SPECIAL
特集
【KAKUMAY・ゆいと。(B)】◆独占インタビュー◆──薬指切断。衝撃の事実と当時の葛藤をゆいと。が振り返った。KAKUMAY4月3日恵比寿リキッドルームワンマン「No.1」に向けて反骨の逆襲開始。「心の準備はもう出来てました。」
予定していなかったリキッドルームワンマン
────その後、主催や2マン、全国ツアー2本など一層精力的なライヴ活動を経て、今まさにリキッドルームワンマンに至るわけなんですけど、去年は3月と9月にO-WESTでもワンマンライヴがありました。3月のWESTで9月のWESTリベンジを発表して…で、実は9月のWESTでももう1回WESTを発表するプランがあったじゃないですか。
ゆいと。:よく覚えてますね(笑)WESTがソールドすれば次に進めるかな?みたいな話はしてました。3回目で完売を目標に設定してましたね。まず一発目の目標として赤羽ReNYでワンマンをやって、その次WESTワンマンをやったんですよ。でも、このままただやっていくだけじゃマズいなって1回目の時点で気づいて。
────今、伸びを見せているKAKUMAYからすれば、あの時は今よりはまだまだ集客面でも物足りないものがありましたよね。
ゆいと。:そうです。これで満足していたらZeppなんていつまで経っても行けるわけない。そういう大きな会場から逆算して自分たちに何が必要なのかを突き詰めた時に“じゃあWESTをまずはソールドさせよう!”となりました。そのために必要なこと、お客さんに楽しんでもらえるライヴは大前提として、それだけじゃないことも頑張らないといけないぞ、と。
────その逆算から言うと昨年3月はチャレンジで良かったけれど、9月の2回目となるWESTは結果が問われることになったわけですよね。でも、結果的には見事ソールドアウト。
ゆいと。:そうですね。手売りだったり地道な活動が実ったかなと。2回目でクリア出来たのは本当に嬉しかったです。そこで抑えていた3回目のWESTを急遽バラして、リキッドルームを抑えにいきました。完売が決まってから動き出したので、肝心のWESTの日に発表が間に合うかハラハラでした(笑)
────その愚直なフライヤー配りとかチケットを手売りしたりとか、ある視点から見ると王道ではないし、好みが分かれる手法だとは思うんですよ。ただ、そのやり方に信念があるかどうかがバンドとして分かれ道じゃないですか。KAKUMAYはそこに信念と決意をもってメンバー全員でやり遂げた結果、数字は誰の目にも明らかに急激に跳ねていったわけで。僕はこれも実力だと思うんですよ。
ゆいと。:そういう意見は嬉しいです。もちろんバンドによってやり方がそれぞれあるし。でも、その自分達で決めたやり方を貫けるかは大事にしたいです。音楽が好きでバンドやっているので、こんなバンドいるんだよって知ってもらえないと始まらない。そのためにはSNSとかもしっかり運用しなきゃいけないですよね。まだまだですけど。KAKUMAYを知ってる人が増えているのは実感としてあります。
────前よりメンバーのキャラクターが可視化されてきましたよね。この人が何を背負ってるのかとかっていうのがすごい見やすくなったなと思って。
ゆいと。:内部にいるとそれがあんまわかんないですよ(笑)伝わっているなら少し安心です。