【VINYL】1月29日に全国発売のアナログレコード『unreleased』(F-Ank )リリースを記念してトークショーを開催

25年ぶりに再結成し、本格始動した ロックユニットVINYL (ヴィニイル)が、1月18日には、大阪・西九条BRAND NEWで開催の「NEW YEAR SPICY ROCK SHOW」にCINNAMON’S GODとツーマンで出演する。
また、1月29日に全国発売のアナログレコード『unreleased』(F-Ank )を先行して、1月19日の12時からTOWER VINYL 梅田店、同日19時からTOWER RECORDS 名古屋近鉄パッセ店でレコード発売記念のトークショーを開催する。
VINYLは、「STRAWBERRY FIELDS」(ストロベリーフィールズ)を解散した福井祥史(ふくいよしひと)と、「臣」(しん)のステージネームでオリジナルメンバーだった「黒夢」を脱退した鈴木新(すずきしん)が1995年に結成した。
シングル3枚、アルバム1枚を発表するも、未発表音源を多く残し、惜しまれながら2000年4月に活動停止。
2012年5月京都にて病気を克服した旧友の呼びかけに応え、活動停止後初めて二人が同じステージに立ち、一日限りの復活が実現。
そして、2024年9月14日に浜松どまんなか祭りの特設ステージで再始動を果たした。
歳を重ね、ブランクがあっても、発声を変えて、声域を広げ、パワフルになった福井のボーカル。
マイケル・シェンカー、ゲイリー・ムーア、広瀬さとしJIMMYのギタープレイを昇華させた 圧巻の鈴木新のプレイ。
教師として就業していた高校の校歌に泣きのギターソロで花を添え、テレビで放映等の経験を重ねて熟成された感がある。
「fuckin`killer rock and roll showを体験して欲しいです。また、Birthdayイベントや、 レコ発イベントも行います。そして、新曲のレコーディングに向けても動いていますので、新曲音源も楽しみにしていてください。本年もよろしくお願いします。」と福井は話す。
1月18日に大阪・西九条BRAND NEW で開催される「NEW YEAR SPICY ROCK SHOW」で対バンのCINNAMON’S GODは、福井と盟友、元「STRAWBERRY FIELDS」のベーシストSEISHIROが所属するバンドだ。
2月15日には、大阪・阿波座BIGJACK。 3月21日には、新宿ロフト と毎月精力的にLIVEを敢行する。
ロフトは、X JAPANのギタリストPATAが率いるRa:IN(ライン)とのツーマンだ。
鈴木新の誕生日の3月22日には、渋谷LOFT HEAVENで、BIRTHDAY MEET &GREETを開催する。
さらに、MADBEAVERS と夏のライブツアーMADBEAVERS & VINYL SPLIT TOUR "NOTHING BUT FUTURE"を敢行する。
6月21日に心斎橋CLAPPER 6月22日に名古屋HeartLand 7月19日に下北沢ReGとまわる。
しかし、なぜ25年ぶりに本格的に再始動したのであろうか。
福井は
「この十数年、ギターの新からは、早くやろうとアプローチがあったのですが、日常に追われることでいっばいで、何となく日々が流れて行くだけでした。
2023年にHEATHや櫻井敦司さんが亡くなって、今やっておかなければという思いが大きくなりました。
あの年は友人、知人、先輩方が亡くなり、かなりメンタルがやられました。
特にHEATHは、実はSTRAWBERRY FIELDS(ストロベリーフィールズ)の最初期メンバーだったんです。
結果的には、一緒にやらなかったのですが。さまざまな人とのつながりによって、再始動できていることに感謝し、できる限りの事をしっかりやって行こうと思います。」(福井)
多くのロックミュージシャンが急逝した同年、鈴木も思いを巡らせた。
Laputaのakiさんは、名古屋のロックシーンを作った盟友でもあった。
「メンバー固有の音を出すことが不可能になる前にもう一度演っておきたいことがあります。
福井と『VINYLやろう』とは話していても、なかなか動かなかったものが、身近な人の訃報で大きく気持ちが動くきっかけの一つになりました」と振り返る。
今後、新曲のアルバムのリリースも準備しているようだが、まずは、未発表曲をアナログレコードでリリースする。
44マグナムが メジャーデビュー前の楽曲を長年を経てCDアルバムに収録した手法を彷彿させる。
レコードを聴いて育った世代がデビューした 時には、レコードが発売されず、再始動時に 空前のレコードブーム。
奇しくもレコードと 同じバンド名ゆえ、日本中のレコード店に VINYLの名は知れ渡っている。
レコード発売イベントは、 1月19日の12時から、TOWER VINYL 梅田店、19時から、TOWER RECORDS 名古屋近鉄パッセ店でレコード発売記念のトークショーを敢行。 さらに、2月8日 にタワーレコード 福岡パルコ店、2月16日に新星堂 天王寺ミオ店 のミオホール、新星堂 アスナル金山店でレコ発イベントを行なう。
また、タワーレコード 渋谷店、 タワーレコード 新宿店、タワーレコード福岡パルコ店の3店舗ではサイン入りレコードが先行販売される。
今回リリースのアナログレコード『unreleased』には、七曲収録されている。
1月2日と9日にコミュニティFMコマラジの 『AURAと元気な仲間たち!』でオンエアされた A面四曲についてのみ、紹介する。
1.KEEP MY SECRET VINYLの二人がロックミュージシャンを志すきっかけになったJapanese metalの雄44マグナムの影響を多大に受けた楽曲。
ピッキングハーモニクスを随所で織り交ぜたギターリフ、リフ、キメのギターソロには、44マグナムのギタリスト広瀬さとしJIMMYのオマージュが感じられる。
福井祥史のシャウティな唱法は、44マグナムの初期の代表曲を歌う梅原PAUL達也を彷彿とさせる。
2.これから 冒頭から鈴木新のソウルフルなギターハーモニーとシンセブラスによるイントロが胸に残るミディアムナンバー。
サウンドプロデューサーの白井良明(ムーンライダーズ)と生み出した世界。
福井祥史のフェイク混じりのヴォーカルも印象的だ。
3. 昨日にまさる恋しさの 激しいギターのグリッサンドの中で暴れまくるリズム隊により幕が上がるハードチューン。
福井祥史のヴォーカルはややトレブリーに処理されており、他の楽曲とは違った音の感触。
ギターソロの展開劇も聴かせどころたっぷり。
突き抜けるような福井祥史のヴォーカルは、最後の最後まで様々な表情で魅せる。
4.ずっとそばにいて(Original Version) 3rdシングル「ずっとそばにいて」の原型。
メーカー、プロデューサーの意向、時代の流れの影響を受ける前の真の姿だ。
今回収録された OriginalVersion のヴォーカルテイクは福井がそもそもイメージしていたもの。
爽やかに歌いあげる福井の超絶なハイトーン。 アコースティックギター、クリーントーンのギターをアクセントにしたながら、透明感と疾走感で魅せるロックサウンド。
ハーモナイズドされた泣きのギターによる間奏、シンセサウンドの融合劇が抜群の名曲だ。
なお、今回のレコードのレコーディングで 使用した鈴木新のギター「fernandes SV-115S 」が、TOWER RECORDS 名古屋近鉄パッセ店に展示される。
山本恭司も絶賛するアクリル製のFUJIWARA GUITAR CASEに内蔵され、美術館クラスの クオリティだ。
fernandes SV-115S 同社FV-80Kをさらにつきつめた本機は、より鈴木新のアイデアが随所に盛り込まれたギターとなっている。
ロングスケールの採用、シャーラートレモロ、EMG81、フルモードサスティナー搭載と豪華なスペックのフライングVで、市販品との決定的な違いは指板に希少なエボニー材を使用していること。
「フェンダーのDNAも取り込みたかった」と鈴木は語っている。

