”と思ったんですよ。

────頼もしい!

芥 今年も同じフェスに出演させてもらったんですけど、タイミング的に周年後すぐだったりスケジュールの関係で体力面は結構ヘヴィな状態だったんですが、同じように思うことができた。去年ノンジャンルのフェスに何本か出させてもらったり、ヴィジュアル系のフェスを何度か経験したことによって、「微熱」や「累々」とかも生まれていったと思うんですよね。その辺りから、バンド全体のライヴのフォーカスが変わったじゃない?白くんが作ってくる曲とかも。

白 うん、そうだね。

────「ロックフェスであれヴィジュアル系の現場であれ、ジャンル関係なくいきたい。」と仰っていますからね。

芥 そう、究極の中途半端を目指したい。結成当初から、本数は少ないにしろジャンルレスでやってきたところもありますしね。音楽的な面においても、ヴィジュアル系の中で考えたら、Chantyは激暴れ系バンドでもないし、かといって世界観だけを押し出すバンドでもない。今のこの4人であれば、究極の中途半端の極みを創り出せるのではないかと。Chantyってちょっと独特で、あまり「行くぜ!」とやり過ぎないほうが伝わるというか、ふわっとしているようでもちゃんと“らしい”温度を伝えることができれば、響いてくれる人がたくさん居ると改めて感じたので。

白 そうできるようになったよね。前ならふわっとしただけで終わってしまっていたところだけど、今はふわっとした状態でやったものが綺麗に収まるようになった。

芥 そうだよね。良い具合の腰の据え方の位置が見えてきたから、今のこの最高な状態のChantyを、もう一度ちゃんと広めていきたい。こちらからちゃんとアプローチして伝えて、その上で足を運んでもらいたい。

────とても伝わりました。14年目のバンドが明確な目標を掲げて宣言してくれたこと、嬉しかったです。

芥 もしも、“これだけ言ってもダメだった。”みたいな状況になったとして。僕は、それで折れてしまう音楽なのであれば、そこまででいいとまで思っています。でも、Chantyは折れないですから。頑張りますよ。

白 そのとおりすぎて、言うことが無いですね。

野中・shota:(同意)

白 最近、バンド全体がこれまで以上に芥さんに引っ張ってもらっている感じがあって。本来あるべき姿というか、バンドにとって一番良い状態だなと感じています。

芥 ただ、この3人のプレイに関しては今バンドとしてすごく良い状態になっていると感じるからこそ、自分の歌唱はもっといかないとダメだと思ってる。自分を卑下するつもりはないし、言葉やライヴ運びの面では自分の役割を果たせていると感じるけれど、色んなジャンルと当たると“やっぱり、歌だな。”と痛感するし、僕が足を引っ張っている部分があるのは事実だから。もっと突き抜けなくちゃいけない。前々から続いている喉のことはまだ抱えているけれど、どんどん精度も上がってきているので、見とけよって気持ちです。

────歌は生身の人間から生まれるものだし、喉のリハビリだって時間が掛かって当然ですし・・・。

白 機材のように、買い換えられるものではないですからね。

野中 ライヴって、その日その歌に込められた想いだったり、“生”の部分を聴きに行くものやから。

shota そう思う。

芥 ただ、それを踏まえても、今このバンドは最強だと思っているので。

────Chantyは長年わりと控えめなところがあったから、今これだけ自信を持てていることが素直に嬉しいです。

芥 そうですよね。本当に、みんなしっかりと今のChantyを観てください。そして、2027年4月9日・Spotify O-Crest、最高の時間を創りましょう。


取材・文:富岡 美都(Squeeze Spirits)

Chanty LIVE

2026年11月25日(水) 
名古屋CLUB UPSET
Chanty定期公演センテンスアイボリック 特別衣装公演
~名古屋系ナイト~

2026年12月21日(月)
WildSideTokyo
Chanty定期公演センテンスアイボリック ~クリスマスペシャル~
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ONE MAN TOUR 2027
アンコンテンポラリー

1.11 (月祝) 浜松FORCE
1.29 (金) CRAZY MAMA 2nd Room
2.12 (金) 浦和Narciss
2.26 (金) 京都 ROKA
2.27 (土) 滋賀 B-FLAT
3.14 (日) CLUB RIVERST
3.27 (土) 郡山CLUB#9

~TOUR FINAL~
4.9 (金) Spotify O-Crest

https://chanty.jp/schedule-cat/live/

Chanty RELEASE


Chanty NEW MINI ALBUM
『深々呼吸』

2026.9.18 会場物販・Chanty ONLINE SHOPにて発売開始
2026.9.6 各種サブスクリプションサービスにて先行配信

【収録曲】
01. 唯一輪
02. 微熱
03. 累々
04. USHIMITSU DANCE
05. 帰らない
06. 真空透過

関連リンク

◆Chanty Official X https://x.com/chanty_news
◆Chanty Official Web Site https://chanty.jp/

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