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2017年07月10日 (月)

【ライブレポート】<Jin-Machine>ワンマンツアーFINAL、満員御礼!ベースの水月は笑顔で卒業。

REPORT - 18:00:31

自称“日本一面白いヴィジュアル系バンド”として新ジャンル“プログレッシヴ・コミック・ロック”を繰り広げるJin-Machineが、7月9日に原宿アストロホールで<TOUR 2017 kiss-キス- 〜愛 miss 優〜>のツアーファイナル公演を開催した。

ツアーの集大成ということと、4月に脱退を発表したベースのブッシュドノエル・水月・アリッサ(以下、水月)のラストステージということもあり、彼の卒業をその目に焼き付けようと、ソールドアウトした同公演の会場は満員の平民(ファン)で埋め尽くされた。



定刻から5分が過ぎ、客席の照明が静かに落ちてミサ(ライブ)がスタート。SEとともにメンバーが登場。大きな歓声が上がる。

“みんな〜げんき? ここから先は、ぼくもわたしもおともだちも、みんな今からヴィジュアル系だよ。”というMCのfeaturing16(以下、16)の語りかけから始まる「僕らはみんなヴィジュアル系」で演奏はスタート。

平民のテンションを一気に上げる「さよなら†黒歴史」、「ようこそJAPAN」とテンポよく進んでいく。

 

水月の脱退に関して、“なんでこんなに楽しく、面白いチームがなくならなければいけないんだろう?”と涙したという16の話から、一緒に歌ってみんなの心に刻みこんで欲しい一曲として珠玉のバラード「夢の中で」を演奏、16とギターのマジョリカ・マジョルカ・マジカル☆ひもり(以下、ひもり)のダブルボーカルが響きわたった。

続けて感動の雰囲気に包まれた中で「キミノテ」を披露した。


ここからはスクリーンが下り、「みっちゃんの歴史を振り返るのコーナー」と題し、水月の写真で思い出を語りあう映像が流れ、平民からは笑いと驚きの声が上がった。

スクリーンが戻るとヤンキースタイルに扮した16、水月が再登場。

今回のツアーで定番となったヤンキーコントを展開し、「チャンプロード」を熱唱。

平民とのコールアンドレスポンスが見事に決まりどんどん会場が一つに。

続いて警察に扮したドラムのルーベラ・木村・カエレ(以下、木村)が登場し警察コントから「警察24時」を演奏。

続けて水月がセレクトした全7曲のJin-Machineメドレー、水月&破壊のあっつtheデストロイ(以下、あっつ)による演歌ソング「death海峡のdeath岬」、Jin-Machine最短ソング「ゆずサワー」と披露した。


ライブは終盤に入り、さらにテンションが上昇していく。

今回のツアーでグッズとしても販売している電車のつり革を使った動きが楽しい「通勤モッシュはエブリディ」、「Vanilla eyes」では各メンバーに平民から起こる大きなコールが溢れた。

16の煽りから一気に会場のボルテージが上がった「救声」、平民との大合唱から始まった「がんばれ!桜、アディオス」ではヘドバン、モッシュなどで満員の会場のテンションはマックスとなった。


 ツアー当初は感情的になっていたものの、後半になるにつれて“泣いている場合じゃない、思い出を作らなければ!”という気持ちに変わっていったという16。

“みんなでで新しい門出をむかえる水月に光をともして送り出して欲しい”と告げると、無数のサイリウムが点灯され、ラストの楽曲「FIVE」はJin-Machineと平民が一体となるパフォーマンスとなった。

感動のフィナーレとなったミサには、まだまだ続きが残されていた。
アンコールは本編の衣装とはかけ離れた顔はススだらけの作業員服スタイルに。

作業員アイドルグループという設定でヴィジュアル系を度外視したパフォーマンスが楽しめるのもJin-Machineの魅力だ。

楽曲はおそらく猛練習をしたであろうダンスを取り入れた「ヘビー重労働」、「フライングユンボ」の2曲。


MCではメンバーそれぞれが今回のツアー、水月とまわった最後のツアーについて言葉を残した。

最後に今やJin-Machineの代表曲にもなっている「マグロに賭けた男たち」を演奏。

“ラッセラー!ラッセラー!”という掛け声にのって平民は躍動し、マグロが会場を飛び交った。

さらに、鳴りやまぬ水月コールに応えてメンバーが再登場。

ダブルアンコールは、水月セレクトによる2曲「さよならアキラメロン」、「スーパーハッピー」で感動の幕を下ろした。


ライブ終演後には、“Jin-Machineツアー2017秋 「じんましーんのプンプンガッツマン!」”の開催が発表された。


既に決定しているイベントを含めてJin-Machineは歩みを止めることなく進んでいく。

16、あっつ、ひもり、木村の4人はこれから向かう未来を確実に描いている。

ヴィジュアル系バンドを一番愛していた水月の気持ちを携えてさらに大きくなっていくことだろう。

今後の彼らに期待したい。

 


写真:大参久人

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■セットリスト


1. 僕らはみんなヴィジュアル系
2. さよなら†黒歴史
3. ようこそJAPAN
4. 夢の中で
5. キミノテ
 〜みっちゃんの歴史を振り返るのコーナー〜(映像)
6. チャンプロード
7. 警察24時
8. メドレー
  じんましーんのテーマ2 〜 レッツゴー介護 〜 アルティメットジェラシー 〜
  違法コピーしたら殺す 〜 バーニング俺ファイヤー 〜 じんましーんのくるくるロックンロール 〜
  きみの好きな人は無職
9. death海峡のdeath岬
10. ゆずサワー
 〜16手紙コーナー〜
11. 通勤モッシュはエブリディ
12. Vanilla eyes
13. 救声
14. がんばれ!桜、アディオス
15. FIVE

〜アンコール〜
En1. ヘビー重労働
EN2. フライングユンボ
EN3. マグロに賭けた男たち

〜ダブルアンコール〜
WEN1. さよならアキラメロン
WEN2. スーパーハッピー

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■Jin-Machineツアー2017秋 「じんましーんのプンプンガッツマン!」
10月15日(日)東京・渋谷DESEO
10月18日(水)宮城・仙台MACANA
10月21日(土)大阪・OSAKA MUSE
10月22日(日)愛知・名古屋RAD HALL
10月27日(金)広島・SECOND CRUTCH
10月29日(日)福岡・DRUM SON
11月03日(金・祝)埼玉・HEVEN’S ROCK さいたま新都心VJ3
11月12日(日)東京・渋谷チェルシーホテル
※チケット発売スケジュールは近日発表予定


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■その他イベントライブ情報


●ジャックケイパー主催「ゆーせいたんさい」
2017年07月16日(日)池袋EDGE
●MAKAI PRESENTS『魔夏のヘドバン祭り 2017』
2017年07月23日(日)東京キネマ倶楽部
●ART POP ENTERTAINMENT PRESENTS「CRUSH OF MODE-HYPER HOT SUMMER’17-DX 」
2017年07月29日(土)TSUTAYA O-EAST
●FWD PRESENTS「【beauty;tricker】〜渋谷が大変2017〜」
2017年08月03日(木)
TSUTAYA O-EAST / TSUTAYA O-WEST / TSUTAYA O-nest / TSUTAYA O-Crest / clubasia / shibuya duo MUSIC EXCHANGE(全6会場) 
●OTODAMA SEA STUDIO 2017 〜灼熱グリッターロック2017〜
2017年08月19日(土)OTODAMA SEA STUDIO (神奈川県 三浦市三浦海岸)
●アメリカ村の変〜アメリカ村 DROP 14th ANNIVERSARY〜
2017年08月22日(火)アメリカ村DROP
●「オゲレツ戦国ハナクソ無双」KATANA
2017年08月24日(木)下北沢GARDEN
●「オゲレツ戦国ハナクソ無双」OROCHI
2017年08月25日(金)下北沢GARDEN
●FEST FES 2017
2017年08月27日(日)名村造船所跡地(STUDIO PARTITA / Black Chamber)
●Ains PRESENTS「Dark in the Dark Vol.62〜ジャック in the ハンター2017〜」
2017年09月16日(土)池袋CYBER
●Ains PRESENTS「Dark in the Dark Vol.63〜ジャック in the ハンター2017〜」
2017年09月17日(日)池袋Black Hole


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■商品情報


【SINGLE】がんばれ!桜、アディオス<全6曲>
2017.03.15 RELEASE / \1,296 + tax / YCCW-30060
01. がんばれ!桜、アディオス
02. おれおれ詐欺に気をつけろ!!
03. death海峡のdeath岬
04. ヘビー重労働 starring DKT148
05. フライングユンボ starring DKT148
06. がんばれ!桜、アディオス(カラオケ)


【ALBUM】全日本おもしろ選手権(タイツA)<全15曲>
2017.03.15 RELEASE / \4,167+Tax / YCCW-10300/B
DISC 1(CD)
01. 僕らはみんなヴィジュアル系
02. ゴリラ(album ver.)
03. ようこそJAPAN
04. がんばれ!桜、アディオス
05. パンチ伝説
06. †夏☆大好き!ヴィジュアル系†
07. NEVER SAY NEVER
08. さくら〜NEVER DIE〜
09. 通勤モッシュはエブリデイ
10. 絶滅危機!成人向け雑誌 *タイツAのみ収録
11. 二次元シンドローム *タイツAのみ収録
12. locking for prevention of crime *タイツAのみ収録
13. ロックミュージックシンドローム *タイツAのみ収録
14. はじめてのフォーク *タイツAのみ収録
15. チャンプロード *タイツAのみ収録

DISC 2(DVD)
01. 『ゴリラ』Music Video
02. 『NEVER SAY NEVER』Music Video
03. 『†夏☆大好き!ヴィジュアル系†』Music Video
04. 『がんばれ!桜、アディオス』Music Video


【ALBUM】全日本おもしろ選手権(タイツB)<全16曲>
2017.03.15 RELEASE / \4,167+Tax / YCCW-10301/B
DISC 1(CD)
01. 僕らはみんなヴィジュアル系
02. ゴリラ(album ver.)
03. ようこそJAPAN
04. がんばれ!桜、アディオス
05. パンチ伝説
06. †夏☆大好き!ヴィジュアル系†
07. NEVER SAY NEVER
08. さくら〜NEVER DIE〜
09. 通勤モッシュはエブリデイ
10. きみの好きな人は無職 *タイツBのみ収録
11. 新曲です、聞いて下さい *タイツBのみ収録
12. マグロジャズ *タイツBのみ収録
13. BLUE MOUNTAIN *タイツBのみ収録
14. じんま日本昔話 *タイツBのみ収録
15. さいごのフォーク *タイツBのみ収録
16. キミノテ *タイツBのみ収録

DISC 2(DVD)
01. Jin-Machine全米デビューの軌跡

 

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■Jin-Machine「がんばれ!桜、アディオス」振り付け講座
https://youtu.be/CTSxaV31jAI

 

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Jin-Machine OFFICIAL WEB SITE http://jin-machine.net/
Jin-Machine OFFICIAL Twitter https://twitter.com/jin_mastaff
Jin-Machine OFFICIAL Youtube Ch http://www.youtube.com/c/JinMachineofficialch







2017年07月10日 (月)

【ライヴレポート】<怪人二十面奏>7月8日(土)東京キネマ倶楽部<結成2周年記念単独公演「命日」>「俺らのことを知らん人たちを好きにさせてやろうと思ってる」

REPORT - 12:47:11

 

ここは東京キネマ倶楽部。うらぶれた劇場の雰囲気は、パノラマ島からタイムトリップしたような怪人二十面奏の出で立ちにピッタリだ。

 

 7月8日(土)、みずからのユニット名を冠に付けた最新アルバム『怪人二十面奏』を手に、怪人二十面奏は結成2周年を記念した単独公演「命日」を東京キネマ倶楽部で行った。

 

 

 昭和の香り漂ういなたい音色へ導かれ、KENとマコトが時空を超え迷い込んだように舞台へ姿を現した。

彷徨い人(ファン)たちを妖しいまやかしの世界へ連れ出すように、ライブは『消心叫奏シネマ』から幕を開けた。

哀愁と高揚を抱いたマコトの歌、彼のうらぶれた感情を、演奏陣は荒々しい音を通し後押ししてゆく。

時空を超え現れた一夜の劇場が舞台だからこそ、今は現世を忘れ、踊り騒げばいい。

ここは東京キネマ倶楽部に現れた、気持ちをとろけさせる一夜限りの社交場。ここは現代の鹿鳴館。

気取りを捨て、楽しく宴に興じればいい。今宵は怪人二十面奏が、その先頭者たちとなる。

 

激しさへさらに熱を注ぐように、怪人二十面奏は『NUMBER TWENTY』を突き付けた。

メガホンを片手に、台の上に右足を乗せ、マコトはがなるように観客たちを煽り続けてゆく。

熱狂の中で興奮という夢を見せてやる。

これぞ、怪人二十面奏流の魂を熱く滾らせる社交ダンスだ。

 

  「さぁ、キネマ踊れ!」

怪人二十面奏は『アヴストラクト シニシズム』を通し極彩色な音色を響かせ、フロアーで騒ぐ観客たちをもっともっと激しく身体を身悶えられるだろうと煽り立ててゆく。

笑顔で身体を揺らす観客たち以上に、舞台上のメンバーたちはもっともっと狂いやがれと激しく歌と演奏をけしかけてきた。

その喧騒の中から漂うまどろんだ昭和歌謡の香りが、胸を心地好く刺激していた。

 

 

 「来ましたねぇ、本日「命日」となりました。

非常に頭からワクワクしているんですけど、すごくドキドキもしてて。

けど、みんなの姿を見て安心したせいか、ドキドキが気持ち良さに変わってきました。

今日はありったけの声を僕らにぶつけてください。

僕らも2年間の想いを全部ここにぶつけていこうと思ってます。

いくぞー!もっともっと想いをぶつけやがれ!」

 

 

マコトの煽りを受け、シャッフルビートが軽快に流れだした。

『デカダンス ゴーゴー』に合わせ、身体を激しく揺さぶる観客たち。

黒い衝動を背負ったシェイクナンバーを、メンバーたちは舞台上から熱を降り注ぐようにぶつけてきた。

マコトの手振りに合わせ一緒に大きく手を振り、観客たちは頭の螺子をどんどん緩めていく。

今はマコトの煽りへ導かれるまま身体も気持ちもシェイクさせればいい。

それで身体が火照ったなら最高じゃない。

何故ならそれが、先へ待ち受けている恍惚と絶叫のための前戯なのだから。

 

躍動するジャングルビートに合わせ、会場中の人たちが飛び跳ね出した。

いや、跳ねているのは観客たちだけじゃない、何時しかメンバーたちもその場で飛び跳ね、躍動するダンスビートを挑発するようにぶつけてきた。

『無理ゲー論』が、緩めた意識の螺子を振動で次々床へ落としていく。

理性なんて、どんどん身体から振り落としてしまえ。

何故ならここは、熱狂を描く社交場なのだから。

 

 

 舞台は一変。ここは場末のうらぶれたサーカス小屋。

妖しい見せ者たちが、『儚夢』を通し、見せてはいけない禁断の宴の扉を開放。

その演奏へ、微睡む憂国な音色に身を預け、今はただ無邪気に踊ろうか。

その楽しさへ、何時しか想いを捧げたくなる。

そう意識が妄走してゆく。

 

いなたい昭和な匂いを嗅ぐわせ、派手な音が会場中を覆いだした。

激しく踊る演奏の上で、マコトが哀愁抱いたメロディに乗せ『エフ』を歌いだした。

禁断の世界を覗き見ながら、何時しかその楽しさに惹かれ踊り狂っていた。そんな気分が、なんとも快哉じゃない。

 

 

熱を抱きながら、怪人二十面奏が連れ出したのは哀愁に身悶え、ねっとり妖しく溺れる快楽の空間。

『嘘憑きと盲目と』に身を委ね、互いに密接に心を寄せ合い、火照った熱を感じながら交わり続けたい。

この禁断の熱狂が、気持ちを恍惚へ導いてゆく。

マコトの熱く告白するような想いに刺激され、沸きだす熱に心が侵されていた。

忘れたくない心地好い熱にずっとずっと溺れていたかった。

 

 ヒステリカルでフリーキーな音色が交錯する空間の中、マコトは『透明。』を歌い、観客たちを高揚した熱狂の行進へ連れ出した。

マコトのねっとり絡み付く歌声に導かれ、気持ち揺れるままに身も心もとろけたい。

何時しか誰もが、その演奏へどっぷり浸っていた。激しいマーチングの演奏に今は心地好く従いたい。

 

『一銭五厘ノ命ノ価値ハ』が意識を酩酊させたまま、観客たちを微睡みの空間へ墜としてゆく。

誰もが恍惚に溺れていた。

理性なんかとっくに忘れた身体へ、優しい呪縛のような歌声と音色が絶頂を得るための交響曲として響いてきた。

時間も時代も忘れ、今はただたた目の前にある快楽をむさぼり喰べていたい気分だ。

 

 

「最高のアルバムが出来たと思っています。

久しぶりに聴いたら安心したでしょ、痒いところに手が届くアルバムでしょ。

僕らは変わらず、進化だけを遂げたアルバムを作りました。

今日は周年公演です、こうやって2周年をワンマンで迎えられるなんてホントに嬉しいです。

ここで怪人二十面奏のワンマンを見たことを、今後誇れるようにしていきます。

今日は伝説のライブを見たということにしておきましょう。

ここからもっと一つになりましょう、いいかー!」

 

 

 マコトの声が、さらに新しい空間の扉を開く合図だった。

『新宿』が流れたとたん、そこには愛憎抱く妖しくも甘美な世界が広がっていた。

何処かギラついたヤバい輝きを放ちながら、でも、スリリングでエッジ鋭い演奏から意識を離したくはなかった。

甘さと危険を隣り合わせにした曲世界へ、何時しか身体は虜になっていた。

 

 両腕をクロスさせ、観客たちを煽動してゆくマコト。

彼は『哀しきトリックスター』?それとも触れた人たちを興奮へ誘う雄々しきロックスター?

それがリアルでもフェイクでもどっちだっていいじゃない。

今は、ただただ身体を刺激する演奏に煽られ騒いでいたい。舞

台最前線に躍り出て煽るKENの姿が、とても雄々しく見えていた。

 

 

裸足になったマコトが、昂る感情のまま絶叫を上げた。

沸き上がる興奮を怪人二十面奏は『劣等感』へぶつけてきた。

今にも客席へ落ちそうな勢いで観客たちへ挑みかかるマコト。

なんて挑発的なステージングだ。

マコトが手にしたナイフ型の赤いサイリウムを振ると同時に、会場中にも赤いサイリウムの海が誕生。

その海は大きく波打っていた。それだけ怪人二十面奏の演奏に刺激を受け、踊り騒がずにいれなかったということ。

感情のストッパー?!。そんなものとっくに捨てちまったよ。暴走した気持ちは、もはや止められない。

 

「あなたを殺したい」、沸騰した感情へ強烈な愛憎を注ぐように哀愁激烈歌謡ナンバー『愛憎悪』を怪人二十面奏は突き付けた。

胸を痛く揺さぶる切なさを抱きながら、その演奏は火照った身体を強烈に愛撫していった。

その刺激に心はむせびながら、身体は身悶え続けていた。

外と内から受けた刺激に、ただただ絶叫を覚えていた。

KENも舞台最前線へ躍り出て、激しくギターの音を突き刺していた。

 

 

「ありがとう、それに尽きるわ。この2年間の憎しみやつらさや楽しみも全部ここでに詰め込んだつもりです」

 

 

それまでの熱狂を、天空(ソラ)へ昇華するよう、怪人二十面奏は最後に切ないバラードの『命日』を優しく響かせた。

心に渦巻く喜怒哀楽様々な感情をすべて燃やし尽くすように、何もかも一度滅してゆくよう、マコトは…怪人二十面奏は祈りを捧げるよう、今にも壊れそうな気持ちのままに『命日』を歌いあげて逝った。

 

 

 

「今日ここで2周年のワンマンが出来たことに意味があったと思ってる。

みんなも、ここに来てくれたことに意味があったと思う。それを本当に嬉しく思います。

ここで自分の納得のいくアルバムとワンマンができたらもう音楽を辞めてもいいかなと思ってたけど、こんな長く音楽に携わってきたら辞めないよね。

それを決めた瞬間、めっちゃ「やったろう」と思って。今は、俺らのことを知らん人たちを好きにさせてやろうと思ってる。

今の時代のビジュアル系バンドが好きな人たちにも、絶対に俺らの音楽って刺さると思ってるし、そういう人らが増えていったらもっと面白いことが出来るはず。

怪人二十面奏の音楽なら絶対に刺さると思うから、「もっとやったれー」と思っていますし、ガツガツ行きます。

そのためにも、大切なこの日に集まってくれたみなさんの力が大事になります。

ホンマにありがとう。

どうか、これからも怪人二十面奏をよろしくお願いします」(マコト)

 

 

   アンコールは、怪人二十面奏流刹那興奮煽りナンバー『想望カルト』からスタート。

哀愁浪漫と激烈高揚な感情を混ぜ合わせた演奏へ…観客たちを激しく挑発してゆくステージングに刺激を受け高揚を覚えた観客たちが、ふたたび身体中から熱を発し全身でメンバーらを迎え入れていた。

 

その演奏は、触れた人たちの心に翼を授けてくれた。妖しい鱗粉を振りまきながら、薄闇の中へ見える光へ向かって羽ばたきたい。

気持ちを恍惚へ連れ出すよう、『蝶』が心地好い旋律の翼をはためかせ会場の中を舞い踊っていた。

誰もがその両手を笑顔で羽ばたかせていた。

 

最後は、みずからの存在の証を示すように怪人二十面奏は『其の証』をぶつけてきた。

己の存在を熱く身体へ刻みつけるように、彼らは荒ぶる感情を哀愁歌謡ロックに乗せ彩色派手に突き付けた。

ここで感じた熱狂と絶頂を、忘れられない興奮の記憶として身体の奥底へ記すよう、彼らは最後まで熱狂を突き刺してくれた。

最後の最後に場内を覆い尽くした「ラーララララ」の合唱が、その証を示していた。

 

 

 

 怪人二十面奏は10月から11月にかけ、大阪公演「D’坂の殺人事件」、名古屋公演「大須地獄」、東京公演「オルガン坂に見る夢は」と題し、東名阪を舞台にワンマン公演「昼は夢 夜ぞ現」を行う。

ファイナル公演は、マコトのバースデーを兼ねて実施。

こちらも楽しみにしていて欲しい。

 

 

TEXT:長澤智典

 

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<セットリスト>

 

『消心叫奏シネマ』

『NUMBER TWENTY』

『アヴストラクト シニシズム』

MC

『デカダンス ゴーゴー』

『無理ゲー論』

『儚夢』

『エフ』

『嘘憑きと盲目と』

『透明。』

『一銭五厘ノ命ノ価値ハ』

MC

『新宿』

『哀しきトリックスター』

『劣等感』

『愛憎悪』

MC

『命日』

-ENCORE-

『想望カルト』

『蝶』

MC

『其の証』

 

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★LIVE情報★

 

 

■怪人二十面奏 東名阪単独公演

「昼は夢 夜ぞ現」(ひるはゆめ よぞうつつ)

 

全公演オープニングゲスト:The Benjamin

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大阪公演「D’坂の殺人事件」

2017年10月14日(土)大阪LIVE HOUSE D’

 

名古屋公演「大須地獄」

2017年10月29日(日)名古屋UNLIMITS

 

東京公演「オルガン坂に見る夢は」

2017年11月26日(日) 渋谷STARLOUNGE

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開場/開演:17:00/17:30

料金:adv.¥3,800/door.¥4,800  *1DRINK別途

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★チケット:

 

先行発売1【BadeggBox先行】ライブ会場

受付期間: 2017年7月29日(土)~ チケットNo.A001-(シャッフル配券)

7/29 TSUTAYA O-EAST公演から各ライブ会場物販にて販売開始 ※お一人様3枚まで

 

先行発売2【BadeggBox先行】バデッグボックスオンライン

受付期間: 2017年7月29日(土)00:00~8月15日(火)23:59

チケットNo.A001-(シャッフル配券)※複枚数の場合連番

購入URL: http://badeggbox.shop-pro.jp/?pid=119986909

 

一般発売日:2017年9月2日(土)~

チケットNo.B001-

 

入場順:番号順:A→B→当日券

 

主催/企画/制作:BadeggBox

問い合わせ: info@badeggbox.jp

 

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怪人二十面奏 Web http://k20.jp/

マコト Blog : http://ameblo.jp/makotopia-max/

Twitter : @doremimakoto

instagram : beethoven_makoto

THE BEETHOVEN OFFICIAL SITE : http://thebeethoven.net

KEN Twitter : @doremiken

 

 






2017年07月08日 (土)

【ライヴレポート】<ギャロ>ノヴ聖誕祭アコースティックワンマン「日頃の不安や不満の中で、ギャロというバンドにすがってくれているならうれしい」

REPORT - 15:06:16

シックなドレス、スーツ、和服。

201773日、思い思いの「正装」に身を包んだ黒い雌鶏たちが続々と集結し、「SHIBUYA BLACK CIRCUS-ACUSTICO-」が開催された。

いつもは、多くの黒い雌鶏たちが身軽な恰好で開演を待ち構えている光景が見られるが、この日はいつものギャロのライブとはうってかわり、フロアに備え付けられた椅子に着席。どことなくお澄まし感が漂う。

開演前のフロアには落ち着いたジャズが流れている。

まるで、これからディナーショウが始まるような感覚に陥る。

 

開演時間となり、ビシッとスーツでキメたメンバーが登場。

なぜかミュージックステーションのBGMが流れ、そのBGMとのアンバランスさにフロアから笑いがこぼれる。

ノヴ(Gt.)とワジョウ(Gt.)、アンディ(Ba.)は椅子に着席し、カエデ(Dr.)はカホンにまたがった。

 

オープニングナンバーは『東京シンデレラ』。アコースティックギターの音が美しく鳴り響く。

いつもはアンプからガンガンに響く轟音の中、いかに身体と一体化させるかを楽しむ黒い雌鶏たちが多いであろうが、この日はじっと感覚を研ぎすますようにして聴き入っている。

続いて『詐欺師』へ。

アコースティックというとギター1本のイメージだが、カエデの打ち鳴らすカホンのおかげで音に厚みが出て、メリハリのついた楽曲として耳に絡み付く。

 

普段なら大いに身体を動かして暴れ歌うジョジョ(Vo.)であるが、今日はアコースティックということで動きが制限されている。

そうなると、表現力が欠けてしまうのではないかという心配は、次の瞬間に吹き飛んだ。

大きな動きがないからこそ、普段だと聴き落としてしまっている細やかな息づかいに思わずうっとりする。

 

2曲終えたところで、『笑っていいとも!』のオープニング曲が流れてMCへ。

今回、タモリ関連のBGMを選曲したのはこの日誕生日であるノヴ。

「カチッと正装で来たBGMがこれですよ」とジョジョ。

ノヴが主役ということで、話題はノヴの欲しいものへ。

「自家製ジェット機がほしい。こないだ、シビレバシルとのツアーで沖縄行ったじゃない。沖縄いいなと思って。ジェット機があればいつでも行ける」と言うノヴに「自家製? 自家用じゃなくて、作れるの?」とワジョウが突っ込む。

 

なんとも緩いMCであるが「今日は緩い感じですよ。でも演奏はきっちりしますから」とジョジョ。

そして、タモリさんが拍手を止める際に行う「パンパパパン」のリズムでジョジョがキメポーズを試みるも、タイミングとポーズがうまく合わず、さらに和やかなムードに包まれた。

 

そんなユル~いMC明けはワジョウのギターから始まった『東京市下谷区少年盗賊團・虎徹』。カホンのリズムが心地良い。

間奏ではワジョウのギターソロが染み入る。

そして、背中にギターを回して手元を全く見ずに演奏する見事なパフォーマンスも披露してくれた。

色っぽいジョジョの声とカエデのハモリがさらにエロティックな雰囲気をかきたてる『魔王-残光-』。

『極東恋時雨・紅』では、しっとりと歌っているかと思ったら突然ジョジョがシャウト。

シャウトはヴィジュアル系や激しいジャンルの音楽ならではのパフォーマンスだが、アコースティックに加えると、また味と変化があってそれはそれで、個性と呼べそうだ。

 

そして、2度目のMCBGMはタモリ倶楽部のオープニング。話題は、メンバーそれぞれの、ノヴとの思い出話となった。

 

「こないだ沖縄で飲んだとき、泡盛を飲み干したノヴの様子が突然おかしくなって暴れ始めたんですよ。

それで、『まだ俺飲めますよ~!』と暴れるノヴを抱えて外に出たんだけど、きちんと歩かないの。

で、『俺、ジョジョさんのこと大好きなんですよ~!』って。

俺のこと好きならちゃんと歩けって!(笑) 

その後ホテルに連れて帰って、ノヴはカエデ君に怒られたっていう」(ジョジョ)

 

ノヴ自身記憶が飛んでいて覚えていないという、とんでもない醜態を黒い雌鶏たちの前で暴露されてしまった。

しかも誕生日というおめでたい日に。このエピソードだけでなく、アンディやワジョウからも酒癖の悪さを暴露されてしまい「みんなが介抱してくれたから今日まで生き延びられました」と、ノヴは苦笑いをするばかりだった。

 

23曲ごとにMCを挟むセットリストとなっていたこの日の公演。

『夢葬』、『極東恋時雨・鼠』と続く。

口の奥に空間を作って発声するような、艶っぽいジョジョの声が、演奏がシンプルだからこそ顕著に響き、普段以上の妖婉さを醸し出していた。

また、『極東恋時雨・鼠』ではカエデがウィンドチャイムと呼ばれる金属の棒が下がった打楽器で繊細な効果音を作り上げる。

どれもていねいな演奏で、1曲終わるごとに客席からは拍手が沸き起こる。

 

3度目のMCでは、オールナイトニッポンのBGMが流れ、ノヴが番組を進めて行く体の進行に。

そして、またもやノヴの醜態が暴露された。ヴィジュアル系バンドマンにあるまじき姿であったが、これはこの日のライブに足を運んだ方だけの秘密としておいた方が彼のためかもしれない……

 

「次の曲はノヴ編みたいな感じ」と紹介されて始まったのは『魔王-輪廻-』。

ノヴがコーラスを担当すると、フロアから手拍子が上がった。

緩くて長いMCの後だったが、ぱっと演奏モードに切り替わるのはさすがである。

続く『大日本黒鶏主義者聯盟行進曲嬰ハ短調』は思わず横揺れしたくなる歌謡曲のようなノリやすさ。

先ほどからのタモリ関連の流れから、思わずここはミュージックステーションなのかと錯覚しそうになる。

 

「思いのほかおもしろおかしくしてしまったなと反省していますが、楽しくできたなと思うので、また新しいジョジョが見られたかなと思います」そう語ったジョジョ。

あっという間にラストの『夢魔-INCUBUS-

四拍子のリズムでオシャレなアレンジとなっていた。

 

演奏終了後はみんなでバースデーソングを歌い、ケーキでノヴをお祝い。

ノヴはうれしそうに顔をほころばせている。

 

「日頃の不安や不満の中で、ギャロというバンドにすがってくれているのならうれしいし、みんなの居場所を守れるようにしたい。

みんながいてギャロだと本当に思うので、これからもよろしくお願いします」(ジョジョ)

 

そう感謝の言葉を述べたジョジョ。

アコースティックでの演奏は初の試みだったという。たまにはこのようなギャロでおしとやかに聴き入るのも、日常のしがらみやストレスから開放され、明日からもまた頑張っていこうという糧になるはずだ。

 

なお、ライブ終了後に行われた「黒鶏式晩餐会」の模様のレポートは、後日オフィシャルサイトで掲載予定なので、そちらも要チェック。

 

 

TEXT 姫野ケイ

PHOTOTAMA

 

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【セットリスト】

 

  • 東京シンデレラ
  • 詐欺師

−MC—

  • 東京市下谷区少年盗賊團・虎徹
  • 魔王-残光-
  • 極東恋時雨・紅

−MC—

  • 夢葬
  • 極東恋時雨・鼠

−MC—

  • 魔王-輪廻-
  • 大日本黒鶏主義者聯盟行進曲嬰ハ短調
  • 夢魔-INCUBUS-

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平成290716()

渋谷プラグ

ギャロ単独公演

SHIBUYA BLACK CIRCUS-NERO-

 

開場:1730 / 開演:1800

前売:3500 / 当日:4000

ドリンク代別途

 

★『SHIBUYA BLACK CIRCUS-NERO-』★

シングル『夢宴』アルバム『NERO』収録曲が中心の公演と為ります

 

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平成290802()

渋谷オークレスト

ギャロ無料単独公演

SHIBUYA BLACK CIRCUS-RINASCIMENTO-

 

開場:1800 / 開演:1830

前売:0 / 当日:0

ドリンク代別途

 

★『SHIBUYA BLACK CIRCUS-RINASCIMENTO-』★

シングル『無題』『ALICE IN WORLD`S END』ミニアルバム『東京シンデレラ』『東京破廉恥大サーカス -新世界-』『黒鶏論 -NEO JAPANESQUE BEAUTY AND DESTROY-』収録曲が中心の公演と為ります

 

無料入場用ウェブチケット

6

上記の画像を携帯電話等に保存の上、当日受付に御提示頂くだけで入場可能です











2017年07月08日 (土)

【ANDROGYNOS –a view of the Megiddo-】まさに破壊的融合の一夜!PIERROT×DIR EN GREYによるジョイントライブ開催!!

REPORT - 12:46:47

 まさに破壊的融合の一夜だった。

 

7月7日、交わることのなかった2つのバンド――PIERROTとDIR EN GREYによるジョイントライブ、その1日目となる 「ANDROGYNOS –a view of the Megiddo-」が横浜アリーナで開催された。

 

90年代後半から2000年代前半にかけてビジュアル系シーンを代表する存在でありながらもライバル視するような関係のもとお互いが接点を持つことはなく、さらにファン同士の「抗争」とも呼べる現象が話題にもなった彼ら。

今になってその争いに決着をつけようという対バンライブである。


 ステージを「危険地帯」、客席を「緩衡地帯」や「非武装地帯」といった名称で会場を戦場になぞらえる主催者の徹底ぶりもあってか、会場内は開演前から異様な緊張感が漂う中、場内暗転。するとDIR EN GREYのMVをコラージュした映像を背にメンバーひとりひとりがステージに姿を表し、そのまま「Revelation of mankind」とともに戦闘が開始される。

「かかってこい!」と激しく客席を煽る京をはじめステージの5人は、「ピエラー」と呼ばれるPIERROTのファンを前にしても、いつもの彼らと同じように自分たちの感情を叩きつけるのみ。

ワンマンであろうと対バンであろうと、彼らは自分たちの流儀を少しも変えることはない。

それは「戦争」になぞらえたステージでもあっても同じなのだろう。

世界で唯一無二、他のどこにも存在しない音楽を追求し続けてきたバンドならではの確固たる意志を感じさせるライヴは、今年で結成20周年を迎えた歴史を凝縮したような内容でもあった。

そして最も印象的だったのは「ピエラーの皆さん、こんばんは。DIR EN GREYです。よろしく……」とラスト曲の前に京の不敵な笑み。

時代を切り分けてきたバンドとの共演を心から楽しんでいるように見えたのが意外でもあり、対バンライブらしい光景でもあるように思えた。


 後攻となるPIERROTは、2014年に復活ライブを行って以来のステージとなる。

現在はメンバーそれぞれが自身のバンドで活動している中での再集結だ。

1曲目に「MASS GAME」が披露されると、キリトの手の動きに合わせて会場中で一斉に手振りが始まる。

まさに独裁国家の「マスゲーム」のような光景だ。

その後も対立関係にあるはずのファン同士を束ねていくような彼ら代表曲が惜しみなく披露されていく。

そもそも彼らがこうしてまたPIERROTとして舞台に立つこと自体が奇跡であるはずだが、共に時代を切り分けてきた好敵手のライブと続けて観る彼らのステージは、どこか必然であるように思えてしまう。

それだけこの2バンドが長い時間を経て合いまみえることは、今のシーンや世相とどこかリンクする現象なのだろう。

 

「これはもはや戦争でもなんでもない。君たちはひとつになって溶けてしまったから。

メギドとかアクロとか、なんですか? 戦争とはなんですか? 最初は皆、ひとつだったんです(笑)。

お前ら、俺たち、全員が最初はひとつだったんです。

また、ひとつに戻りませんか? ひとつのキ○ガイに戻りませんか!?」。

 

アンコールでキリトが放ったこのセリフが、この夜の出来事を象徴していた。

これは戦争ではない。

20年続けてきたバンドと、必然性を伴って復活したバンド、お互いがお互いの存在に対して贈ったエールのようなステージなのだ。奇しくもこの日は七夕。

織姫と彦星が出会うように、かれらもまたここでの競演が運命づけられていた、ということなのかもしれない。 

 

 

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2017年7月7日(金) 横浜アリーナ
ANDROGYNOS – a view of the Megiddo -
出演 PIERROT / DIR EN GREY



2017年7月8日(土) 横浜アリーナ
ANDROGYNOS – a view of the Acro -
出演 DIR EN GREY / PIERROT


OPEN 15:30 START 17:00


ANDROGYNOS 告知映像

ANDROGYNOS 2017.2.12
PIERROT DIR EN GREY ANDROGYNOS 2017.7.7(fri) ANDROGYNOS – a view of the Megiddo – 2017.7.8(sat) ANDROGYNOS – a view of the Acro – YOKOHAMA ARENA
ANDROGYNOS 2017.2.12



●「ANDROGYNOS」OFFICIAL SITE
http://www.androgynos.jp/

●「ANDROGYNOS」Twitter
https://twitter.com/androgynosJP

●「ANDROGYNOS」Facebook
https://www.facebook.com/ANDROGYNOSjp-1794451704137371/





2017年07月04日 (火)

【Blu-BiLLioN】約2年3カ月ぶり新作アルバム「EDEN」10/17発売&全国ツアー<TOUR17-18-19「Strive for EDEN」>開催決定!

REPORT - 12:30:54

6人組ロックバンドのBlu-BiLLioNが、全国13都市を回るワンマンツアーのファイナルを7月2日に恵比寿ガーデンホールで開催した。

現在バンドが掲げる“革命”というテーマのもと、これまでとは一変した熱く、攻撃的なパフォーマンスでフロアを圧倒。

これまでになかった一体感をオーディエンスと創り上げると、ニューアルバムの発売と全国ツアーも発表して、会場に詰めかけたファンを歓喜させた。


キーボードを加えた6人組という編成と豊富な音楽スキルを活かし、EDMやエレクトロ等、ロックバンドの枠組みにこだわらない多彩なジャンルを展開してきた彼ら。

結成6周年を記念しての今ツアーも“Sing×Dance×Rock”と題して、歌い、踊り、ロックすることをテーマとしていた。しかしフタを開けてみれば、それは“叫び、暴れ、ロックする”ものに。

ハイトーンの美声でメロディックな歌を聴かせることを十八番としててきたミケ(Vo)も、

「望むことはただ一つ。ライブが終わったときに“もう死んでもいい”って思うくらいやり切ること。俺たちと一緒に死んでくれるかい!?」

と叫んで、序盤からクライマックスのように煽り立てる。



その言葉を実現すべく、Seika(Ds)のへヴィなビートが牽引して休む間もなく畳みかけられる攻撃的なサウンドにフロアからは拳が、Blu-BiLLioNのトレードマークでもある青いペンライトが振り上がって、彼らの革命を後押し。

それが「PM7:00」や「この手に在るもの」等、彼らの結成来の魅力である情感に満ちた歌心をいっそう引き立てる結果になっていたのも見どころだった。

宗弥(G)が歌い、珀(B)とteru(key)が踊り、mag(G)がロックを誘って“S・D・R”を叩きつけた「Mr.Freedom」でも、一斉にタオルを振って曲名通り自由に楽しむフロアの光景に目を奪われるばかり。

既発曲をこれまでにない熱さで届けた後半戦でも「H&H」の大合唱を巻き起こして、求め合うバンドとオーディエンスの姿をしっかりと証明してみせた。


また、アンコールでは彼らの“革命”を幕開けた「The Awakening of Revolution」も披露。

映画『メサイア外伝-極夜 Polar night-』のオープニング曲であり、7月12日に発売される最新シングルのシリアスな響きと力強い音像からは、6人の力強い覚悟と決意が感じ取れた。

「ライブの存在の仕方がガラッと変わった」(ミケ)、「新たな一歩を踏み出せた」(mag)という言葉からも、バンドにとって大きなターニングポイントとなったことがうかがえる今回のツアーだが、彼らにとってはまだまだ通過点。

ライブを終えるとミケは「この先、可能性しか無いなってホントに感じたツアーでした」と、10月のアルバムリリースと全国ツアーを宣言して、大きな達成感と喜びのうちにファイナルの幕を締めくくった。


『EDEN』の名で10月17日にリリースされるアルバムを引っ提げ、10月23日の渋谷WWWよりスタートするツアーは、その名も“Blu-BiLLioN TOUR 17-18-19 Strive for EDEN”。

現在、発表されているのは来年1月19日の新宿ReNY公演までの19公演だが、なんらかの形でその続きがあることはタイトルからも明らかだろう。

 

MCでも「この先もっと良い景色を見せたい」と繰り返した彼らの無限の可能性は、我々の想像を超えた領域へと広がっていきそうだ。



Blu-BiLLioN 20170702@恵比寿ガーデンホール
ライブ写真●曽我美芽

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【Blu-BiLLioN information】

 

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◆RELEASE◆


NEW ALBUMリリース決定!

NEW ALBUM 「EDEN」
2017年10月17日 RELEASE

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◆LIVE◆


■Blu-BiLLioN TOUR17-18-19「Strive for EDEN」


10/23(月) 渋谷WWW -7th Anniversary LIVE-
10/27(金) 名古屋APOLLO BASE
10/28(土) 静岡Sunash
11/4(土) 仙台HooK
11/5(日) 盛岡the five morioka
11/11(土) 熊本B.9 V2
11/12(日) 福岡Early Believers
11/18(土) 岡山IMAGE
11/25(土) 奈良NEVER LAND
11/26(日) 神戸VARIT.
12/2(土) 甲府CONVICTION
12/3(日) 水戸LIGHT HOUSE
12/9(土) DUCE SAPPORO
12/10(日) DUCE SAPPORO
12/16(土) 長野LIVE HOUSE J
12/17(日) 新潟GOLDEN PIGS RED STAGE
12/22(金) 新横浜 NEW SIDE BEACH!!
12/24(日) 大阪ROCKTOWN
1/19(金) 新宿ReNY
and more…

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【開場/開演】
[10/23(月) 渋谷WWW] 開場 18:30 / 開演 19:00
[10/27(金) 名古屋APOLLO BASE] 開場 18:30 / 開演 19:00
[12/10(日) DUCE SAPPORO] 開場 16:00 / 開演 16:30
[12/22(金) 新横浜 NEW SIDE BEACH!!] 開場 18:30 / 開演 19:00
[1/19 (金) ReNY] 開場 17:45 / 開演 18:30
[その他 日程] 開場 17:00 / 開演 17:30

 

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【チケット】
スタンディング ¥4,800(D別)
【オフィシャルモバイルサイト”ブルビリ.net”1次先行】
受付期間:7/2(日)22:00〜7/9(日)23:59
入金期間:7/14(金)14:00〜7/20(木)23:59
【オフィシャルモバイルサイト”ブルビリ.net”2次先行】
受付期間:7/21(金)12:00〜7/30(日)23:59
入金期間:8/4(金)14:00〜8/10(木)23:59
【一般先行】
受付期間:8/11(金)12:00〜8/20(日)18:00
入金期間:8/22(火)13:00〜8/27(日)21:00
【一般発売】
9/2(土)

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◆RELEASE◆


SINGLE
「The Awakening of Revolution」
2017年7月12日RELEASE

映画「メサイア外伝 -極夜 Polar night-」 オープニング曲「The Awakening of Revolution」
映画「メサイア外伝 -極夜 Polar night-」 エンディング曲「Cherry Bat」
http://messiah-project.com/

【初回盤A】RSCD-251/252(CD+DVD) ¥1,800+税
着せ替えジャケット封入(初回A,B共通12種 よりランダム1種封入)
[CD]
1. The Awakening of Revolution
2. Cherry Bat
3. The Awakening of Revolution (カラオケ)
[DVD]
The Awakening of Revolution -Music Clip-

【初回盤B】RSCD-253/254(CD+DVD) ¥1,800+税
着せ替えジャケット封入(初回A,B共通12種 よりランダム1種封入)
[CD]
1. The Awakening of Revolution
2. Cherry Bat
3. The Awakening of Revolution (カラオケ)
[DVD]
「The Awakening of Revolution」オフショット

【通常盤】RSCD-255(CD) ¥1,500+税
[CD]
1. The Awakening of Revolution
2. Cherry Bat
3. 現代型パラノイア
4. The Awakening of Revolution (カラオケ)

※収録曲・曲名・曲順、仕様は変更の可能性がございます。予めご了承ください。
発売元:Resistar Records

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◆iTunes Storeにて全世界先行配信中!
Blu-BiLLioN「The Awakening of Revolution – Single」
https://itun.es/jp/e1uDkb?app=itunes

◆「The Awakening of Revolution」PVフルバージョン解禁!
「The Awakening of Revolution」PV (Full ver.)

Blu-BiLLioN NEW SINGLE「The Awakening of Revolution」Music Clip
2017.7.12 RELESE Blu-BiLLioN NEW SINGLE「The Awakening of Revolution」 映画「メサイア外伝 -極夜 Polar night-」 オープニング曲「The Awakening of Revolution」 映画「メサイア外伝 -極夜 Polar night-」 主題歌「Cherry Bat」 【初回盤A】 RSCD-251/252(CD+DVD) ¥1,800+税 着せ替えジャケット封入(初回A,B共通12種よりランダム1種封入) 【初回盤B】 RSCD-253/254(CD+DVD) ¥1,800+税 着せ替えジャケット封入(初回A,B共通12種よりランダム1種封入) 【通常盤】 RSCD-255 ¥1,500+税 Blu-BiLLioN 6th Anniversary TOUR「Sing×Dance×Rock」 TOUR FINAL 7/2(日) 恵比寿ザ・ガーデンホール 開場 16:45 / 開演 17:30 【チケット】 スタンディング ¥4,800(D別) 恵比寿ザ・ガーデンホール ¥5,000 (D別) チケット発売中 Blu-BiLLioN OFFICIAL WEB SITE
Blu-BiLLioN NEW SINGLE「The Awakening of Revolution」Music Clip

 

オフィシャルサイト http://blu-billion.jp/

オフィシャルTwitter https://twitter.com/RR_BluBiLLioN

オフィシャルLINE https://line.me/ti/p/%40blu_billion

オフィシャルLINE BLOG http://lineblog.me/blu_billion/









2017年06月24日 (土)

【ライヴレポート】<MUCC 20TH-21ST ANNIVERSARY 飛翔への脈拍 ~そして伝説へ~> 2017年6月20日、21日◆日本武道館「20年間の中で出逢えた全ての人たちと、まだ見ぬ未来のあなたへ。心から、心からの感謝を。」そして、オーディエンスが客席に咲かせた“光の花”。

REPORT - 18:42:34

2017620日、21日。MUCC20周年という節目の年のちょうど真ん中に武道館でのライヴを置いた。

結成から20年。1年を通して選んだ過去との対面の時間の中で、この2日間の武道館ライヴは、MUCCというバンドの成長をリアルに体感できた時間だった。

 

【過去との対面】であった2日間のライヴタイトルには、これまでにリリースされてきた過去のアルバムタイトルの頭文字を並べたものであり、それはその日行われるライヴを紐解く手がかりとなっていたとも言えるだろう。

 

69分から始まるという、【69MUCC)】にこだわった時間設定で幕を開けたMUCC 20TH-21ST ANNIVERSARY 飛翔への脈拍 ~そして伝説へ~ 第Ⅰ章 97-06 哀ア痛葬是朽鵬6』と名付けられた1日目のライヴは、会場内の照明がすべてつけられた状態の中で、時計の秒針の音が会場に不気味に響きわたるという演出からスタートした。

オーディエンスがその秒針に合せて手拍子を重ねると、ステージから放たれた強い青白い照明は、一つ一つその光を落としていった。

 

会場内のすべての光が失われたその場に4人が姿を現し、ステージに松明が灯ると、SATOちのドラムからその曲は始まった。

「朽木の塔」である。

この曲は、20049月に発売されたムックの4thアルバム『朽木の灯』のラストに置かれている8分越えの大作だ。

互いの人生をも背負う運命共同体であるバンドという人生の中で起こった出来事への贖罪を唄うこの曲は、彼らにとっては特別なものなのだ。

しかし、この贖罪を通じて未来へと歩みを進めることを選んだ彼らは、2006年の66日にワールドツアーのファイナルとして行った初の武道館公演MUCC WORLD TOUR “TOUR FINAL666』でこの曲を封印したのである。

まさに、その時のライヴの始まりが「朽木の塔」だったのだ。

 

今回のライヴで真正面からとことん過去と対面するには、この封印を解かずにはいられなかったのだろう。

 

闇の中でさらに深い闇を描き出すがごとく真摯に個々の音に向き合うSATOちとYUKKE

狂ったようにギターをかき鳴らすミヤ、床に跪き力の限りを使って叫ぶ逹瑯。

そこに向き合った彼ら4人の想いの深さに息を呑んだ。

 

封印から11年が過ぎ、そこから積み上げられた歴史とそこからの未来にあった現在のMUCCというバンドの存在の大きさがあるからこそ、この日の1曲目に置かれた「朽木の塔」は想像を超える重さを感じさせられるものであった。

そして、それと同時に、この曲がこのとき、目の前で浄化されていく瞬間を見た気がした。

 

 ステージにはMUCCの象徴である梵字が彫刻されたセットが迫り上り、ゆっくりとその頭を上げた。

 

20年間の闇を、痛みを、解放しよう!」(逹瑯)

 

「朽木の塔」終わりで逹瑯が叫ぶと、オーディエンスは待ってましたと言わんばかりの歓声をその叫びに返した。

「朽木の塔」という特別な序章からの本編は、彼らが歩んできた歴史の前半9年を鮮やかに蘇らせた。

 

最近のライヴでも“煽り曲”としてセットリストの中によく用いている「蘭鋳」や「茫然自失」でオーディエンスに火をつける彼ら。

会場前列に設けられたスタンディング・エリアでは客席に肩車の壁が生まれ、ダイブやモッシュで埋め尽くされるなど、ライヴハウス宛らの盛り上りとなった。

そして間髪入れずに届けられた、やはりこれも初期の彼らの定番曲である「スイミン」では、黒い衣装に身を包んだ4人が狭い狭い金魚鉢から少し広い水槽に放たれた黒い蘭鋳に見えたほど、手放しで曲と唄を放っていたように感じ、5曲目に届けられた「娼婦」では、ステージ両脇のスクリーンに過去の武道館映像が映し出されていたのも、とても感慨深い時間となった。

 

改めてこうして過去曲をライヴで聴き返してみると、MUCCというバンドは当時、救いも光もない闇深い世界で必死にもがき、鬱血した真情を吐露していたことに直面させられる。

思い返せば、私自身、過去の彼らと出逢ったとき、エンターテインメントやSHOWと言ったライヴ感とは無縁なヒリヒリとした時間をライヴとし、目を背けたくなるような人間の業ととことん向き合い、とことん暗く、差し込むわずかな光をも拒み、排除していた彼らの人間臭さに惹かれたものだ。

それこそがムック(※現表記MUCC)。そう思っていた。

 

その頃の彼らが放つ楽曲たちはアンダーグラウンドなダークさを宿した生音中心のバンドサウンドであり、エレクトリックな質感や同期音や英語などは必要の無いものだったのだ。

故に、エレクトリックな質感や同期音や英語などは、永遠にムックとは無縁なものだと思っていた。

実際、この日に届けられた2006年までのMUCCの音には、様々なチャレンジや冒険があったとは言え、“エレクトリックな質感や同期音や英語”と言った要素を取り込むまでに至っていない。

 

中盤あたりでは「りんご」「勿忘草」という2017年の1月にリリースされた最新アルバム『脈拍』の中からの楽曲が挟み込まれていたのだが、『脈拍』は、過去のムックの持つ表情や、ムックというバンドの基軸の最も近い音楽性を感じたアルバムだった故に、それらの楽曲たちは、1997年から2006年という時代に生み出された楽曲たちととても馴染み良く流れていった。

しかし、やはりそこには洗練された音楽性を感じる構成と磨かれた感性を感じさせられたのは、そこに彼らの成長と進化があったという証だろう。

それこそが、その対比こそが、【過去との対面】を楽しむことができた今回のライヴの醍醐味なのだ。

 

また、「蘭鋳」や「茫然自失」や「93日の刻印」など当時の独特な暗さを宿したと同じく、2003年にリリースされたアルバム『是空』に収録されている逹瑯のブルースハープがロカビリー色を一層強く押出す「1979」は、逆に『脈拍』に収録されているSATOち・ミヤ作曲のハード・ロカビリー「BILLY×2 Entwines ROCK STARS〜」にも通ずる現在のMUCCを彷彿させる、SHOW要素の強い“今っぽさ”を感じずにはいられなかった。

 

後半に並べられていた「前へ」「夕紅」「家路」も同じくである。「前へ」「夕紅」「家路」と言ったSATOちが作曲を担った、とことん暗い世界の中でもがいていた当時のムックの楽曲の中では珍しく前向きさと光を感じる曲たちなのだが、「家路」「前へ」が世に送り出された20012002年と同じ空気感を放つ「夕紅」は、2006年に世に送り出されているのである。

2006年よりも、もっと初期の頃の楽曲だと思わせる懐かしさを宿す「夕紅」は、サウンド的に、さらに激しさを追求するようになったと感じたアルバム『6』に収録されている楽曲であったことに、この日、改めて驚きを感じたほどである。

 

しかし、そんな改めての驚きの中に、現在の新たな進化と成長の中に、変わらぬ感性が生き続けているということと、この頃から積み重ねてきた基軸は揺らいでいないのだということを教えられた気がした。

 

この日のアンコールの1曲目には、現事務所に所属してから2009年まで、共にライヴを作り上げてきた大切なスタッフであったコメットさん(※2009年に亡くなった当時の舞台監督)への想いを綴った「ジオラマ」を置いていた彼ら。

武道館という大箱に立った経験のない未熟だった彼らに様々な提案をし、よりムックらしく4人がステージに立てる様にと向き合ってくれたコメットさんへの想いを、20周年を向かえることができた、武道館が似合うバンドになれたこの日に、どうしてもこのステージからこの曲を届けたかったに違いない。

彼らの原点を感じさせるフォークな愛しい1曲が、とても美しく響きわたった瞬間だった。

 

そして。彼らはこの日のアンコールを最新アルバム曲「脈拍」で締めくくり、翌日に繋げたのだった。

 

21日の『MUCC 20TH-21ST ANNIVERSARY 飛翔への脈拍 ~そして伝説へ~ 第Ⅱ章 06-17 極志球業シ終T』は、タイトルが示すが如く2006年から2017年という11年を中心に組まれたセットリストによって構成されたライヴだった。

 

20年間の中で出逢えた全ての人たちと、まだ見ぬ未来のあなたへ。心から、心からの感謝を。ありがとう———」

 

「脈拍」の始まりの前に、真っ白な衣装を纏った逹瑯はそっと言葉を置いた。

拍手に包み込まれる客席。バンドにとって、これ以上に幸せな空間はないだろう。

客席からの想いを音と唄で返すかのように、ミヤとYUKKEは早くも上手と下手を行き来し、オーディエンスをそのサウンドに巻込んでいった。

 

「暴れよう」

 

 逹瑯の一言から始まった「塗り潰すなら臙脂」は、イントロで大きな歓声を生み出すと、畳み掛けるSATOちのドラムに煽られ、客席はオーディエンスの拳で埋め尽くされた。

既に、この時点で昨日の空気感とは全く別モノのライヴがそこに生まれていた。

 

逹瑯の言葉を借りて記すならば、前日が【闇と痛みからの解放】であれば、この日は間違いなく【自我の解放】であっただろう。

 

最新アルバム『脈拍』の中でも、特にありのままの開放感を感じるヘヴィチューンである「KILLEЯ」では、スタンディングエリアに巨大なサークルモッシュが出現するという、ここ最近のMUCCのライヴド迫力の景色を眺めることが出来た。

 

独特な和を感じさせ、バンドに個性的な奥行きを描き足した「極彩」を挟み、過去のムックからは想像が付かない逹瑯とミヤの艶っぽい絡みが見せ場となる「JOKER」へと繋がれた頃には、メンバーもオーディエンスも完全に自らの全てを解放していたように思う。「JOKER」で魅せる逹瑯とミヤの官能的な絡みと、マイクスタンドにエロティックにまとわり付きながら唄う逹瑯のエンターテインメントは、前日の“ムック”には無かった個性である。

 

MUCCです。こんなたくさんの人の前でエッチな気分になっちゃったな(笑)。楽しんでもらってるでしょうか? 昨日とは打って変わって、エンターテインメントな感じの楽しげな笑顔のMUCCになっております。かと思いきや、この長い年月をかけて、最初の10年と後の10年を分けると、まだまだ暗い部分が後の10年の先っちょの方に残っているので、そういう曲もちょいちょいありますんで、いい感じのバランスで楽しんで帰ってください」(逹瑯)

 

そんな逹瑯の言葉どおり、この日は、解放の中にも、「JAPANESE」「メディアの銃声」といった、メッセージの世界に深く入り込んで届けなければならない、ある意味疲労度の高い楽曲たちも流れの中には存在していたのだが、「秘密」や「ピュアブラック」というYUKKE作曲の、バンドサウンドとR&Bやスウィングなどの要素との融合ロックが、ライヴを前日とは確実に違うSHOWへと誘っていたのだった。

 

メインコンポーザーであるミヤの生み出すMUCCの主軸となる楽曲と歌詞世界と、そんなミヤの楽曲に乗せる、表現力と感受性の高さを感じさせられる、“さすが”な逹瑯の言葉と感情の置き方の素晴しい歌詞こそ、MUCCという歴史を支えてきた個性ではあるが、SATOちの人間性そのものが窺い知れるピュアでストレートなSATOち曲も、“オシャレ曲”と呼ばれるYUKKEが生み出す“YUKKE節”は、コアなムックファンはもちろん、“まだ見ぬ未来のあなた”の胸に必ずや響くMUCCの個性であると確信できたのも、この2日のライヴを観て感じた。

 

また、前日のアンコールの1曲目に持ってきていた「ジオラマ」と同様に、“20周年目の武道館に響かせたかった”に違いなかったであろう楽曲「暁」が届けられたのも、実に感慨深かった。

この「暁」は、東日本大震災の影響を受け、“自分たちにも何かできないか”と考えた彼らが、震災直後に急遽製作し、2011521日、22日に行われた日本武道館でのライヴにおいて、限定販売シングルとして1枚500円で販売され、収益金が寄付された音源なのである。

 

本編ラストに選んだ「シャングリラ」で、2日間の武道館ライヴを締めくくったMUCCは、ここでこの先まだまだ続いていく【過去との対面】を告知した。

 

オールタイム セルフカヴァーアルバム『殺シノ調べⅡ This is NOT Greatest Hits』のリリース(913日)、99日から始まる『MUCC 20TH ANNIVERSARY 殺シノ調べ This is NOT Greatest Tour』、MV集のリリース(10月)、豪華アーティストが名を連ねるトリビュートアルバムのリリース(11月リリース)、そして、トリビュートアルバムのリリースを記念して1130日から行われる、トリビュートアルバム対バンツアー『えん7』と、1227日に、「20TH ANNIVERSARY MUCC祭『えん7 FAINALin 武道館」を、ここ、日本武道館にて行うことを発表したのだ。

 

2日目のこの日は、20周年という歳月の中にあった様々な出逢いや経験から、MUCCは新たなサウンドへの道を切り開いていったのだという事実を感じさせられたと同時に、この先も歩みを止めることなく飛躍することを約束してくれた時間となった。

 

自らに与えた様々な試煉を超えながらも、20周年イヤーの大きな山として、この2日間の武道館ライヴに向けて全神経を集中させてきた彼らだったが、ここから先に控える【過去との対面】は、さらに過酷な試煉となりそうだ。

 

20周年という節目に課した【過去との対面】が、この先のMUCCをどのように変化させていくのか、そして、この先の未来に、MUCCのどのような進化が待っているのか、実に楽しみなところである。

 

2日目の武道館のアンコールに届けられた「優しい歌」で、オーディエンスが客席に咲かせた“携帯ライトの光の花”の美しさを、彼らはMUCCを続けていく限り忘れることはないだろう。

 

飛翔への脈拍は、後にどのような伝説を生み出してくれるのだろうか。

この先もMUCCというバンドの歴史をしっかりと見つめ続けていけることを切に願う。

 

 

写真◎西槇太一

文◎武市尚子

 

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Release information

 

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■殺シノ調べⅡ This is NOT Greatest Hits

 9/13() Release!

 

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■ミュージック・クリップ集

 DVD 10Release!(予定)

 

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■『新痛絶』【流通盤】8/9()Release!

・完全限定生産盤(2CD+PLUS) 4,649+tax (3,000枚限定販売)

 ※豪華パッケージ+撮り下ろし写真入りブックレット

・通常盤(2CD):¥3,500+tax

 

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■『新葬ラ謳』 【流通盤】8/9()Release!

・完全限定生産盤(2CD+PLUS) 4,649+tax (3,000枚限定販売)

 ※豪華パッケージ+撮り下ろし写真入りブックレット

・通常盤(2CD):¥3,500+tax

 

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■バンド結成20周年記念トリビュートアルバム

MUCC20周年、CD2枚組、20曲収録(予定)、全20組のアーティストが参加予定!

 

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■アナログ盤「脈拍」 NOW ON SALE

4,000+tax (AIJL-53245325)

2000枚完全生産限定&ナンバリング入り

 

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Live information

 

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■哀愁とアンティークと痛みも葬るツアー

6/30(金)水戸ライトハウス 

7/1(土)水戸ライトハウス 

7/4(火)新潟GOLDEN PIGS RED 

7/5(水)新潟GOLDEN PIGS RED 

7/8(土)札幌DUCE 

7/9(日)札幌DUCE 

7/12(水)仙台MACANA 

7/13(木)仙台MACANA 

7/15(土)青森Quarter 

7/16(日)青森Quarter 

7/19(水)ESAKA MUSE 

7/20(木)ESAKA MUSE 

7/22(土)福岡DRUM Be-1 

7/23(日)福岡DRUM Be-1

7/25(火)広島SECOND CRUTCH 

7/26(水)広島SECOND CRUTCH

7/29(土)名古屋ボトムライン 

7/30(日)名古屋ボトムライン 

8/1(火)神戸太陽と虎 

8/2(水)神戸太陽と虎

8/5(土)目黒鹿鳴館 

8/6(日)目黒鹿鳴館 

 

【チケット料金】 前売券 6,920円(税込)

※オールスタンディング・ドリンク代別 ※未就学児童入場不可

  ※新潟公演のみチケットキャンセル分を若干数販売中。他会場は全てSOLD OUT

  ローソンチケト https://goo.gl/7TnVT6 

  チケットぴあ https://goo.gl/xJEama 

 

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MUCC 20TH ANNIVERSARY 殺シノ調ベThis is NOT Greatest Tour

 9/9() グランキューブ大阪

 9/18(月・祝) 石岡市民会館

 9/23() 日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール

 10/9(月・祝) 中野サンプラザ

 10/10() 中野サンプラザ

 

【チケット料金】前売券 5,569円(税込) 当日券 6,000円(税込)

 ※全席指定、未就学児童入場不可

【朱ゥノ吐(FC)チケット先行受付】7/4()12007/7()1600

【チケット一般発売」 8/12()

 

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■トリビュートアルバム対バンツアー「えん7

 11/30() 福岡DRUM LOGOS

 12/3() 大阪なんばHatch

 12/5() 名古屋ボトムライン

 12/9() 新木場STUDIO COAST

 12/18() 札幌PENNY LANE 24

 12/20() 仙台Rensa

 ※詳細は後日発表

 

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20TH ANNIVERSARY MUCC祭「えん7 FINALin 武道館

 12/27() 日本武道館

 ※詳細は後日発表

 

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<書籍情報>

■ヒストリーブック「M

【発売日】7/19(水)

 ※タワーレコード独占販売

 ※一般発売分のみ特殊仕様予定

【価格】 3,200tax

<オンライン予約>http://tower.jp/item/4496335 

(問) 音楽と人販売係 03-5452-4266

 

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<Official Twitter> https://twitter.com/muccofficial 

<Official Facebook> https://www.facebook.com/facemucc 

<Official HP> http://www.55-69.com/ 

 

<MUCC 20TH ANNIVERSARY 97-17 “飛翔“> 特設ページ http://www.55-69.com/20th/